
「ヴァン クリーフ&アーペル」が
紡ぎ出す
“エジプトの美”を讃えた
ハイジュエリー
FASCINATING EGYPT
FASCINATING EGYPT
独創的なモチーフ、
鮮烈な色彩のコントラスト!
パリを席巻した古代文明への
憧れは、時を超えて現代へ──
神秘とエキゾチシズムに満ちた古代エジプトの美は、学者や芸術家、作家からモードの世界に至るまで、
時代を超えて人々を魅了してきました。
18世紀末のナポレオンの遠征を機に、パリで高まったエジプトへの熱狂。
その驚きと憧れは、当時を生きた人々が遺した言葉や記録、図像などに貴重な証言として刻まれ、
絵画や舞台、装飾芸術へと大きく波及します。
「ヴァン クリーフ&アーペル」の“エジプトの魅惑”は、その尽きない魅力を現代へ──。
約180点から成るコレクションが、壮大な物語を紡ぎます。
鮮烈なルビーで表現した
生命の象徴である蓮の花
古代エジプトにおいて創造や再生を象徴する、神聖な蓮の花をモチーフにしたクリップ(ブローチ)。メゾンの代名詞である“トラディショナル ミステリーセット”技法により、金属の爪を隠してルビーの鮮烈な赤を際立たせた。精緻にリカットされた宝石が花びらの曲線に沿って隙間なく並び、優美な造形を描き出す。
『フルール ドゥ ロータス ミステリユーズ クリップ』[RG×YG×ルビー計12.80ct×ダイヤモンド計8.58ct]参考商品(ヴァン クリーフ&アーペル)
“Few subjects more suggestive and inspiring could be found than Cleopatra.”
「クレオパトラほど、想像力をかき立て、着想を与える主題はほとんどない」
────イギリスの作家、評論家 A.・E・ジョンソン
“Few subjects more suggestive and inspiring could be found than Cleopatra.”
「クレオパトラほど、想像力をかき立て、着想を与える主題はほとんどない」
────イギリスの作家、評論家 A.・E・ジョンソン
『The Russian Ballet』(1913年刊行)より
1909年、パリで上演されたバレエ・リュスの『クレオパトラ』の影響を示す一節。
こうした熱狂が、のちの「エジプト趣味」やアールデコの意匠へとつながっていった。
クレオパトラの面影を宿す
華やかなミューズの肖像
1929年にジョルジュ・バルビエが描いた挿絵と、歌手で女優のシェールが纏ったクレオパトラの衣装──時代を超えた着想源を重ねて生まれた、芸術の女神の優美な姿。その手には、古代の打楽器シストラムを携えている。鏡面仕上げのイエローとホワイトのゴールドを巧みに用いて、布地のような質感を再現。ダイヤモンドが輝く胸元からケープが流れ落ち、衣服が風になびくような錯覚をもたらす。
『ミューズ デ ザール クリップ』[YG×WG×ルビー計0.64ct×モーヴサファイア計1.19ct×サファイア計0.74ct×ダイヤモンド計4.23ct]参考商品(ヴァン クリーフ&アーペル)
“Allez, et pensez que du haut de ces monuments quarante siècles nous observent.”
「進め、そして忘れるな。あのピラミッドの頂から、4000年の歴史が我々を見つめているのだということを」
────フランス皇帝 ナポレオン・ボナパルト
“Allez, et pensez que du haut de ces monuments quarante siècles nous observent.”
「進め、そして忘れるな。あのピラミッドの頂から、4000年の歴史が我々を見つめているのだということを」
────フランス皇帝 ナポレオン・ボナパルト
『Voyage dans la Basse et la Haute Égypte, pendant les campagnes du général Bonaparte』(1802年刊行)より
フランス軍のエジプト遠征に同行した画家で著述家の
ドミニク=ヴィヴァン・ドゥノンの著作『上下エジプト紀行』に記されたナポレオンの名言。
金細工の妙技を駆使した
威厳溢れるファラオの姿
ツタンカーメン王の墓から発見された財宝に着想を得て、シンボリックなネメス頭巾を戴くファラオ像がクリップに。その衣装にはハンマー加工をはじめ多彩な金細工が施され、ゴールドに布のような軽やかさと動きを与えている。王権を象徴する王笏とフレイル、胸飾り、ローブまでが緻密に表現されており、古代の王の威厳が華麗なハイジュエリーとなって甦った。
『ファラオ エテルネル クリップ』[YG×WG×サファイア計1.56ct×ダイヤモンド計4.39ct]参考商品(ヴァン クリーフ&アーペル)
Van Cleef & Arpels and Egypt
「ヴァン クリーフ&アーペル」の創造性を刺激してきた古代エジプトの芸術
Van Cleef & Arpels and Egypt
「ヴァン クリーフ&アーペル」の
創造性を刺激してきた
古代エジプトの芸術
19世紀初頭に始まり、アールデコ期のパリで
華やかに再燃した“エジプトへの熱狂”

