【目次】
- 簡単にできる!「ミディアム」のヘアアレンジ【19選】
- 髪の長さを生かした艶っぽスタイル!「ロング」のヘアアレンジ【3選】
- 短めの髪も華やかに!「ボブ」のヘアアレンジ【7選】
- 「スカーフ」を使った応用ヘアアレンジ
簡単にできる!「ミディアム」のヘアアレンジ【19選】
【1】くるりんぱで作る、簡単「ハーフアップ」



パサつきやすく、すぐにペタッとなってしまうモデルさんの髪。「うねりやすい、クセが強いという方は、髪質をそのまま生かすことができるので、特にこのスタイルはおすすめです」(Rougyヘアデザイナー・江良 栞さん)
<スタイリング方法>

■1:両耳の先端を結んだあたりから髪をまとめ、ゴムで留める


■2:ゴムの結び目の上で、毛束を2つに分けて輪っかをつくる

■3:輪っかに毛束を通す

■4:緩んだ結び目を締めるように毛束を左右に引っ張る

■5:結び目を抑えながら、頭頂部の髪を少しつまんで引き出す

■6:ワックスを両手のひらになじませ、毛先を握ってカールをつける

「うねりやすくクセがあるので、束ねるプロセスから入りましたが、直毛で硬い髪質の方は、カールアイロンで髪の中間から毛先にかけて巻いておくと、アレンジしやすいですよ」(江良さん)

うねりもパサつきも解消!高級感ある「ハーフアップ」のつくりかた
【2】くるりんぱで簡単!ボリューム不足を解消する、大人の「ハーフアップ」



「結び目から髪を引き出しているので、根元から髪を立たせるスタイルよりも、頭頂部のふんわり感が長持ちします。また、彼女は白髪の量が多いのですが、このスタイルは分け目がなく、フェイスラインや地肌が見えにくいので、白髪をカバーすることもできます」(Double副店長・西村光太郎さん)
<スタイリング方法>

■1:頭頂部の髪をとり、両サイドの耳の先端を結んだラインの高さに結ぶ

■2:束ねたゴムを抑えながら、頭頂部の髪を引き出す

■3:両サイドの耳の上にかかる髪を束ねてゴムで結ぶ

■4:3で束ねた結び目の間から、サイドの髪を束ねた毛束を通す


■5:毛束を左右から引っ張り、結び目のゆるみを締める

「くるりんぱをすることで、後頭部にも立体感が生まれます。簡単なアレンジなのに、正面はもちろん、サイド、後ろ姿、どの方向から見てもスタイルにメリハリができるんですよ」(西村さん)

【3】簡単にできる、大人のための「洗練ポニーテール」

トップにボリュームを出し、毛先に艶と動きを出すことで、シンプルなポニーテールが、知的で清潔感が漂うスタイルにバージョンアップされます。きちんと下準備したぶん、髪をまとめるときは手グシでザクッとまとめることが、ラフさやこなれ感を生み出す秘訣です。
<スタイリング方法>
■STEP1:前髪の後ろ~後頭部を3つにブロッキングし、逆毛を立てる

■まずは太めのヘアアイロンで、髪の中央から毛先にかけて、挟んでスッと引っ張るようにして毛先を軽くカールする。こうすることで、髪に艶が蘇ります。
■前髪の後ろから後頭部までを3ブロックに分ける。根元から10cmくらいまでハードスプレーをかけ、上下に何度かコームを動かし、逆毛を立てていきます。
■後ろから前のブロックへと順に逆毛を立てていき、いちばん後ろの3つめのブロックは逆毛を立てた状態です。こうすることでトップがふんわりとなります。
■小指を小刻みに左右に動かしながら、ジグザグの分け目をつくる。分け目をはっきりさせないことで、無造作でこなれた雰囲気が生まれます。
■STEP2:ボリュームを出した髪を、サイドからひとまとめに

■ふんわりとしたボリューム感を出すために、サイドや襟足の根元に、内側から全体にまぶすようにざっとハードスプレーをかけていきます。
■髪をまとめる前の下準備が完了した状態。このくらい、立ち上がりやふんわりしたボリューム感を出すことが大前提です。
■手指を大きく開き、手グシでサイドから後ろへザクッと髪をひとまとめにする。まとめる位置は、耳上の延長線上から指2本分上の位置がベストです。
■まとめた髪を片手で押さえながら、もう一方の手で、トップの毛束を上に引き上げボリュームを出す。形が決まったらゴムで結びましょう。
■STEP3:前髪はキープ、トップの毛束を上に引き上げる

