連載「Tomorrow Will Be Precious!」明日への希望をアクションに変える

雑誌『Precious』6月号の連載【Tomorrow Will Be Precious!】では、明日への希望をアクションに変える方たちの活動に注目し、紹介しています。

今回は、【ヨガやスポーツを愛し、食事に気を配り、心と体の健康を大切にするライフスタイルを】と誕生したホリスティック・ビューティー・ケアブランド「HOLIDERMIE」創立者のメラニー・ヒュンさんのお仕事に注目しました。

メラニー・ヒュンさん
ホリスティック・ビューティー・ケアブランド「HOLIDERMIE」創立者
フランス版『VOGUE』でファッションエディターとして約10年働く。ファミリー企業「アエラ・ノヴァ」を妹と共同設立し、かつてロートレックが住んだことがあるというシャトー・マルローを所有。そのワイナリーの畑で採れたブドウのポリフェノールの効果をヒントに、ホリスティック・ビューティ・ケアブランドを立ち上げた。

ビューティ・ブランドで人気の起業家   “ウェルネス”で未来をよりよいものに

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ホリスティック・ビューティー・ケアブランド「HOLIDERMIE」創立者のメラニー・ヒュンさん

フランス版『VOGUE』でエディターとして約10年間、ファッションとビューティに関わっていたメラニーさん。ヨガやスポーツを愛し、食事に気を配り、心と体の健康を大切にするライフスタイルの先に、ホリスティックブランド「HOLIDERMIE」が誕生した。

「’13年に、家族でボルドーにあるブドウ園を購入しました。そこで抗酸化作用の高いグレープベリーをつくるようになったことから、サプリメントやスキンケア製品のアイディアがわいてきたんです。幼なじみの美容外科医と共に研究を始め、1年半かけて独自の抗酸化成分を開発。そこから特許申請に3年かかり、ローンチしたのは’19年でした」

360度、全方向からウェルネスを追求することがブランドのポリシー。不調を回復させるのではなく、不調にならないことを目指す。それは中国人の父とフランス人の母をもつメラニーさんの出自と無関係ではない。

「東洋医学の考え方ですね。まずは内面から、そして外側から働きかけるということです」

メラニーさんがビューティの分野で提案している「健康的な生活のためのサポート」は、国際的な社会活動へも広がっていく。カンボジアの少女への教育支援は、会社として重要なプロジェクトでもあると語る。

「国内では『バンド・オブ・シスターズ』という女性起業家グループにも参加しています。刺激的で、アイディアに溢れるネットワークですよ。会社のメンバーも85%が女性です。若い女性起業家も惜しみなくサポートしますよ。女性たちは連帯して、みんなで強くなっていかなくては。そのためのリーダーシップを発揮できたらと思っています」

ここ数年、フランスでは女性の起業が右肩上がりに増加している。自分自身によいことは、ほかの誰かのためにも、さらには地球のためにも、よいことのはずだとメラニーさんは信じる。未来への迷いのない瞳が、シンプルだけれどとても大切なことを伝えている。

◇メラニー・ヒュンさんに質問

Q. 朝起きていちばんにやることは?
「HOLIDERMIE」の舌ケアグッズとオイルで口内ケアしてから、乾燥ブラシ。それから日課のスポーツを。
Q. 人から言われてうれしいほめ言葉は?
思いやりと愛を感じるひと言。あとはヨガの歌やマントラを聞くと喜びを感じます。
Q. 急にお休みがとれたらどう過ごす?
ヨガをして、展覧会に行く。友人や家族と過ごす時間をつくる。
Q. 仕事以外で新しく始めたいことは?
古美道のマッサージを学びたい。楽器のクリスタルボウルももっと習いたい。
Q. 10年後の自分は何をやっている?
旅をし続けて新しい場所を訪れたり発見したり。もっと仕事をしてビューティー、ウェルネスやファッションを極めている。「HOLIDERMIE」も発展している!
Q. 自分を動物にたとえると?
豹かチーター?

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PHOTO :
Yusuke Kinaka
EDIT&WRITING :
剣持亜弥、喜多容子・木村 晶(Precious)
取材 :
Noriko Ishizaka