パリを席巻したエジプト熱こそ、
メゾンが紡ぐ美しき創造の原点
ファラオが君臨した古代エジプトの悠久の歴史と独自の造形美。それはいつの時代も人々の想像力を刺激してきました。フランスで「エジプトマニア」と呼ばれる熱狂的ブームの端緒となったのは、1798年のナポレオン・ボナパルトによるエジプト遠征に遡ります。同行した学者たちが持ち帰った克明な記録は、未知なる文明のスケールを世に知らしめました。その後、エジプト学者ジャン=フランソワ・シャンポリオンによるヒエログリフ解読やパリへのオベリスク移設など、歴史的出来事が重なるたびに人々の憧憬は深まり、建築や装飾美術、モードにいたるまでエジプトの意匠が広く浸透していったのです。芸術家や文豪たちが遺した言葉や詳細な図録からも、社会がいかに古代の美に魅了されていたかが窺(うかが)えます。
こうした文化を背景に、パリで「ヴァン クリーフ&アーペル」が創業したのが1906年のこと。当時、芸術界では古代文明への新たな関心が高まっていました。1909年に上演されたバレエ・リュスの『クレオパトラ』は、エキゾチックな衣装と鮮烈な色彩で観客を虜に。さらに1922年、ハワード・カーターがツタンカーメン王墓を発見すると、黄金の副葬品がメディアを通して大々的に報じられ、エジプト熱は最高潮に達します。
創業間もないメゾンもまた、この熱気に満ちたエネルギーに共鳴し、刺激を受けました。1920年代には、最先端のアールデコ様式の幾何学的なラインと、古代のモチーフを融合させたジュエリーを次々と発表。ダイヤモンドの煌めきと鮮明なカラーストーンを対比させたその作品群は、古代の息吹をモダンな意匠へと昇華させる、画期的なアプローチでした。
「ヴァン クリーフ&アーペル」に創業から受け継がれてきたエジプトへの深い敬意は、その創造性に絶えず影響を与え、本コレクション“エジプトの魅惑”へと結実しました。古代の美学は、メゾンが誇る卓越したサヴォアフェールと響き合い、今なお私たちを魅了し続けています。

出典:essentiels.bnf.fr
1823年、レオン=ジャン=ジョゼフ・デュボワが、ジャン=フランソワ・シャンポリオン著『エジプトのパンテオン』の挿絵として描いた女神マアト。色彩豊かな図像は、当時のエジプト研究を今に伝える貴重な記録でもある。

出典:gallica.bnf.fr
19世紀のエジプト学者エミール・プリス・ダヴェンヌによる、古代エジプトの羽根扇を描いた彩色図。古代の装飾意匠を精緻に記録した重要な資料のひとつ。

©ヴァン クリーフ&アーペル アーカイブス
1923年制作の『エジプシャン パターン ロングネックレス』。プラチナにダイヤモンドとカラーストーンを配し、横向きの古代人物像をモダンな意匠に。