■前髪を毛の流れを生かしながらサイドに流し、ハードスプレーでキープさせる。べったりとタイトにしないのが、 このスタイルのポイントです。
■もう一度、ゴムの結び目を押さえながらトップの毛束を少しつかんで上に引き上げる。高さが出ることで小顔効果も期待できます。
■結んだ毛の上部から、少し毛束を取って、ゴムを隠すように根本にくるりと巻き付けていきます。
■アメリカピンを、ポニーテールの根元にグッと差し込むようにして、巻いた毛先を留め、ハードスプレーで固定する。ゴムが隠れることで洗練度がアップします。「洗練ポニーテール」の完成。
【4】白髪を目立たせない、大人の「ポニーテール」


「生え際をカバーするように束ねた髪から後れ毛を引き出すと、結び目がゆるんでしまうことも。毛束を上下2つに分けてから1つに束ねておくと、結び目がゆるみにくくなります」(FIX-UP銀座店 ヘア&メイクアップアーティスト・高橋紀衣さん)
<スタイリング方法>

■1:耳の先端より下の毛束を1つに束ねる

■2:耳の先端より上の毛束と下の毛束を1つにまとめる

■3:結び目を抑えながら、ひとつまみずつ毛束を引き出す

■4:生え際が隠れるように耳より前の髪を引き出す

■5:耳より前の髪は中間から毛先にかけて内巻きに

■6:巻いた毛束にヘアオイルをなじませる

■7:ゴムを隠すように結び目にヘアアクセサリーを装着

「顔周りの生え際を隠すだけで、白髪はまったく気にならなくなります。こめかみあたりを隠しておくと、白髪カバーだけでなくフェイスラインをキュッと引き締める効果もあるので、ぜひお試しください!」(高橋さん)

【5】ボリューム不足を解消する、大人の「ポニーテール」



「ひとつまみの毛束を引き出すだけではボリューム感が出にくいので、束ねる毛束の数を増やして、根元から毛量を底上げするといいでしょう」(air-GINZA店長・長門政和さん)
<スタイリング方法>

■1:耳から下、頭頂部の左右と3つにブロッキング

■2:耳から下の髪を1つに束ねる

■3:頭頂部の片側の毛束を1~2回ねじり、2の毛束と一緒に束ねる

■4:残った毛束も同様に1~2回ねじって束ねる

■5:束ねたゴムを抑えながら、毛束をひとつまみずつねじってボリュームを出す

■6:顔まわりの後れ毛はバームなどのスタイリング剤をなじませて束感を出す

「このアレンジは髪がうねって広がりやすい人にも向いています。毛先をカールアイロンなどで巻いておけば、華やかな雰囲気になるので、フォーマルなシーンにも活用できます」(長門さん)

【6】巻かなくてもニュアンスは出せる!ツイストで作る「ポニーテール」



「毛束を中央で分けるとツイストした時に後頭部がくぼんでしまいますが、斜めに分けてツイストさせることで、後頭部の毛束が盛り上がり、自然と高さが生まれます。結ぶ位置は盆の窪のちょっと下を意識すると頭の型が綺麗に見えます」(ZACC vieスタイリスト・宮川勇人さん)
<スタイリング方法>

■1: 耳上の毛束を斜めに分ける

■2: 左右に分けた毛束をツイストさせる

■3: ツイストさせた毛束をひとつにまとめる

■4: 襟足の毛束をねじってゴム付近にピンで留める


「少し下めにまとめているので、髪の内側の白髪が目立ちにくく、40代以降の方にオススメです。後れ毛はあえて出さないのが大人のルール。自然と落ちる毛束だけで十分ニュアンスが出ます」(宮川さん)

