【目次】

肌荒れを起こす【3つの原因】

【1】洗い残した「メイクアイテム」

■交換は3~5年が目安。「毎日使うこと」が大事

交換は3~5年が目安です class=main-image protect

繊細なメイクブラシは、間違ったケアをしていると筆の毛部分を傷めてしまうことがあります。さらに、目に見えない汚れが付着していることも多いため、ケアを怠ると肌トラブルの原因にも!

お気に入りの筆は長く愛用したいものですが、毛がすり減ってきて粉の含みやタッチが悪くなってきたら、交換のサイン。毛の種類や使う頻度によっても異なりますが、3~5年が交換の目安です。また、いったん使った筆を長期間放っておくと、毛が朽ちて切れてしまうことも。長持ちさせる一番の秘訣は「毎日使うこと」なのです。

ブラシ1本で毎日の化粧が見違える!メイクブラシのお手入れ4つのポイント

【2】使用期限が過ぎた「コスメ」

 
 
永松麻美さん
美容家
(ながまつ あさみ)小顔&肌改善サロンSUHADAを運営する美容家。CIDESCOインターナショナルエステティシャン。技術だけでなく「肌質をしっかり見分ける」肌分析にこだわったフェイシャル専門サロン。エステティシャン向けのフェイシャルスクールや「肌を見分ける1Day講座」なども開校中。

■コスメは1度開封すると空気が入り込み、酸化が進行!

コスメの種類によって使用期限は変わります class=main-image protect

食品の賞味期限に関しては敏感でも、コスメには無頓着という方も多いのでは?コスメは一度開封すると酸化が進行しやすくなるそう。空気に触れやすい容器タイプのものやリキッド状のものは、酸化や劣化が早い傾向があるのでなるべく早く使いきるのがベストです。

「マスカラは3か月、口紅(固形で水分を多く含まないタイプのもの)、アイシャドウ、マニキュアは1年が目安です。ファンデーションは容器や形状によりますが、パウダーとリキッドの中でも酸素に触れづらいチューブタイプの容器であれば1年、ジャータイプのような空気に触れやすい容器は半年が目安となります」(美容家・永松麻美さん)

化粧品は安全性や品質を保つ目的で、薬機法などによる規制を受けています。使用期限が記載されていない製品の場合、適切な保管条件のもとであれば未開封は3年、開封済みは1年以内に使いましょう。

そして特に気をつけたいのが、ナチュラル系コスメを謳っている場合。 値段で使用期限の差はないものの、「オーガニック」や「無添加」などのコスメは保存料や防腐剤が少なめだったりするケースもあるのだそう。 コスメによって劣化や変質が早い可能性があるので、使用期限の記載は購入前に必ずチェックしたいですね。

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【3】排気ガスや花粉などの「汚れ」

■空中に漂う微細な汚れが、肌トラブルの引き金に

(イメージ)左/乳液、右/クレンジング&洗顔class=main-image protect

排気ガスや花粉、たばこの煙などに加わり、近年、PM2.5や黄砂など微細な汚れが空中に漂っているため、肌を取り巻く環境は負担が増すばかり。これらの不要な物質が肌の上に残っていると、肌内部に炎症性の物質を放出させ、肌トラブルの引き金になってしまう危険をはらんでいるのです。 しかも、肌トラブルだけでなく、老化を引き起こす要因とも。洗顔で汚れをしっかり落とすことをおすすめします。

暑い日中に受けた汚れとダメージを取り去る「優秀クレンジング&洗顔料」8選

肌荒れ改善に効果的な「食べ物」【3選】


【1】肌の保湿力を高める「もずく」

 
菅野 尚子さん
フードコーディネーター・惣菜管理士
食品商社で商品企画や開発の勤務後、渡仏。フランス人家庭に滞在し家庭料理や郷土料理を学び、ル・コルドンブルーパリ校では伝統的なクラシックフランス料理や菓子を習得。その後フードコーディネーターとして活躍。*このレシピはフランス パリでの日本の食品プロモーションとしてパソナ農援隊とコラボでフランス人向けにも発信しています。
もずくは美肌・美髪効果だけではく、ストレス軽減にも効果的。
もずくは美肌・美髪効果だけではく、ストレス軽減にも効果的。

フコイダンとミネラルを豊富に含むもずく。フコイダンは抗酸化力が高く、コレステロール値を下げる効果も。ピロリ菌を抑え胃潰瘍修復に働きかけるので、ストレス軽減にも役立ちます。フコイダンは粘膜を保護し、肌の保湿力を高めてくれるので、乾燥肌でお悩みの方にもおすすめ。髪の成長に欠かせないミネラルも豊富に含んでいるので、美しく艶のある髪へと導きます。

【2】肌を整える「にんじん」

栄養価も高くカロテンを多く含むにんじんは、保湿効果にも注目。にんじんの鮮やかなオレンジ色は、βカロテン。必要に応じて体内でビタミンAに変わり、粘膜や肌を整えます。にんじんは幸せホルモンとして名高い、セロトニンもたっぷり。セロトニンは女性ホルモンに働きかけ、神経バランスを整えて、美肌効果を発揮します。

【3】アンチエイジング効果のある「玉ねぎ」

たまねぎは、血液がサラサラになることで知られていますが、それだけではありません。たまねぎに含まれるアリシンは、抗酸化作用がありアンチエイジング効果も。艶のある滑らかな肌へアプローチします。また毛細血管を広げる効果もあるので、ストレス解消や不眠にも効果的!