©ヴァン クリーフ&アーペル アーカイブス
1925年制作の『エジプシャン パターン ブローチ』。アールデコの幾何学デザインと古代エジプトのモチーフを融合。

©プライベート コレクション
1957年に制作された『スカラベ クリップ』。再生を象徴する甲虫が、永遠を意味するターコイズで表現されている。

©プライベート コレクション
2012年発表のハイジュエリーコレクション『パレ ド ラ シャンス』に登場した『スカラベ リング』。彫刻を施したクリソプレーズで神聖な甲虫を表現。ターコイズとコーラルの鮮やかな色彩を添えて華やかに。

©ヴァン クリーフ&アーペル アーカイブス
1989年制作の『オシリス ネックレス』。中央には図像を配したカルトゥーシュ(王名枠)をあしらい、斬新なカラーストーンの対比がエキゾチックな魅力を放つ。

©プライベート コレクション
1957年に制作された『スカラベ クリップ』。再生を象徴する甲虫が、永遠を意味するターコイズで表現されている。

©プライベート コレクション
2012年発表のハイジュエリーコレクション『パレ ド ラ シャンス』に登場した『スカラベ リング』。彫刻を施したクリソプレーズで神聖な甲虫を表現。ターコイズとコーラルの鮮やかな色彩を添えて華やかに。

©ヴァン クリーフ&アーペル アーカイブス
1989年制作の『オシリス ネックレス』。中央には図像を配したカルトゥーシュ(王名枠)をあしらい、斬新なカラーストーンの対比がエキゾチックな魅力を放つ。

“Les pyramides apparurent subitement, dessinées par le soleil levant.”
「ピラミッドは、昇る太陽に描き出されるように、突然姿を現した」
────フランスの写真家、作家 マキシム・デュ・カン
“Les pyramides apparurent subitement, dessinées par le soleil levant.”
「ピラミッドは、昇る太陽に描き出されるように、突然姿を現した」
────フランスの写真家、作家 マキシム・デュ・カン
『Le Nil : Égypte et Nubie』(1854年刊行)より
写真家だったデュ・カンならではの視覚的でドラマティックなエジプトの描写。
19世紀半ば、フランスの芸術家たちに鮮烈な印象をもたらした。