ツイストしてピンで留めるだけ!老け見えしない「ポニーテール」の作り方
【7】老け見えしない、ねじりを加えた華やか「ひとつ結び」



このアレンジのポイントは、潰れやすい頭頂部の髪だけをつまんで引き出しているところ。フロントの髪は引き出さないのが鉄則です。
「日本人の頭の型に多いのが〝ハチ張り絶壁〟。ハチが張っている部分の髪を引き出してしまうと頭デッカチに見えてしまうので、つむじ付近にある頭頂部の毛束だけを引き出して、高さと立体感を出してください。
ひとつ結びの高さは上すぎると若づくりに見えてしまうので、下の方で結びましょう。落ち着いた雰囲気に見せつつ、ねじりを入れて華やかに。40代でも挑戦しやすいアレンジです」(MAGNOLiAデザイナー・KAYOさん)
<スタイリング方法>

■1:耳前とそれ以外の髪に分ける

■2:後ろの髪を束ねてゴムで結ぶ

■3:頭頂部の毛束を細かく引き出す

■4:耳上の髪をふたつに分けてねじる

■5:ねじった髪の毛束を引き出してゴムで結ぶ

■7:ねじった髪を後ろで結んだ髪のゴムに巻きつけて、ピンで止める

「つまんだ毛束の量が多いと頭が大きく見えることも。毛束を引き出すときは〝塩ひとつまみ〟くらいのイメージで、細かく引き出してみてください」(KAYOさん)

オバさんっぽいひとつ結びは卒業!上品で優雅な大人のまとめ髪、これが正解
【8】ボリューム不足解消!ハーフアップを仕込んだ、簡単「ひとつ結び」



MATSUさんが提案してくれたのは、ハーフアップを仕込んで作るひとつ結び。
「2回に分けて結ぶことで、トップが自然とボリュームアップできます。スタイリング剤をオールバックになじませてから、ハチ上の髪をハーフアップにすると、ふんわり感が出せますよ」(代官山の美容室・PearLの代表 MATSUさん)
<スタイリング方法>

■1:スタイリング剤を全体になじませる

■2:ハチ上の髪をハーフアップに

■3:ひとつにまとめて結ぶ

■4:結び目に毛束を巻きつけて留める

■5:トップを引き出して整える

「ジェルタイプのスタイリング剤をなじませておくことで、潤いとツヤが出るので40代の方にはオススメです。少しサイドに寄せて結ぶと、よりドレッシーな雰囲気に仕上がります」(MATSUさん)

ひと手間でボリュームアップ!丸い輪郭を強調しない、簡単「ひとつ結び」
【9】前髪アレンジがおしゃれな、こなれ「ひとつ結び」



「ベースは、ワンレングスのミディアムヘア。顔まわりにわざと短い毛束を仕込むことで、アレンジした時にさりげなく落ちる後れ毛を演出し、奥行きと立体感を演出しています。後れ毛がパサついたり広がっていると、疲れた印象になってしまうので、必ずスタイリング剤をなじませてまとめてください」(ROIのデザイナー関田康司さん)
<スタイリング方法>

■1: 前髪を前に下ろして根元にドライヤーを当てる

■2: 髪全体を耳裏でまとめてひとつ結びにする

■3: ハチ上の毛束をつまんで引き出す

■4: 前髪を左右どちらかに流してピンで留める

「毛束を引き出す時はハチ上だけを意識して。頭頂部を引き出すと顔が縦長に見えてしまいます。ハチ上を引き出すと後頭部に丸みが生まれ、頭の型が綺麗に見える効果も。仕上げに、結んだ毛束にワックスを揉み込むとこなれ感がさらにアップするのでオススメです」(関田さん)

流して留める「前髪アレンジ」で、ひとつ結びがおしゃれに見える!
【10】「後れ毛」がポイント!艶っぽく見える、まとめ髪



「後れ毛が一番のポイントですが、髪全体の髪をしっかりと引き出すことも重要です。きっちりとまとまった髪に後れ毛を出しても、魅力的にはなりません。髪全体の髪を引き出し、ラフに仕上げることで、より後れ毛の効果が発揮されます」("MINX銀座店スタイリスト・高橋里奈さん)
<スタイリング方法>

