創業者:ソティリオ・ブルガリ
創業地:イタリア/ローマ
創業年:1884年。創業の地、ローマの美学が反映されたジュエリーのみならず、高品質な時計やレザーグッズなども手がけるイタリアのラグジュアリーブランド。

創業当時のブルガリ本店

往年の大女優たちをも虜にした、ローマの美学にインスパイアされたジュエリーの数々

■創業当時のエピソード

ソティリオ・ブルガリ

ソティリオ・ブルガリが、1884年にイタリア・ローマにて自らの名を冠したブランドをスタート。ギリシャで銀細工を営む家系に生まれた彼には、幼いころから銀細工に関する類稀なる技術と才能に加え、ビジネスの鋭い才覚が備わっていました。

1881年、新たなビジネスの機会を模索していたソティリオは、ギリシャを離れ当時のイタリア王国の新たな首都であったローマへと向かいます。創業資金の準備が整った1884年には 、ローマのシスティーナ通りに初の店を構え、1894年には、コンドッティ通りに2号店を、さらに、1905年にはコンドッティ通りにより大きな3号店を構え、着々とビジネスを拡大していったのです。

■ブランドの転機

「セルペンティ」コレクションのウォッチ

1949年、タイロン・パワーとリンダ・クリスチャンが、ふたりの愛の証としてブルガリの結婚指輪を選びます。当時の人気俳優同士の結婚という一大スクープを世界中のカメラマンやテレビ局が大きく取り上げ、ブルガリの名は広く世界に認知されることになります。さらに、第二次大戦後の経済成長によって登場したイタリア映画が人気を博し、アメリカの映画産業も巨額を投じた大作を次々とローマで作り始めます。これにより、イタリアのファッションやデザインが世界中へと普及し、ブルガリにとっても大きな追い風となったのです。

また、1940年代には古代ギリシャ・ローマ神話時代から人々に崇められてきた蛇をモチーフとした「セルペンティ」コレクションが、1975年には古代ローマのコインにインスパイアされた「ブルガリ・ブルガリ」コレクションが誕生。ローマの美学が反映された、豊富なブランドアイコンの登場により、ブルガリはさらなる発展を遂げていきました。

なお、現在のブルガリのスペルが「BULGARI」ではなく「BVLGARI」であるのは、古代ローマで使用されていたラテン文字を用いているため。これは、ラテン文字にはなかった「U」を「V」で代用していたという歴史に由来し、ここにもまた、創業の地であるローマに常に敬意を払ってきたブルガリらしさが表れているといえるでしょう。

■ブランドのアイコン・定番アイテム

「ブルガリ・ブルガリ」コレクション
「セルペンティ」コレクション
「ディーヴァ ドリーム」コレクション
「ビー・ゼロワン」コレクション

■ブランドを愛用するセレブリティーとエピソード

エリザベス・テイラー

イングリッド・バーグマンやグレース・ケリー、オードリー・ヘプバーンら往年の大女優たちはローマのブルガリ本店を大変気に入り、皆ブルガリの虜になったといわれています。

なかでも、イギリス人女優のエリザベス・テイラーはブルガリを最も愛した女優のひとり。1961年に映画『クレオパトラ』の撮影のためローマに滞在していた彼女は、ローマ郊外に位置する映画スタジオ「チネチッタ」での撮影のかたわら、ブルガリのローマ本店へと足繁く通いました。自身の結婚式でもブルガリのジュエリーを身につけるなど、大切なシーンでは常にブルガリとともにあった彼女の偏愛ぶりは、夫のリチャード・バートンが残した次の言葉にも表れています。

「エリザベスが知っているイタリア語は『ブルガリ』だけだよ」

■ブランドの現クリエイティブ ディレクター

ルチア・シルヴェストリ

ルチア・シルヴェストリは、2013年にブルガリのジュエリー・クリエイティブ&ジェム・バイイング エグゼクティブディレクターに就任。若干18歳でブルガリでのキャリアをスタートさせた彼女は、長い年月をかけてその実力を身につけ、ジェム・バイイング エグゼクティブディレクター(宝石のバイイングを担当するクリエイティブディレクター)となります。

2013年からは、彼女の長年の夢であった、ジュエリー・クリエイティブディレクター(ジュエリー部門のクリエイティブディレクター)を兼務し、2017年にはジュエラー・オブ・アメリカが開催した第15回ジェム・アワードにて、業界で優れた功績を遂げた者に授与されるジュエリーデザイン賞を受賞。ジュエリーにかける情熱と類稀なる創造的才能によって、ブルガリのクリエーションを牽引し続けています。