古代の胸飾りをモダンで、
しなやかに連なる造形に
古代エジプトの王族の胸飾りを、豊かなボリュームを保ちながらもデコルテにしなやかに沿うネックレスに。300を超えるアーティキュレーション(可動部)を裏側に巧みに隠した精緻な構造が、存在感のある意匠と驚くほどの柔軟性を両立。その中央では、太陽を思わせるファンシービビッドイエローダイヤモンドが鮮烈な光彩を放つ。
『ボーテ レジェンデール ネックレス』[WG×YG×イエローダイヤモンド10.02ct×ダイヤモンド計58.84ct×サファイア0.28ct]参考商品(ヴァン クリーフ&アーペル)
“Je fus frappé d’admiration en apercevant les trois pyramides nettement découpées dans l’azur du ciel.”
「青空に浮かび上がる3つのピラミッドを目にして、私は感嘆するばかりだった」
────フランスの詩人、作家 ジェラール・ドゥ・ネルヴァル
“Je fus frappé d’admiration en apercevant les trois pyramides nettement découpées dans l’azur du ciel.”
「青空に浮かび上がる3つのピラミッドを目にして、私は感嘆するばかりだった」
────フランスの詩人、作家 ジェラール・ドゥ・ネルヴァル
『Voyage en Orient』(1851年刊行)より
紀行作家でもあったネルヴァルは、1843年にエジプトやトルコを訪れ、のちに『東方紀行』を執筆。
これは、その冒頭近くに登場する有名な一節として知られている。
星空にピラミッドが浮かぶ
エジプトの幻想的な風景
上/星が瞬(またた)く夜空に黄金のピラミッドが佇む、幻想的な風景。古代の景観を、ポップカルチャーを思わせる大胆な構図で再解釈している。彫刻やハンマー加工を施したゴールドが、青の濃淡に豊かな表情を添える。開くと平面になり、装着時は手首にしなやかに沿う柔軟な構造を叶えているのが、豆形の連結パーツ「エマイユモン アリコ」を用いた技法。
『ペイサージュ メルベイユー ブレスレット』[YG×WG×サファイア27.89ct×ブラックスピネル9.92ct]参考商品(ヴァン クリーフ&アーペル)
神殿の列柱の間に刻まれた
永遠の言葉を手元に
下/古代エジプトのイシス神殿を飾る列柱を思わせるモチーフが、グラフィカルに連なるブレスレット。柱の間で輝くゴールドに刻まれたヒエログリフをつなぐと、「永遠の地平線」という秘密の言葉が現れる。紀元前の建築の意匠を現代的に再構成し、遊び心溢れるハイジュエリーへと昇華させた作品。
『ペイサージュ スクレ ブレスレット』[WG×RG×YG×エメラルド計0.70ct×サファイア計6.81ct×スペサルタイトガーネット計2.98ct×ダイヤモンド計27.06ct]参考商品(ヴァン クリーフ&アーペル)
“Yes, wonderful things.”
「ええ、素晴らしいものが見えます」
────イギリスの考古学者、エジプト学者 ハワード・カーター
“Yes, wonderful things.”
「ええ、素晴らしいものが見えます」
────イギリスの考古学者、エジプト学者 ハワード・カーター
『The Tomb of Tut-Ankh-Amen』
(1923~1933年刊行、A・C・メイスとの共著)より
1922年11月26日、ツタンカーメン王の墓を発掘したカーターが、
後援者であるカーナーヴォン卿の「何か見えるか?」という問いに答えたとされる言葉。
色とフォルムが響き合う
自在に変化するジュエリー
胸元を飾る古代エジプトの装身具が着想源。大胆な色使いと幾何学的な意匠は、メンフィス・グループの主要メンバーであるマルティーヌ・ベダンが1981年に手掛けた作品を思わせる。ラピスラズリは完璧な対称性を叶えるため、丹念にリカットされた。ロープを撚ったようなチェーンなど、細部に高度な技巧が光る。ロング&ショートネックレス、2本のブレスレット、クリップへと姿を変える可変性も魅力。
『オルヌモン ドゥ サフィール 形を変えるロングネックレス』[YG×WG×サファイア6.59ct×ルビー計2.75ct×ラピスラズリ×ダイヤモンド計8.93ct]参考商品(ヴァン クリーフ&アーペル)
“Egyptian is the strongest influence on fashion, especially at night.”
「エジプトは、とりわけ夜のファッションに最も強い影響を与えている」
──── 『ヴォーグ』誌
“Egyptian is the strongest influence on fashion, especially at night.”
「エジプトは、とりわけ夜のファッションに最も強い影響を与えている」
──── 『ヴォーグ』誌
『VOGUE』(アメリカ版、1923年5月号)より
ツタンカーメン王墓発掘の翌年、エジプトブームが世界中を席巻。
『ヴォーグ』誌の特集記事の一節からも、その影響がファッションにまで及んでいたことがわかる。
神話の挿絵から生まれた
青の調和が際立つリング
エジプトの神トアレを描いた19世紀の色彩豊かな挿絵からインスピレーションを得た、グラフィカルな意匠のリング。中央には5カラットを超える色鮮やかなサファイアが輝き、ラピスラズリとターコイズのストライプと、ゴールドのジグザグ模様が印象的な調和を生み出す。寸分の狂いもない緻密なストーンの再研磨と象嵌(ぞうがん)は、メゾンが誇る卓越したサヴォアフェールによるもの。
『フリス ルトゥルヴェ リング』[WG×YG×サファイア5.29ct×ラピスラズリ×ターコイズ×ダイヤモンド計1.80ct]参考商品(ヴァン クリーフ&アーペル)
Exceptional Savoir-Faire
「ヴァン クリーフ&アーペル」に受け継がれる
パリ随一の卓越したサヴォアフェール
Exceptional Savoir-Faire
「ヴァン クリーフ&アーペル」に
受け継がれる
パリ随一の卓越した
サヴォアフェール
新作ハイジュエリーコレクション制作の
舞台裏を現地特別取材──