■1: 逆毛を立てて根元から髪を立たせる

■2: 逆立てた髪の根元にスプレーをする

■3: 髪の毛を上下に分ける

■4:こめかみともみあげの後れ毛を引き出す

■5:上の髪の毛をゴムで結ぶ

■6:結んだ上の髪の毛と下の髪の毛をまとめて、ひとつ結びにする

■7:ゴム周りの毛束を引き出す

■8:さらに頭頂部とサイドの髪を引き出す

■9: ゴムに髪を巻きつけてピンで留める

「髪を引き出す時は2段階に分けて。まずはゴム周り、その後、頭頂部とサイドの毛束を引き出します。頭頂部とサイドを引き出す時は、ゴム周りで引き出した毛束と毛束の間の髪をつまんで、引き出すように意識してください。全体のバランスが取れて、おしゃれでこなれた印象になります」(高橋さん)

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【11】後れ毛をプラスした、大人「ポニーテール」



全体的にクセが強く、広がりやすい高橋さんの髪。「クセやうねりを伸ばすのではなく、そのまま生かしたアレンジにすると大人の可愛らしさもあるスタイルになります。そのためにもうねっている方向をカールアイロンで整える下準備が必要なんです」(apish AOYAMA副店長・黒山慶司さん)
<スタイリング方法>

■1:頭頂部の髪の根元を起こすように、カールアイロンで毛先から根元に向かって巻く

■2:こめかみ部分の毛束をカールアイロンでフォワード巻きに

■3:こめかみから前にある髪ともみあげを残して1つに束ねる

■4:ひとつまみの毛束を取り、ゴムの上から巻き付ける

■5:結び目を押さえながら、ひとつまみずつ髪を引き出す

「毛束の根元から髪をひとつまみずつ引き出すときは正面から鏡を見て、頭頂部をふんわりボリュームアップさせるようにしてください。後頭部に丸みも出せるので、全体的に柔らかな雰囲気のまとめ髪になるはずです」(黒山さん)

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【12】 後れ毛が大人っぽい「ひとつ結び」



「後れ毛に動きが出るように、束ねる前にカールアイロンで巻いておくことがポイントです。仕上げに後れ毛に毛束感が出るようにバームをなじませるとこなれ感が演出できます」(kakimoto arms 自由が丘クレオ店 チーフスタイリスト・山本真実さん)
<スタイリング方法>
■1:カールアイロンで髪の中間から毛先にかけて巻いておく

■2:パール1粒大のバームを髪全体になじませる


■3:耳より前の髪と耳の後ろの髪を残して1つに束ねる

■4:ひとつまみずつ、放射状に毛束を引き出す

■5:後れ毛を束ねるようにバームをなじませる

アレンジ前と仕上げに使っているのは、『プロダクト』¥1,980(KOKOBUY)。「これはハンドクリームにもなる万能バームで、サロンのスタッフたちも愛用しています。アレンジ前になじませておくとパサつきが抑えられて、自然なツヤも出せます。ただ、つけすぎるとペタ~っとして重たい仕上がりになるので、後れ毛になじませるときは手に残った量で十分です」(山本さん)

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【13】残すべき「後れ毛」を見極めた、お疲れ見えしない「ひとつ結び」



「髪を束ねたら、結び目から毛束をひとつまみずつ引き出しておくと、頭頂部がふっくらしてボリュームアップできます」(MINX 銀座二丁目店 店長/トップデザイナー・徳永利彦さん)
<スタイリング方法>

■1:襟足のあたりで髪を束ね、耳の後ろからひとつまみの毛束を戻す

■2:襟足のやや上あたりで髪を束ねる

■3:束ねたゴムを抑えながら頭頂部からひとつまみずつ毛束を引き出す

■4:側面も毛束をひとつまみずつ引き出す

■5:後れ毛をカールアイロンでリバース巻きに

「後れ毛をカールアイロンで巻いておくと毛束感だけでなく、ツヤも出るので大人のまとめ髪の仕上げには欠かせません」(徳永さん)

