シャンパーニュへの知覚を音楽に翻訳するという試み

味わいと香り、和音とリズムの交響曲。音楽はシャンパーニュを飲んだときの新たな驚きや発見、感動を引き出す…。

老舗シャンパーニュメゾン「クリュッグ」は独自の音楽プロジェクト『クリュッグエコー』を通して、その可能性を示しています。それが音楽家・坂本龍一さんとのコラボレーションで実現した、シャンパーニュと音楽の奇跡のペアリング体験です。それは坂本さんがシャンパーニュに着想を得てオリジナルの楽曲を制作するという極めて特別なもの。

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音楽家・坂本龍一さん

「音楽とシャンパーニュ。僕らの仕事は一見すると根本的に異なりますが、最高醸造責任者のジュリー・カヴィルが率いるチームと対話を重ね理解を深めていくうちに、かなり似ていることがわかりました。レシピをもたないジュリーのように僕も特定の作曲方法はありません。

また原料となるブドウ畑を区画ごとに管理して、いかに異なる個性を尊重しているかを語る彼女の言葉も心に響きました。たとえ外れた音であっても音楽のアイディアやヒントになることもある、という僕の考え方と同じです」

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音楽家・坂本龍一さん

坂本さんの言葉どおり、メゾンでは最高の精度とバランスを保つシャンパーニュ造りを音楽にたとえて語ります。ブドウ畑は音楽家、ブドウの品種は楽器、収穫年は楽譜、そして最高醸造責任者は指揮者。オーディションで選ばれた音楽家たちはセラーに集まってリハーサルを行い、年月をかけて完成した音楽が世に送り出されていく。

今回制作された楽曲の名は『Suite for Krug in 2008』。その題材となったのは「世紀の優良年」とされる2008年に収穫され、特別な気品を纏まとったブドウで創造した3種のシャンパーニュです。

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坂本さんが今回制作した楽曲の題材になった『クリュッグ2008』
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シャンパーニュの味わいが坂本さんにひらめきを与える

「楽曲は3楽章からなる交響曲です。制作には18か月かかりました。

まず『クリュッグクロ・デュ・メニル2008』とペアになる第1楽章はソロ(独奏)。単一区画から収穫されたシャルドネの純粋さをピアノソロで表現しました。『クリュッグ2008』とペアになる第2楽章はアンサンブル(合奏)。3種のブドウの品種をブレンドする点にならいバイオリンやチェロなどの弦楽器に木管楽器を加えた深みあるサウンドに仕上げました。そして『クリュッググランド・キュヴェ164エディション』とペアになる第3楽章はフルオーケストラ。

実に127種類ものワインのブレンドが生む芳醇さを表現するために、インストゥルメンタルとエレクトロニックの複数のサウンドからハーモニー、激しさ、寛大さを追求しました」

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第1楽章はピアノソロで表現
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第3楽章はフルオーケストラに

かくして坂本さんの知覚によって音楽に翻訳されたシャンパーニュの物語。耳に響く音色と舌で感じる味わいの共鳴は、感性を研ぎ澄ませ、新たな感覚を呼び起こすはず。楽曲を聴きながら、今すぐシャンパーニュに酔いしれてみて。

音楽家にひらめきを与える異なる3つのシャンパーニュ

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坂本さんにひらめきを与えた3つのシャンパーニュ

3楽章からなる組曲『Suite for Krug in 2008』の題材となったシャンパーニュ。

左は単一区画から収穫されたシャルドネのみを使う『クリュッグ クロ・デュ・メニル 2008』。中はピノ・ノワール、シャルドネ、ムニエという3つの品種をブレンドした『クリュッグ 2008』。右は古いもので1990年、新しいもので2008年という11の異なる年に醸造された127種のワインをブレンドした『クリュッグ グランド・キュヴェ 164エディション』。

「クリュッグ」チームと対話を重ねじっくりと創作活動に挑んだ18か月

今回の楽曲制作におけるテーマは「Seeing Sound, Hearing Krug~音を視る、クリュッグを聴く~」というもの。

「制作にあたり、シャンパーニュの味わいだけでなく、注いだグラスに耳を傾けたときに聞こえる音、各工程の音、そして貯蔵庫の静けささえもとらえて、想像を巡らせました。また僕はいちばん複雑なものから取り組み、そこからよりシンプルなものを作曲していくために、今回は最初に第3楽章を完成させました。第1楽章と第2楽章の中にフルオーケストラの曲のフラグメント(断章)があることに気が付くと思います」という坂本さんによる裏話も。

この交響曲は今年、ニューヨーク、ロンドンなど世界各地を旅しながらライブ演奏される予定です!

「クリュッグ」×坂本龍一の楽曲を公式サイトで今すぐ堪能してみてください!

問い合わせ先

MHD モエ ヘネシー ディアジオ

TEL:03-5217-9736

EDIT&WRITING :
安部 毅、安村 徹(Precious)