©ヴァン クリーフ&アーペル
『ミューズ デ ザール クリップ』に彫金を施す工程。曲面にまっすぐ平行な線を刻む作業は、一見シンプルながら高い精度が求められる。

©ヴァン クリーフ&アーペル
『オルヌモン ドゥ サフィール 形を変えるロングネックレス』の正面部分。精緻にリカットしたラピスラズリを、金属台に正確に嵌め込んでいく。
世界屈指の職人技で知られるハイジュエリーのアトリエへ
宝飾の聖地パリにおいて最高峰のサヴォアフェールを誇る「ヴァン クリーフ&アーペル」のハイジュエリーアトリエ。今回、特別にその扉を開くことが許されました。無機質なジェムストーンや貴金属が、熟練の職人の手によって圧倒的な美の結晶へと姿を変えていく──その制作の舞台裏をご紹介します。
新作をデッサンから形にするのは、各専門分野を極めた職人たちによる高度な連携。その起点となるのが、ジュエリーの骨格を構築するマウンター(枠づくり職人)です。彼らはゴールドやプラチナを巧みに操り、宝石を留める台座や枠を制作。耐久性を確保しつつも、宝石が豊かな光を取り込めるよう金属の分量を極限まで減らし、つけ心地を左右する軽さをも追求します。その緻密な作業には、職人自身が使いやすくカスタマイズした独自の工具が欠かせません。
完成した精巧な金属台や枠は、ジェムセッター(石留め職人)へと託されます。彼らは個々の石がもつ硬度などの特性を深く読み解き、ミクロン単位の緻密さで宝石をセッティング。ときには研磨職人と共に石のフォルム自体に微細な調整を加えながら、それぞれの宝石が最も美しく輝く完璧な位置を探り当てます。
そして、地金やパーツ、完成品を磨き上げるポリッシャー(研磨職人)も、作品に命を吹き込む重要な存在。素材の状態を見極めながら多種多様なブラシや研磨剤を使い分け、手仕事で金属の輝きを極限まで際立たせていきます。
最後に、パーツを組み立てる職人が、連結部の動きやしなやかさを入念にチェック。微調整を施したのち、完成した作品は品質管理のもとへ。“黄金の手(マンドール)”と讃えられるプロフェッナルな職人の手を渡り、その卓越した技と情熱が響き合うことで、ハイジュエリーは唯一無二の芸術にいたります。

©ヴァン クリーフ&アーペル
側面に溝を刻んだルビーを、極細のレールに1石ずつ滑り込ませる職人の手元。

©ヴァン クリーフ&アーペル
『フルール ドゥ ロータス ミステリユーズ クリップ』の「トラディショナル ミステリーセット」の制作工程。ラップ盤と呼ばれる回転式研磨盤で、選んだルビーを金属台に合わせて1石ずつ慎重にリカットしていく。