残すべき「後れ毛」を見極めれば、ひとつ結びが老け見えしない!
【14】子どもっぽく見えない、大人の「三つ編み」



<スタイリング方法>

■1:両耳の上端で髪を上下に分けて、ピンで仮止めする


■2:下段の髪をきつめにゴムで束ねる

■3:上段のピンを外し、トップの髪を2つに分ける

■4:それぞれの毛束を時計方向にねじり、毛束の根元の髪をすくって持っている毛束に加える

■5:左右の毛束を交差させる

■6:下段の髪を束ねたあたりまで編み込み、ピンで仮止めする

■7:最初に編み込み始めた部分の両サイド2㎝ほど毛束を取り、時計回りにねじる

■8:残ったサイドの髪を、左右それぞれ時計回りにねじる

■9:「7」の毛束と「8」の毛束を1つのピンで仮止めする

■10:ゴムとピンを外し、三つ編みにする


「頭皮全体を引っ張るように、髪の根元から編んだり巻きこんだりしているので、緩んだフェイスラインがキリッと引き締まるフェイスリフト効果もあります。きちんと感をアピールしたい、フォーマルな席にもおすすめしたいアレンジです」(高橋さん)

三つ編みにするだけで目元も頬も引き締まる!?大人の「リフトアップまとめ髪」
【15】驚くほど簡単!「シニヨン・お団子」アレンジ



<スタイリング方法>
■1:スタイリング剤を髪全体になじませる

■2:お団子をつくる


■3:後頭部の毛束をランダムに引き出す

■4:残しておいた毛先をお団子に巻きつける

■5: 巻きつけた毛先をゴムの中に入れ込む

■6:耳元の毛束をゆるめる

■7:こめかみの後れ毛を引き出してスタイリング剤をなじませる

「後頭部の毛束をゆるめるとクセやうねり、髪表面のホワつきが目立ちにくくなるので、この時期はしっかりとゆるめましょう。ゴムはシリコンゴムではなく、太く大きいヘアゴムを使用すると仕上がりが安定します。お団子をつくるときに、毛先をあえて逃すとこなれ感がさらにアップ。無造作に仕上げることで、大人らしい涼しい印象になれます」(GARDEN Tokyoトップスタイリスト・本木亜美さん)
さらにヘアアクセサリーを加えるのもおすすめ!シンプルな「マジェステ」などをプラスすると、いつものアレンジがより華やかに。ぜひ試してみて!


【美容師直伝】驚くほど簡単にできる、梅雨時期に重宝する「シニヨン」
【16】カジュアルでラフな「シニヨン・お団子」アレンジ



「シニヨンは、一度ヘアゴムで毛束を輪っか状にしてから、さらに上下に分けてピンで留めていくと作りやすいと思います。簡単にザクザクとした毛束感が生まれるので、カジュアルでラフな印象に仕上がりますよ」(MINX銀座五丁目店 副店長/トップデザイナー・河野沙耶佳さん)
<スタイリング方法>

■1:髪全体にバームをもみこむ

■2:耳の高さで結ぶ

■3:毛束を輪っか状に結び、上下に分ける

■4:ピンで留めてシニヨンをつくる

■5:後頭部の毛束を引き出す

「今のファッショントレンドはカジュアルなので、どんなスタイルにも抜け感が必須。そんなラフな雰囲気も、ざっくりとしたシニヨンならつくりやすいはず。流行の首元がつまった服にもぴったりです」(河野さん)

【17】上品でエレガントな「ギブソンタック」





<アレンジ方法>
■1: 髪全体を低い位置でひとつ結びにする

■2: ひとつ結びをくるりんぱする

■3:くるりんぱした毛先を、2と同じ穴にもう一度通してピンで留める

■4: まとめた髪から毛束を引き出す

■5:こめかみに後れ毛を作る

「後れ毛はこめかみ部分にだけ作るのがオススメ。さりげなく上品で、色っぽい印象にも繋がります。後れ毛がパサついたり広がっていると、疲れた印象に直結してしまうので、オイルやシアバターをなじませて、みずみずしく仕上げてください」(Cocoonスタイリストの泰斗さん)

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【18】くるりんぱ2回で完成!後れ毛が色っぽい「アップスタイル」



「顔まわりと前髪の毛束はコテで軽く巻いてあげると華やかな印象に仕上がります。髪の毛が短くて落ちてしまった後れ毛にはバームを。パサついていると疲れた印象に見えてしまうので、まとまりとツヤの出るものをなじませて。たくさんつけるとベタベタしてしまうので、米粒程度をなじませるのがポイントです」(ROIデザイナーの亀井明日香さん)
<スタイリング方法>

