パリと世界各地で発表された新作コレクションから読み解く【宝飾界の未来がわかる!「ハイジュエリー」の最旬キーワード】

宝石、技巧、機能、新しい価値観──ハイジュエリーの魅力は、美しさだけではありません。

パリのオートクチュールウイークで発表されるトップジュエラーの新作を見て、触れて選んだ10のキーワードから、宝飾界で今、起こっていることを読み解きます。

さあ、知れば知るほど興味の尽きないハイジュエリーの世界へ。

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高級宝飾の聖地として名高い、パリのヴァンドーム広場。 (C)gettyimages
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「シャネル」の展示会にて。取材に訪れるメディアも世界各地から。
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「ブシュロン」の新作発表会で、コレクションの解説をするクリエイティブディレクターのクレール・ショワンヌ。本人から直接話を聞けるのも、現地取材ならではの醍醐味。

毎年7月、パリ・オートクチュール・ウイークの開催期間に合わせ、トップジュエラーも新作ハイジュエリーをお披露目。その理由は、オートクチュールの顧客である富裕層が世界中から集まるから。ブランドにも顧客にも、同時期開催のメリットは大きい!

【KEYWARD】ハイジュエリーの主役となる宝石は、「プレシャス4」へと回帰

新作コレクションで目を惹くのが、「プレシャス4」と呼ばれるサファイア、ルビー、エメラルド、そして希少なダイヤモンド。世界が不安定な今、“身に纏って楽しめる資産” としてプレシャスストーンへの関心が高まっています。なかでも注目は、希望の象徴といわれるエメラルド。

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『ピグモン ミステリユー リング』[WG×RG×DIA×サファイア×ルビー×エメラルド]参考商品(ヴァン クリーフ&アーペル) (C)NORIYUKI KOIKE(CASK)

「プレシャス4」がひとつのリングに! 3色のプレシャスストーンを用いたミステリーセットが、古代エジプトの鮮烈な色彩を描き出す。中央のダイヤモンドは、色とクラリティ(透明度)が最高位の、Dカラー、フローレスという希少な石。

【KEYWARD】宝石へのこだわりはさらに深化── 出自や処理はより重要に!

プレシャスストーンを筆頭に、宝石へのこだわりは深まるばかり。サファイアやルビーは「非加熱」、エメラルドは「ノーオイル」など、処理の有無が価値を左右。産地だけでなく、今や鉱山までもがブランド化されています。

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「シャネル」のハイジュエリーコレクションで注目を集めた『リオン マジストラル』ネックレス。中央でひときわ煌めくエメラルドは、6カラットを超える希少な大きさ。コロンビア産でノーオイルという点でも、その価値は計り知れない。

【KEYWARD】トップジュエラーの証である「パリュール」に注がれる熱視線

「パリュール」とは、3点以上のアイテムを同じデザインで揃えたセットジュエリーのこと。「スイート」とも呼ばれます。手掛けられるのは、希少な石を複数揃える力をもつトップジュエラーだけ。数も限られるため、世界中で争奪戦が繰り広げられています。

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『アールデコ・サファイア・スイート』ネックレス・イヤリング[PT×WG×サファイア×DIA]・リング[PT×サファイア×DIA]参考商品(ハリー・ウィンストン) (C)HARRY WINSTON

ロイヤルブルーのサファイアが主役。

【KEYWARD】多彩なカラーストーンは、「ジュエラーの絵の具」と心得るべし

カラーストーンは、色彩を自在に操る、ジュエラーにとっての絵の具。トルマリンやカラーサファイアは、たとえ人気色でなくても、デザインにぴたりとはまればトップジュエラーの作品に! その価値観も変化しています。

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『レインボー スプリーム』ネックレス[RG×トルマリン×DIA]¥71,115,000(ポメラート) (C)MASAHIKO TAKEDA

あらゆる色が揃うトルマリンだからこそ生まれた、繊細なカラーグラデーション。どんな色の石にも価値があることを教えてくれる。

※文中の表記は、WG=ホワイトゴールド、RG=ローズゴールド、DIA=ダイヤモンド、PT=プラチナを表します。
※掲載商品の価格は、すべて税込みです。

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EDIT&WRITING :
福田詞子(英国宝石学協会 FGA)