©ヴァン クリーフ&アーペル
『フルール ドゥ ロータス ミステリユーズ クリップ』の枠を制作するマウンター。糸鋸を使って、ゴールドの枠を寸分の狂いなく切り出す。
新たなコレクションの創造が独自の技法をさらなる高みへ
卓越したサヴォアフェールが結集するこのアトリエで、メゾンの真髄をひときわ色濃く体現しているのが、代名詞である“ミステリーセット”を担う専門の職人たちです。そこには、フランス伝統工芸の継承者に贈られる最高の称号“メートル・ダール”を授与された名匠も在籍。1933年に特許を取得した至高の技を現在進行形で深めています。
宝飾界の一般的な分業制とは異なり、彼らは研磨と石留めの両工程をひとりで完遂。技術開発が進む今も、その原点である“トラディショナル ミステリーセット”の制作は特別なものとされ、極めて緻密な手仕事が貫かれています。
新作ハイジュエリーコレクション“エジプトの魅惑”において、こうした類いまれな職人技はさらなる次元へと進化。基本の宝飾技巧を極限まで高めると同時に、独自に開発した技術を惜しみなく注ぎ込み、圧倒的な存在感を放つマスターピースを生み出しました。
例えば、ラピスラズリなどの装飾石を組み合わせた象嵌細工。隙間を極限までなくすため、寸分の狂いもないリカットとセッティングが施されました。また、本コレクションの作品のなかには裏側に300以上もの接合部を隠したネックレスもあり、高度なアーティキュレーション技術によって、上質な布地を思わせるしなやかさを叶えています。
伝統の継承と飽くなき美の探求が交差する「ヴァン クリーフ&アーペル」のアトリエ。夢のような世界観を具現化する新作ハイジュエリーへの絶え間ない挑戦が、メゾンが誇る宝飾技術を未到の高みへと導き続けているのです。

©ヴァン クリーフ&アーペル
『オルヌモン ドゥ サフィール 形を変えるロングネックレス』の先端を飾るメダリオンの裏面を、職人が丹念に磨き上げている。ヒエログリフでメゾンの頭文字を刻んだカルトゥーシュは、エジプトへのオマージュ。本コレクションのすべての作品に刻印があしらわれている。

©ヴァン クリーフ&アーペル
『ペイサージュ メルベイユー ブレスレット』。大小のサファイアとブラックスピネルをスノーセッティングで敷き詰め、神秘的なエジプトの夜空を表現。

©ヴァン クリーフ&アーペル
『ペイサージュ メルベイユー ブレスレット』の裏面。「エマイユモン アリコ」と呼ばれる豆形の連結部を用いたフラットアジャストメント技法が確認できる。この高度な技術により、ブレスレットを開いたときの平面性と装着時のしなやかさを両立。
Exceptional Savoir-Faire
「ヴァン クリーフ&アーペル」に受け継がれる
パリ随一の卓越したサヴォアフェール
Exceptional Savoir-Faire
「ヴァン クリーフ&アーペル」に
受け継がれる
パリ随一の卓越した
サヴォアフェール
新作ハイジュエリーコレクション制作の
舞台裏を現地特別取材──

©ヴァン クリーフ&アーペル
『ミューズ デ ザール クリップ』に彫金を施す工程。曲面にまっすぐ平行な線を刻む作業は、一見シンプルながら高い精度が求められる。

©ヴァン クリーフ&アーペル
『オルヌモン ドゥ サフィール 形を変えるロングネックレス』の正面部分。精緻にリカットしたラピスラズリを、金属台に正確に嵌め込んでいく。
世界屈指の職人技で知られる
ハイジュエリーのアトリエへ
宝飾の聖地パリにおいて最高峰のサヴォアフェールを誇る「ヴァン クリーフ&アーペル」のハイジュエリーアトリエ。今回、特別にその扉を開くことが許されました。無機質なジェムストーンや貴金属が、熟練の職人の手によって圧倒的な美の結晶へと姿を変えていく──その制作の舞台裏をご紹介します。
新作をデッサンから形にするのは、各専門分野を極めた職人たちによる高度な連携。その起点となるのが、ジュエリーの骨格を構築するマウンター(枠づくり職人)です。彼らはゴールドやプラチナを巧みに操り、宝石を留める台座や枠を制作。耐久性を確保しつつも、宝石が豊かな光を取り込めるよう金属の分量を極限まで減らし、つけ心地を左右する軽さをも追求します。その緻密な作業には、職人自身が使いやすくカスタマイズした独自の工具が欠かせません。
完成した精巧な金属台や枠は、ジェムセッター(石留め職人)へと託されます。彼らは個々の石がもつ硬度などの特性を深く読み解き、ミクロン単位の緻密さで宝石をセッティング。ときには研磨職人と共に石のフォルム自体に微細な調整を加えながら、それぞれの宝石が最も美しく輝く完璧な位置を探り当てます。
そして、地金やパーツ、完成品を磨き上げるポリッシャー(研磨職人)も、作品に命を吹き込む重要な存在。素材の状態を見極めながら多種多様なブラシや研磨剤を使い分け、手仕事で金属の輝きを極限まで際立たせていきます。
最後に、パーツを組み立てる職人が、連結部の動きやしなやかさを入念にチェック。微調整を施したのち、完成した作品は品質管理のもとへ。“黄金の手(マンドール)”と讃えられるプロフェッナルな職人の手を渡り、その卓越した技と情熱が響き合うことで、ハイジュエリーは唯一無二の芸術にいたります。

