「寵児」ってなんと読む?「ろうじ」ではありません!
明日、11月20日は『世界子どもの日』です。1954(昭和29)年に制定された国際デーで、国際的な連来を推進し、世界の子ども達の意識及び福祉を向上することを目的としています。世界中の子ども達にとって、よりよい世界を構築するための対話や行動につながる、子どもの権利を主張・促進するきっかけの日に…という願いが込められています。本日は「子ども」を意味する「児」という字の入った日本語クイズをお送りします。
【問題1】「寵児」ってなんと読む?
「寵児」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「特別にかわいがられる子ども」「世にもてはやされる人。人気者」などの意味で使われる言葉です。
<使用例>
「出演作品の大ヒットをきっかけに、彼女は時代の寵児となりました」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 寵児(ちょうじ) です。
「寵」は訓読みですと「寵む(めぐ-む/いつくし-む)」と読む字です。常用漢字にもなっている「籠(ロウ/かご/こ-もる)」と混同しないようお気を付けくださいね。そして、「寵」は「寵愛(ちょうあい)」という言葉があるように、「特にめでる。いつくしむ」という意味がございます。「寵児(ちょうじ)」はもともと「特別にかわいがられる子ども」という意味で、転じて、「時代の寵児」など「世にもてはやされる人。人気者」という意味でも使われます。「時代の寵児」は「時代」を擬人化してとらえ「時代に特別に可愛がられているかのような人=世にもてはやされる人気者」という意味合いの構成です。
では、二問目にまいりましょう。
【問題2】「嬰児」ってなんと読む?
「嬰児」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「生まれたばかりの赤ん坊。ちのみご。乳児」のことです。
<使用例>
「嬰児は首が座らないから、抱っこするだけでも気を遣うわよね」
さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 嬰児(えいじ) です。
「嬰児(えいじ)」は、赤ちゃんのなかでも特に「生まれて間もない乳児」を意味する、フォーマルな言い回しです。「新生児(しんせいじ)…生後4週間までの乳児」のように、生まれてからいつまで、という明確な区別はありませんが、少なくとも、自分で座ったりハイハイしたりできるようになる以前の、首の座らない乳児に使われる言葉です。
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本日は、11月20日『世界子どもの日』にちなんで、「児」という字の入った日本語から、
・寵児(ちょうじ)
・嬰児(えいじ)
の読み方や、言葉の背景をおさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『日本大百科全書(ニッポニカ)』『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(小学館)/ユネスコ未来共創プラットフォームホームページ/『漢字ペディア』(日本漢字能力検定協会)
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱

