■1: 耳上の毛束をゴムで結ぶ

■2: くるりんぱする

■3: 耳横の毛束をまとめて結ぶ

■4: 結んだ毛束をくるりんぱする


■5: 襟足とくるりんぱした毛先をまとめてねじる


■6: ねじった毛束をピンで止める

■7: こめかみの後毛を出す

「分け目ができていると頭頂部が寂しい印象になってしまうので、アレンジの前に、ドライヤーで左右両方から風を当てて根本を起こし、分け目のない状態に戻してあげると見栄えが良くなります」(亀井さん)

【19】きっちりまとめても老け見えしない「アップスタイル」



<スタイリング方法>

■1:まず髪全体にヘアクリームをなじませる

■2:後頭部の毛束を左右2つに分け取る

■3:左右2つに分けた毛束をそれぞれねじってゴムでまとめる

■4:片方ずつ耳の後ろでねじってまとめ、ピンで留める

■5:最後に後頭部の髪をつまんで引き出し、バランスを整えたら完成

「アレンジの前に、トップの分け目をつけないようにドライヤーで根本を立ち上げましょう。この一手間が若々しい印象をつくります。クセがなく、ペタンとした髪質の方は、コテで軽く巻いておくと一気にこなれた印象へ。ぜひ試してみてください」(MAGNOLiA Omotesandoデザイナー・KAYOさん)

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【1】くるりんぱでできる、後れ毛が色っぽい「ポニーテール」




<スタイリング方法>

■1: 耳上の毛束を後ろで結ぶ

■2:結んでいない襟足の毛束を1の上からひとつ結びにする


■3:2で結んだ毛束をくるりんぱする

■4:ねじりができた部分の表面をつまんで引き出す

■5:後頭部の毛束を指で引き出す

「毛先をひっぱりすぎると髪がつぶれてしまうので要注意。後頭部の髪を引き出すときは、頭の型が丸くなるように意識しましょう。後頭部が凹んでいるとバランスが悪いので、絶壁の場合は後頭部に丸みをプラスするような気持ちで引き出してみてください」(U-REALMのスタイリスト・瓜生智咲さん)

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【2】ゆるっと感が色っぽい「ハーフアップ風シニヨン」



<スタイリング方法>

■1: 襟足で髪をひとつ結びに

■2: 後頭部の毛束をゆるめる

■3: 結んだ毛束の一部をねじる

■4: ねじった毛束をゴムに通す

■5:団子を指で崩す

「下準備として、髪を巻いておくとよりニュアンスのある雰囲気に仕上がります。巻かなくても、アレンジ前にシュシュなどでお団子を作り、髪に動きをつける方法も手間がかからないのでおすすめです」(ZACC raffine スタイリスト・賀山博之さん)

【3】くるりんぱを応用した、エレガントな「ギブソンタック」





<スタイリング方法>

■1: 耳裏からフロント部分の毛束をとってハーフアップに


■2: 結んだ毛束をくるりんぱする

■3:残した後頭部と襟足の髪をふたつに分ける

■4:左右に分けた毛束をくるりんぱの穴に上から通す

GIFアニメーションでチェック!

■5:毛先をゴムでひとつ結びにする

■6:毛先をもう一度くるりんぱする

■7:毛先をピンで固定する

■8:耳上の毛束をゆるっと引き出す

■9:頭頂部と後頭部の毛束をつまんで引き出す

「アレンジの前に、ドライヤーで根元をこするように乾かし、モヒカンラインを立ち上げておくとシルエットに丸みと女性らしさが出ます。あとは全体をランダムにコテで巻き、クリームワックスをなじませておいてください。髪がパサついてまとまっていないと『やつれ感』『疲れた印象』になりかねません。とくにもみあげ、顔まわりの毛束には入念になじませるといいですよ」(MAGNOLiA omotesandoのデザイナー・KAYOさん)

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短めの髪も華やかに!「ボブ」のヘアアレンジ【7選】
【1】使うのはゴムだけ!くるりんぱで作る「ハーフアップ」



「頭頂部の毛束をバランスよく引き出すことで、頭の形がより綺麗なシルエットに。束感やニュアンスを出すことで、ただ結ぶだけよりも、こなれた印象になります。さりげなくインナーカラーを仕込むと、メリハリ、立体感も生まれ、より今っぽくなりますよ」(LANVERY代表の菅野太一朗さん)
<スタイリング方法>