©ヴァン クリーフ&アーペル
側面に溝を刻んだルビーを、極細のレールに1石ずつ滑り込ませる職人の手元。

©ヴァン クリーフ&アーペル
『フルール ドゥ ロータス ミステリユーズ クリップ』の「トラディショナル ミステリーセット」の制作工程。ラップ盤と呼ばれる回転式研磨盤で、選んだルビーを金属台に合わせて1石ずつ慎重にリカットしていく。

©ヴァン クリーフ&アーペル
『フルール ドゥ ロータス ミステリユーズ クリップ』の枠を制作するマウンター。糸鋸を使って、ゴールドの枠を寸分の狂いなく切り出す。

新たなコレクションの創造が
独自の技法をさらなる高みへ
卓越したサヴォアフェールが結集するこのアトリエで、メゾンの真髄をひときわ色濃く体現しているのが、代名詞である“ミステリーセット”を担う専門の職人たちです。そこには、フランス伝統工芸の継承者に贈られる最高の称号“メートル・ダール”を授与された名匠も在籍。1933年に特許を取得した至高の技を現在進行形で深めています。
宝飾界の一般的な分業制とは異なり、彼らは研磨と石留めの両工程をひとりで完遂。技術開発が進む今も、その原点である“トラディショナル ミステリーセット”の制作は特別なものとされ、極めて緻密な手仕事が貫かれています。
新作ハイジュエリーコレクション“エジプトの魅惑”において、こうした類いまれな職人技はさらなる次元へと進化。基本の宝飾技巧を極限まで高めると同時に、独自に開発した技術を惜しみなく注ぎ込み、圧倒的な存在感を放つマスターピースを生み出しました。
例えば、ラピスラズリなどの装飾石を組み合わせた象嵌細工。隙間を極限までなくすため、寸分の狂いもないリカットとセッティングが施されました。また、本コレクションの作品のなかには裏側に300以上もの接合部を隠したネックレスもあり、高度なアーティキュレーション技術によって、上質な布地を思わせるしなやかさを叶えています。
伝統の継承と飽くなき美の探求が交差する「ヴァン クリーフ&アーペル」のアトリエ。夢のような世界観を具現化する新作ハイジュエリーへの絶え間ない挑戦が、メゾンが誇る宝飾技術を未到の高みへと導き続けているのです。

©ヴァン クリーフ&アーペル
『オルヌモン ドゥ サフィール 形を変えるロングネックレス』の先端を飾るメダリオンの裏面を、職人が丹念に磨き上げている。ヒエログリフでメゾンの頭文字を刻んだカルトゥーシュは、エジプトへのオマージュ。本コレクションのすべての作品に刻印があしらわれている。

©ヴァン クリーフ&アーペル
『ペイサージュ メルベイユー ブレスレット』。大小のサファイアとブラックスピネルをスノーセッティングで敷き詰め、神秘的なエジプトの夜空を表現。

©ヴァン クリーフ&アーペル
『ペイサージュ スクレ ブレスレット』の裏面。「エマイユモン アリコ」と呼ばれる豆形の連結部を用いたフラットアジャストメント技法が確認できる。この高度な技術により、ブレスレットを開いたときの平面性と装着時のしなやかさを両立。
