「睦む」ってなんと読む?「りくむ」ではありません!
明日、11月22日は『いい夫婦の日』です。1122(いいふうふ)の語呂合わせですが、他にも1122(ワンワン、ニャンニャン)の連想で『ペットたちに「感謝」する日』などの記念日にも制定されているようです。ということで本日は「パートナーシップ」をキーワードにした日本語クイズをお送りします。
【問題1】「睦む」ってなんと読む?
「睦む」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「仲良くする。親しみ合う」という意味の言葉です。
<使用例>
「転校の多い少年時代でしたが、この学校で睦んだ友人とは、今も親しくしています」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 睦む(むつ-む) です。
「仲がよい」という意味の「睦(むつ)まじい」はよく使われますが、「睦(むつ)む」は意外と聞く機会が少なくなっていますね。人名で「睦(むつみ)さん」が近しい方は読めるかもしれませんが、「睦」という字、常用漢字としては「親睦」などの音読み「睦(ボク)」のみが採用されておりますので、今回は訓読みをおさらいしてみました。
「睦言(むつごと)」という熟語では「主に、男女のねやでの語り合い」というニュアンスですが、「睦(むつ)む」という言葉は、恋愛感情に限定せず、広く使える美しい日本語です。どうぞ、使いこなしてくださいね。
では、二問目にまいりましょう。
【問題2】「気が置けない」ってどういう意味?
「気が置けない」という日本語の意味として正しいものを、以下の選択肢の中から選んでください。
1:緊張状態が続く
2:不信感がある
3:気を許せる
さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 3:気が許せる です。
「気が置けない」は「相手に気配りや遠慮をしなくてよい。気を許せる」という意味の慣用句です。『国語に関する世論調査』(文化庁/平成14年度)によると、この慣用句について4割以上の人が「相手に対して気配りや遠慮をしなくてはならないこと」と誤解している、という結果が出ています。「相手に対して気配りや遠慮をしなくてはならないこと」は「気が置ける」と言い、「気が置けない」はその否定形ですので、まったく反対の、互いにリラックスできる間柄の相手に使う表現です。正しく覚えておきましょう。
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本日は、11月22日『いい夫婦の日』『ペットたちに「感謝」する日』にちなんで、
・睦む(むつ-む)
の読み方や、
・慣用句「気の置けない」…「相手に気を許せる」
というカン違いしやすい言葉の意味、言葉の背景などをおさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『日本大百科全書(ニッポニカ)』『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(小学館)/日本記念日協会ホームページ/文化庁ホームページ/『漢字ペディア』(日本漢字能力検定協会)
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱

