■1: ハチ上の毛束をとってゴムで結ぶ

■2: 結んだ毛束でくるりんぱ

■3: ハチ下とこめかみの毛束をとってゴムで結ぶ

■4: 結んだ毛束を2と同じようにくるりんぱ

■5:頭頂部の毛束をつまんで引き出す

「くるりんぱの結び目は、ふたつとも同じ高さにするのがポイント。きっちりと結び過ぎてしまうと古臭い印象になってしまうので、程よくゆるく、ざっくりとまとめてください。下準備として、アレンジ前にヘアクリームをなじませるのもオススメ。髪の内側、根本にもなじませれば、ツヤとまとまりのある印象に仕上がります」(菅野さん)

使うのはゴムだけ!「くるりんぱ」で作る、ボブスタイルのハーフアップ
【2】トップにボリュームも足せる、大人の「ハーフアップ」



「雨の日など湿度の高い日は、髪をコンパクトにまとめられるハーフアップがおすすめです。トップにボリュームが欲しいので、アレンジの仕上げに、結び目からひとつまみずつ毛束を引き出すと、自然な丸みのあるシルエットになります」(FIX-UP銀座店 店長・西村直人さん)
<スタイリング方法>

■1:耳より上の髪をひとまとめにして、ゴムで束ねる

■2:束ねたゴムを挟んだ左右から各1束ずつ毛束をとる

■3:ゴムを隠すように2本の毛束を交差させる

■4:2本の毛束の先端をアメピンで留める

■5:結び目を抑えながらひとつまみずつ毛束を引き出す

「耳より前にある髪は後れ毛として残しておくと、顔まわりが華やかに見えます。全部束ねてしまうとスッキリしすぎて、寂しい印象になるので耳にかけず、ふわっと垂らしておくといいですよ」(西村さん)

【3】短めボブでもできる!ねじって作る、上品「ハーフアップ」




<スタイリング方法>

■1:頭頂部の髪をストレートアイロンで波巻きにする

■2: 頭頂部の髪をギザギザに取る

■3: まとめた髪をねじる

■4: ねじった毛束をピンで留める

■5:頭頂部の毛束を引き出す

■6:ハチ部分の毛束をねじりながら後頭部へ

■7: ねじった毛束をゴムで結ぶ


■8: Uピンを使ってゴムを隠す

Uピンの留め方はGIFアニメーションでチェック!

■9: 頭頂部とハチ以外の毛束を波巻きにする

「頭頂部を波巻きにしておくことでニュアンスが出て、ねじって留めたときに高さもできます。頭頂部を引き出すときは『程よく』。引き出しすぎると頭が膨張して見えるので、正面から見たときに綺麗な扇型になるように意識してみてください」(PEEK-A-BOO AVEDAアトレ恵比寿・店長兼ディレクターの神保樹敏さん)

ねじってピン留め!短めボブの上品ハーフアップ【プロセスアニメ付き】
【4】短めの後れ毛を活かした、ボブならではの「ひとつ結び」



「せっかく後れ毛を引き出しても、毛先がパサパサしていたり広がっていると台無し。疲れた印象に見えてしまうので、毛先や後れ毛にはしっかりとワックスを揉み込んで。たっぷりつけると、みずみずしさやツヤがプラスされ、老け見え防止になります」(ROIのデザイナー小西浩純さん)
<スタイリング方法>

■1: 手ぐしでゆるっとまとめてひとつ結びにする

■2: 頭頂部の毛束をつまんで引き出す

■3: 生え際に沿って後れ毛を細かく出す

■4: コテで後れ毛にニュアンスをつける

■5:毛先をワックスで散らす

「狙ったところにニュアンスをつけるなら、後れ毛をしっかりと巻くのが正解。できるだけ細めのコテで、毛先を外ハネ、内巻きワンカールと交互に巻きましょう。毛先に動きが加わって絶妙な毛流れになります」(小西さん)

