Elsa Peretti
中村アンさんが「ティファニー」の名作を纏う!
「エルサ・ペレッティ」の自由なクリエイションに触れて
独創的な発想と有機的なフォルムで、ジュエリー界に旋風を巻き起こしたエルサ・ペレッティ。
1974年に彼女が「ティファニー」のデザイナーに就任してから50周年を迎えた今、改めて彼女が生み出した作品、
そして女性像について、思いを馳せてみませんか?
BONE
1974年~2021年に「ティファニー」のデザイナーとして活躍したエルサ・ペレッティ。特に初期のコレクションである『ボーン カフ』は、なめらかに隆起するフォルムが印象深い。ポートレートに映る彼女の左手にもまた、『ボーン カフ』の原型となるバングルがあしらわれて。パヴェダイヤモンドが配された、華やかな新作にも注目したい。
『エルサ・ペレッティ™ ボーン カフ』[YG×ダイヤモンド計1.83ct]¥9,185,000/参考価格(ティファニー・アンド・カンパニー・ジャパン・インク)
時代を超えて愛される
『ボーン カフ』は
発表当初からセンセーションを
巻き起こして
ゴールドの重厚感が
自信に溢れた手元に導く
自然界に潜む美しい形を、ジュエリーで表現したエルサ・ペレッティ。手首の形になじむよう象られた『ボーン カフ』も、これまでにない発想に、誕生当初から大きな話題となった。この個性的なデザインは、彼女がバルセロナで見たガウディの建築物「カサ・ミラ」から着想を得たもの。流線を描くゴールドをボリューミーに重ね、着こなしを豊かに彩って。
左手/『エルサ・ペレッティ™ ミディアム ボーン カフ』[YG]¥3,685,000・『同 スプリット リング』[YG]¥687,500・右手/『同 スモール ボーン カフ』[YG]¥2,915,000・『同 ボーン リング』[YG]¥737,000/すべて参考価格(ティファニー・アンド・カンパニー・ジャパン・インク) ワンピース/私物
SNAKE
“最高のクラフトマンと
私の意志が、このスネークに
命を吹き込みました”
──by Elsa Peretti
ラッキーモチーフを
グラフィカルに昇華して
ある男性から、幸運のチャームとしてガラガラヘビの尻尾の先をプレゼントされたことが、デザインの着想源に。そこに職人の卓越した技が加わることにより、しなやかなネックレスやピアスが誕生した。ネックレスは、頭の位置を少しサイドにあしらうと、細いタイを結んでいるかのような雰囲気に。こういった自在なアレンジこそが、エルサ・ペレッティ作品の真骨頂。
『エルサ・ペレッティ™ スネーク ネックレス』[YG]¥4,620,000・『同 ピアス』[YG]¥610,500/すべて参考価格(ティファニー・アンド・カンパニー・ジャパン・インク) ブラウス/私物
OPEN HEART
“アイディアをデザインへと
変化させるのは
魔法のようなもの”
──by Elsa Peretti
大胆なハートモチーフが
成熟した女性の余裕を演出
愛することへの祝福の意味が込められたコレクション。“ハート”という甘いモチーフも、エルサ・ペレッティの手にかかれば、しなやかな流線で描く、大人の遊び心溢れる作品へと昇華する。大ぶりのブレスレットやピアスは、カジュアルな装いのポジティブなアクセントとなり、幸せなオーラを放って。
『エルサ・ペレッティ™ オープン ハート ブレスレット』[YG]¥3,850,000・『同 フープ ピアス』[YG]¥797,500/すべて参考価格(ティファニー・アンド・カンパニー・ジャパン・インク) ベスト・カットソー/私物
DIAMONDS BY THE YARD®
“ダイヤモンドを
もっとカジュアルに
デザインしたかったの”
──by Elsa Peretti
胸元でランダムに煌めく
軽やかなダイヤモンド
『ダイヤモンド バイ ザ ヤード™』は、ベゼルセットされたダイヤモンドがモダンなムードを醸すコレクション。ダイヤモンドを特別なものではなく、もっと日常的に身につけたいという思いが込められ、誕生した。不規則な間隔でダイヤモンドをつないだロングネックレスは、多連にあしらうことで、より自由度が高い印象に。トップスに合わせて、さまざまなバランスを楽しみたい。
『エルサ・ペレッティ™ ダイヤモンド バイ ザ ヤード™ ネックレス』[PT×ダイヤモンド計3.71ct/約189.2㎝]¥6,600,000・『同 ピアス』[PT×ダイヤモンド計2.43ct]¥6,655,000/すべて参考価格(ティファニー・アンド・カンパニー・ジャパン・インク) ワンピース/私物
Report
エルサ・ペレッティが晩年愛した
スペインの小さな村で
中村アンさんが感じたものとは
エルサ・ペレッティの終の住処となったスペイン・バルセロナ郊外の村、サン マルティ ヴェルを、中村アンさんが訪問。そこは自然豊かで、彼女の内面に触れるかのような、穏やかな空気が流れていました。
クリエイティビティの源に
触れて知る作品の真髄
「スペインに出合わなければ、ジュエリーデザイナーにはなっていなかった」と語るほど、エルサ・ペレッティにとって、スペインは特別な場所。インスピレーションの源であり、安住の地でもありました。
中村アンさんが訪ねたのは、バルセロナ郊外の村・サン マルティ ヴェル。エルサ・ペレッティが晩年に暮らしていた場所で、デザイナー就任当時から、教会など歴史的建造物の修復や地域の復興に貢献。慈善家としての活動も精力的に行い、村での生活が彼女の生き方に大きく影響を与えていたことが想像できます。
「保存されている邸宅には、彼女のジュエリーやホームウエアなどが至るところにあって。自然を愛し、生み出された独創的なフォルムが室内に調和していて、作品の魅力を改めて感じました」と、アンさん。
「きっとさまざまなことにアンテナを張っていた女性だったのでしょうね。漆などの伝統工芸に興味をもつなど、知らない一面に触れられたことは貴重な体験です。以前から彼女のジュエリーは、アーティスティックなのに、不思議と身につける人の個性も引き立ててくれると思っていましたが、創作の場に実際に身をおくことで、その意味を、より深く知ることができたと思います」
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