夜にエイジングは加速する！？
衝撃のニュースに「ラ･メール」
新知見から学ぶ
“睡眠時間が美しさを育む理由”

知ってほしいのです。「睡眠をちゃんととっていれば大丈夫」は、もはや過去の常識だということを。これまで、日中の肌は紫外線や大気汚染、さまざまな外的ストレスなど、ダメージの要因と戦い続け、夜の帳と共に一気に修復モードへとスイッチ、日々、再生を繰り返す。それが、私たちの肌に備わる恒久の知力である、そう信じて疑うことはありませんでした。でも、米国の先進皮膚科学研究によって明らかになったのは、炎症のピークは夜に達し、寝ている間にエイジングは加速するという、衝撃の事実でした。いったいなぜ、そんなことが起きているのでしょうか。

その背景にあるのは、皮膚温と水分蒸散との意外な関係です。入眠直後に深部体温が低下することは知られていますが、逆に皮膚温が上昇することはあまり知られていません。皮膚温が上昇すれば、水分は蒸散しやすく、バリア機能の低下を招く悪しき連鎖が起こってしまいます。

肌のpHバランスも崩れやすく、水分不足によるかゆみや赤みといった炎症のスイッチさえも発動。つまり、知らず知らずのうちにダメージのサインを見過ごし、エイジングを加速させていたということなのです。

この事実こそが盲点。睡眠をちゃんととっていれば大丈夫、保湿ケアをしているから安心、という保証はなく、夜間の修復モードを最適化するためには、皮膚温の上昇にも抗えるようコンディションを整える必要があるということ。もちろん、年齢を重ねたぶんだけ、よりリッチで上質なお手入れが必要なはずです。エイジングの連鎖に楔（くさび）を！そんなミッションを課せられた夜間の肌こそ、丁寧なお手入れで労ってあげるべきだし、夜こそ最高の贅を尽くす、そんな意識が私たちには必要なのです。

＊1：キメの乱れやハリ不足など