【5】短くても映える!うねりを効かせた、大人の「ひとつ結び」



1本1本がしっかりしているため、うねりが加わると広がりやすい町山さんの髪。「カールアイロンで毛先と顔にかかる髪を巻いておくと、元々のうねりが目立たなくなり、まとまりやすくなります」(kakimoto arms 新宿店 スタイリスト・野村友理香さん)
<スタイリング方法>

■1:毛先は平巻きで1カール外巻きに

■2:もみあげより前にある髪は縦方向にリバース巻き

■3:髪を後ろにまとめたら、束ねる前にもみ上げ部分の髪を引き出しておく

■4:襟足ぎりぎりのところで毛束を1つに束ねる

■5:束ねた中からひとつまみ分の毛束でゴムを隠すように巻き付ける

■6:片手でゴムを押さえ、もう片方の手で後頭部の髪を握り少しだけ引き出す

「束ねた部分とふんわりさせた部分とでシルエットにメリハリをつけると小顔に見えるんですよ。ぜひ、お試しください」(野村さん)

【6】ボリューム不足の髪も華やか!「ハーフアップ+ひとつ結び」



<スタイリング方法>

■1:耳の先端より上の髪を束ねてゴムを結ぶ

■2:結び目の上に穴をつくる

■3:穴に毛束を通して、くるりんぱをする


■4:襟足の髪と一緒に束ねる

■5:ひとつ結びにした結び目にマジェスタを付ける

「クセやうねりがなく、真っ直ぐな毛質の方は、アレンジをする前にカールアイロンなので毛先を巻いておくとふんわりとしたニュアンスがつくれます」(ACQUA aoyama 小室里奈さん)

「ハーフアップ+ひとつ結び」ならボリューム不足の髪も華やかに決まる!
【7】巻き髪をすっきりエレガントにまとめる「アップスタイル」



<スタイリング方法>
■1:髪をひとつに束ねる

巻き髪を手ぐしで後ろにまとめる。きっちり束ねるというよりは、ざっくりとまとめます。
■2:毛束を親指に巻きつけるように、ひねってまとめる

毛束を持っている手の親指に巻きつけるようにねじり、毛先まで巻き込みます。毛先がしっかりと隠れるまでねじると、綺麗にまとまります。
■3:ねじりきったらピンで固定

ねじってまとめた髪が崩れないように、数か所ピンで固定します。巻き込んだ毛先が外に出ないよう、ピンでしっかりと留めて。
■4:髪の表面を握るようにしてほぐす

トップからサイドにかけて、髪の表面だけを軽く握りながらほぐします。ほぐすことでルーズさが加わり、大人のこなれた雰囲気に。
このアレンジは、髪をしっかり巻き込んだままにしておくとお堅い印象になってしまうので、最後に手で握って程よくほぐすことが大切です。髪全体をほぐせば、抜け感のある軽やかなヘアスタイルに。ボリューム不足でペタッとなりがちな40代の髪に、ボリュームを与える効果もあります。
【40代の髪型ミディアムヘア編】サングラスが似合うエレガンスなまとめヘア
「スカーフ」を使った応用ヘアアレンジ
【1】気になるあほ毛をカバーする、「スカーフ」を使ったお洒落アレンジ



<スタイリング方法>
スカーフを巻くアレンジで注意したいのがサイズ。「頭頂部で交差させて二重に巻くので、ある程度の大きさが必要です。正方形であれば90㎝四方は欲しいですね」(山本さん)
■1:カールアイロンで髪の中間から毛先を内巻きにしておく

■2:耳より前の髪と耳の後ろの髪を残して1つに束ねる

■3:結び目からひとつまみずつ毛束を引き出す

■4:束ねたゴムを隠すように、髪をゴムに巻き付ける

■5:細長く折りたたんだスカーフを毛束の下に通す

■6:両端を頭頂部あたりで交差させる

■7:交差した根元部分でスカーフをねじる

■8:スカーフの端を毛束の下で結ぶ

「スカーフを耳の上に被さるようにかけるとサイドが出っ張るので、全体のシルエットが菱形になります。特に面長な方は横をちょっとだけ膨らませると、顔の長さが気にならなくなります」(kakimoto arms 自由が丘クレオ店 チーフスタイリスト・山本真実さん)

気になる「あほ毛」をお洒落にカバー! スカーフを使ったヘアアレンジ
- TEXT :
- Precious.jp編集部