どんなに携帯電話やメールが普及しても、英国はやはり手紙の国だ。
取材の申し込みを電話でしても、正式な手紙を送るように言われることがままある。自分の名前が入った便箋や封筒を持つ人も多く、私的な手紙に会社の便箋を使うなど英国紳士にとって最も無粋な行為といわれてきた。
こうした英国人の習慣を19世紀のヴィクトリア朝時代から支えてきたのがニューボンドストリートの老舗文具店「スマイソン」だ。
「スマイソン」と言えば高貴なナイルブルー!
美しすぎるシンプルな便箋
「スマイソン」の代名詞といわれるのが、便箋などに使われる「ナイルブルー」の色。創業者フランク・スマイソンがエジプトを旅したとき感銘を受けたナイル川の色から考案されたものだが、このブルー、なんと高貴な色だろうか。
透明感のある深く、美しい色で、便箋一枚一枚には透かしまで入る。現在、エリザベス2世女王、エディンバラ公、チャールズ皇太子の3人から御用達を授かり、文具で唯一のワラントホルダー。高貴なブルーを見れば、書き手の気持ちも高揚するというものだ。
英国王室御用達ブランドでつくる世界一贅沢なレターヘッド
※2012年夏号取材時の情報です。
- TEXT :
- MEN'S Precious編集部
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- パイルドライバー