美肌・美髪へと導く簡単レシピ!ミネラルたっぷりの「もずくの天ぷら」

美容皮膚科医が指南! 肌荒れを防ぐ「スキンケア」【8か条】


飛田砂織さん
「クリニックシュアー銀座」院長/医学博士
(とびた さおり)美容皮膚科・美容内科を中心に、健やかに美しくなる最新のアンチエイジング医学を実践している。また、救急医としての経験から、局所的な悩みに対しても全身の状態やバランスをみながら安全で効率のよい治療情報を発信。美しく、若々しく、充実した健康な人生を歩むためのライフスタイルを提案している。
スキンケアの基本的に大切な考え方を知ろう
スキンケアの基本的に大切な考え方を知ろう。

アンチエイジングにおけるスキンケアの基本的に大切な考え方として、「清潔のスキンケア」「乾燥のスキンケア」「紫外線予防」があげられます。これに沿って、ご説明していきます。

【1】洗顔は「泡」で肌を洗うように

洗顔は、洗顔料を泡立て、肌をこすらないように泡で洗うようにします。摩擦は肌の表面を傷つけ、肌荒れやシミの原因になる可能性があります。洗顔料は、油分が適度で、有効成分が含まれているものがよいでしょう。オススメは洗い流すクレンジングオイルです。質が高いクレンジングオイルであれば、ニキビも気になりません。

【2】化粧水は「こすらずそっと」大切につける

化粧水をつけるときは、手で行いましょう。手に化粧水をのばし、顔全体になじませていきます。このとき、肌をこすらないように気をつけてください。コットンで肌を強くパッティングすると、肌の表面を傷つけてしまう恐れがあります。長期間続ければ、シミや赤ら顔の原因になることも。もちろん、手で強くパッティングするのも控えましょう。肌をたたいても、引き締まる効果はありません。

【3】「セラミド」配合の美容液で保湿を

セラミド(角質細胞間脂質)配合の美容液は、保湿力があるとされています。肌表面にある角質細胞同士をつなぎとめる脂質の一種であるセラミドは、肌のうるおいをキープしてくれます。セラミドは肌内部でつくられますが、加齢とともに減っていくため、外から補うことが大切です。顔全体にたっぷりとつけ、軽くマッサージをするような感じでなじませます。セラミド配合の商品を購入するときは、「セラミド2」「セラミド3」などと、成分表示に書かれたものを選ぶようにしましょう。

【4】「NMF(ナチュラル・モイスチュアライジング・ファクター)」を大切に

「NMF(Natural Moisturizing Factor:ナチュラル・モイスチュアライジング・ファクター)と呼ばれる、表皮の角質にある、肌の保湿やバリア機能を担う成分は、もともと肌に備わっているものです。洗い過ぎず、適切に清潔にしておくことが大切です。また、NMFが減ると肌が乾燥して、肌が小さい炎症を起こします。肌が潤っているほど、肌のバリア機能も高まることを、覚えておくとよいですね」(クリニックシュアー銀座 院長:飛田砂織先生)。

【5】肌の「古い角質細胞」の取り過ぎに注意

くすみが気になるようであれば、ピーリングケアを取り入れるのも一案です。肌がくすんでいる原因はさまざまですが、医学的に言うくすみは、角質層が厚くなったことによります。これは、加齢にともないターンオーバーの速度が落ちてしまい、古い角質細胞が肌の表面にたまって、くすんで見えるためです。1週間に1〜2回ピーリングケアをすることで、ターンオーバーが活発になり、肌の弾力がアップし、透明感につながります。また、コラーゲンを増やす効果もあります。ピーリング後は十分に保湿するようにしましょう。

【6】「ビタミンC」でコラーゲンをつくる働きをUP、ハリのある肌に

コラーゲンを増やして、真皮のシワ、たるみの予防をしましょう。コラーゲン入りの化粧品や食品、サプリメントからコラーゲンを補給するのは、あまり有効ではありません。加齢によるシワやたるみの主な原因は、コラーゲンをつくる働きが弱まることにあります。ですので、コラーゲンアップの働きをもつビタミンC誘導体(リン酸アスコルビル)や、レチノールなどが配合された美容液をデイリーケアに取り入れましょう。

【7】UVケアは「オールシーズン」行う

紫外線対策はオールシーズン行いましょう。太陽光に含まれる紫外線は、肌老化を進める原因のひとつ。日光を浴びると、肌を紫外線から守るために、肌内部でメラニン色素がつくられ、肌の色が濃くなります。これが日焼けです。さらに繰り返し浴びると、シミになってしまいます。また、肌の深い部分に達した紫外線がコラーゲンを破壊し、シワの原因にも。

普段のUVケアから、UV対策がなされた日常使いの基礎化粧品やファンデーションだけでなく、持続効果の高い専用の日焼け止めを使用するとよいでしょう。レジャーやアウトドアなど、日差しの強い場所や長時間の外出には、必ず紫外線カット効果が高い日焼け止めを使うようにしましょう。日焼け止め表示は、SPF30以上、PA+++を目安に。さらに帽子や日傘などを組み合わせれば、よりよいUV対策になります。紫外線から肌を守る効果を持続させるために、日焼け止めの塗り直しや化粧直しは、こまめに行うようにしてください。

【8】「UVA(紫外線A波)」にも気をつけて

「肌の奥まで届く紫外線A波(UVA)は、深いシワやたるみの原因になりやすいです。曇りの日でも、紫外線は振り注いでいます。快晴の時に比べると、うす曇りの場合は約80~90%、くもりの場合は約60%、雲間から太陽が見えるときは雲からの散乱光が加わり、快晴時よりもたくさんの紫外線が降り注ぐことも。毎日、十分にUVケアを行いましょう」(クリニックシュアー銀座 院長:飛田砂織先生)

効果的なアンチエイジングとは?|食事法、美容ケア、生活習慣から運動・睡眠まで徹底解剖

この記事の執筆者
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