大ヒットを経て、そのまま定番アイテムに昇格したという点で、ワイドパンツは特別なボトムスといえるでしょう。一時の流行で終わらなかったのは、細見え効果が確かだったから。おしゃれ上手な人ほど、虜になってしまいました。

魅力を最大に引き出すポイントは、色・柄のチョイスや足首見せ、小物使いといった大技・小技の組み合わせ。世界の着こなしテクニシャンたちは、オリジナルなアレンジを組み込んで、コーデの鮮度を高めることに成功しています。

実は「ワイドパンツ」でスタイルアップできる!おしゃれプロの細見えテクニック5選

■1:視線を引き上げる「ポイントカラーの配置」

ベージュのセットアップを着こなす女性
鮮やかな色を投入して、マニッシュなパンツルックにフェミニン感をプラス

ワイドパンツは量感が豊かな分、全体のバランスがボトムスに引っ張られがちだから、視線を引き上げる工夫が効果的です。

アイキャッチーな色のトップスをコーデに組み込めば、視線が上下に散って、縦長感を引き出しやすくなります。ベージュ系のパンツスーツで決めた装いで目をひくのは、ワインカラーのハイネック。スーツのベージュ系よりも濃いアクセント色を胸元に迎えたおかげで、引き締まったウエストシェイプが目立つ仕掛け。ワイドパンツが重たく見えるのを防ぐ効果も発揮しています。

■2:華奢感を引き出す「足首見せ」テクニック

チェックのワイドパンツを着こなす女性
細かい柄のパンツでキュッと引き締め、ブーツで細感をさらに上乗せ

ワイドパンツで気になりがちなのが太いイメージです。幅がたっぷりしているので、当然といえば当然なのですが、ひと工夫を加えるだけで、逆に華奢感を強調できます。

ポイントはパンツ丈。足首がしっかりのぞくクロップド丈を選べば、足首の周りに隙間ができる分、着やせ効果を引き出せます。工夫のしどころは、パンツ裾との境目をくっきり印象づける点。ストレッチブーツで質感の違いを際立たせると、引き締まった見え具合に。色の濃いレッグウエアもパンツとの境界線をくっきり見せてくれます。

■3:ボリューム小物で「ほっそりウエストを強調」

カーキのワイドパンツを着こなす女性
ほっそりウエストが引き立つ、トップスの正面だけウエストインするテクニック

幅がたっぷりあるワイドパンツで細感を印象づけるには、小物が使えます。

アレンジのコツは小物を張り出させるのと引き替えに、ボディーをスレンダーに見せるという、メリハリの構図。例えば、人気が続くウエストバッグやサコッシュは正面に盛り上がりが生まれる分、ボディーラインがほっそり映ります。特大バックル付きの極太ベルトはウエストを細く演出。ワイドパンツも裾に向かって広がっているから、なおさらウエストがタイトに見えています。

■4:色をずらす「グラデ配色」でメリハリを演出

オフホワイトのワイドパンツを着こなす女性
ボディーを細く見せる小技は、大ぶりバッグ!

色の濃淡を生かして、シャープな見え具合に仕上げるテクニックも使いこなしていきましょう。

全体をワントーンでまとめてしまうのではなく、少しずつ色の濃さをずらすグラデーション配色によって、パンツをかさばって見えにくくするコーデ技です。ベージュや白といった、なじみのよい色同士を引き合わせるのも、賢いコンビネーション。ワイドパンツだけを白で際立たせ、ボリュームのメリハリを強調しています。

■5:自然に体型カバーできる「柄物ハイウエストパンツ」

チェックのワイドパンツを着こなす女性
バッグや靴に差し色のレッドを配して、ワイドパンツを艶やかにサンドイッチ

全体に柄をあしらったワイドパンツは、のっぺりして見えにくいから、ボトムスがシャープに仕上がります。
特に細かい柄であれば、程よく視線を引き込みながら引き締め効果も。

無地のトップスやアウターとのコンビネーションで、さらにワイドパンツを主役の見映えに。股上が深いハイウエストはお腹周りを抑え込みつつ、レッグラインの伸びやかさをアピール。高い位置でのウエストインは、ジャケット裾との高低差を生んで、ますますスッキリしたボトムス景色に導いてくれます。


ワイドパンツが醸し出すゆとりや大人感は装いに自然な落ち着きをもたらします。スッキリ見せるテクニックを取り入れれば、スタイルアップ効果や細見えメリットまで手に入るから、大技も小技も試してみてはいかがでしょう。

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この記事の執筆者
多彩なメディアでランウェイリポートやトレンド情報、着こなし解説などを発信。バイヤー、プレスなど業界での豊富な経験を生かした解説が好評。自らのTV通版ブランドもプロデュース。TVやセミナー・イベント出演も多い。著書に『おしゃれの近道』『もっとおしゃれの近道』(学研パブリッシング)がある。
PHOTO :
AFLO
WRITING :
宮田理江
EDIT :
石原あや乃