大人の女性におすすめの、シャツを使ったコーディネートに関するまとめ記事です。ラグジュアリーファッション誌『Precious』のこれまでの記事から、白・ネイビー・カーキといった色別のシャツの着こなし、スカートとの合わせ方などを厳選しました。はおったり、インナーにしたり、この春も大活躍のシャツの着こなしを楽しんでください。

【目次】

白シャツの着こなし


【1】ファビアナフィリッピの白シャツ×ブロンズコート

【1】ファビアナフィリッピの白シャツ×ブロンズコート
コート・シャツ・パンツ(アオイ〈ファビアナフィリッピ〉)、ピアス・リング(ダミアーニ 銀座タワー) 撮影/浅井佳代子 BY:『Precious3月号』小学館、2019年

主役のアウターは上質なナッパレザーにメタリック加工を施した迫力のブロンズコート。あえて輝きを抑え、シックに仕上げているので、洗練された大人の日常着として大いに活躍しそう。肌なじみのいい極薄レザーはまとったときに、その着心地のよさを実感します。インナーに白のコットンシャツを加えることで、清潔感のあるカジュアルをアピール。

【2】レリタージュ マルティニークの白シャツ×ピンクパンツ

【2】レリタージュ マルティニークの白シャツ×ピンクパンツ
パンツ(PT JAPAN〈PT01〉)、シャツ(レリタージュ マルティニーク〈レリタージュ マルティニーク〉)、ピアス・ブレスレット・リング(フレッド〈フレッド〉)、バッグ・ストラップ(ブルーベル・ジャパン〈マーク クロス〉) 撮影/生田昌士(hannah) BY:『Precious3月号』小学館、2019年

主役のカラーパンツは腰周りのゆとりと、裾に向かって細くなるテーパードラインが、メンズから派生したパンツ専門ブランドらしい1本。裾はダブル仕立てで上品。マットなコットンの質感が、ピンクのパンツをドライに仕上げてくれます。ボリュームのあるシャツとクロップドパンツの組み合わせが旬のバランスへと更新。

【3】白シャツ×黒パンツ

【3】白シャツ×黒パンツ
撮影/Kinta Kimura BY:『Precious8月号』小学館、2018年

ファッションディレクターのジリアン・ダヴィソンは、オーバーサイズのシャツとハイウエストのワイドパンツで、知性とモード感が両立した格上のモノトーンスタイルを実現。

【4】バルバの白シャツ×黒スカート

【4】バルバの白シャツ×黒スカート
スカート(サポートサーフェス)、シャツ(ストラスブルゴ〈バルバ〉)、バッグ(ロジェ・ヴィヴィエ・ジャパン) 撮影/淺井佳代子 BY:『Precious7月号』小学館、2018年

和の空間では、座り姿も美しい、ひざ下丈のフレアスカートが重宝。涼やかなメッシュ素材のスカートは、生地の重なり部分がフリルのようになったモダンなデザインです。存在感のあるスカートだから、白シャツを合わせるだけで印象的に仕上がります。

【5】ミラ・ショーンの白シャツ×オレンジパンツ

【5】ミラ・ショーンの白シャツ×オレンジパンツ
シャツ(コロネット〈ミラ・ショーン〉)、パンツ(三喜商事〈ピアッツァ センピオーネ〉)、眼鏡(ケリング アイウエア ジャパン〈ボッテガ・ヴェネタ〉)、ピアス・ネックレス・バングル(ティファニー・アンド・カンパニー・ジャパン・インク)、バッグ(ロジェ・ヴィヴィエ・ジャパン)、靴(JIMMY CHOO) 撮影/熊澤 透 BY:『Precious7月号』小学館、2018年

鮮やかな配色もつかず離れずのシルエットでこなれた印象に。シャツの裾スリットからちらりと見えるオレンジが、自然に縦ラインを強調してくれます。

【6】アンスクリアの白シャツ×グレージュパンツ

【6】アンスクリアの白シャツ×グレージュパンツ
シャツ(アマン〈アンスクリア〉)、パンツ(アオイ〈ファビアナフィリッピ〉)、ピアス・ブレスレット・時計(ティファニー・アンド・カンパニー・ジャパン・インク)、バッグ・靴(JIMMY CHOO) 撮影/熊澤 透 BY:『Precious6月号』小学館、2018年

ピュアな白のロングシャツを、コートのようにはおって颯爽とオフィスへ。肌が透けて見えるほどの極薄のコットンに、ほのかに艶のあるシルクリネンのグレーパンツが重なり、涼やかな女らしさを実現してくれます。バッグや靴もメタリックなシルバーを合わせてクールな女らしさを目指しましょう。

【7】ジル・サンダーの白シャツ×水色スカート

【7】ジル・サンダーの白シャツ×水色スカート
スカート・シャツ・バッグ(オンワードグローバルファッション〈ジル・サンダー〉)、靴(ジャンヴィト ロッシ ジャパン) 撮影/熊澤 透 BY:『Precious6月号』小学館、2018年

知的な雰囲気が漂う、アシンメトリープリーツのスカートには、白のシャツを合わせてフレッシュに。淡い色調をくずさないように、小物も白やベージュでまとめるのが正解です。やわらかな素材を組み合わせたフェミニンな着こなしでも、シャツの襟元に浮かぶ、Vラインが顔立ちをシャープに演出します。スカートは風をはらんで軽やかに揺れる爽快なライトブルー。ウエスト部分から流れるように施されたプリーツ使いが、たおやかな雰囲気を醸し出してくれます。

【8】バンフォードの白シャツ×ブラウンパンツ

【8】バンフォードの白シャツ×ブラウンパンツ
パンツ(アマン〈アンスクリア〉)、バンフォードのシャツ ・アリュードのストール(三喜商事)、ピアス(カドー伊勢丹新宿店)、時計(DKSHジャパン〈ベダ&カンパニー〉)、バッグ・靴(トッズ・ジャパン) 撮影/熊澤 透 BY:『Precious5月号』小学館、2018年

白シャツ+「新細身パンツ」で旬バランスの知的スタイルを完成。ストイックな印象になりすぎないように小物で遊ぶのが、おしゃれの鍛錬を積んだ大人の流儀です。型押しレザー×リネンの対比が爽やかなボストンバッグと、たっぷり配したフリンジが足元を彩るサンダルを投入し、質感にもシルエットにもメリハリをつけましょう。

ネイビーシャツの着こなし


【1】MARIA SANTANGELOのネイビーシャツ×黒パンツ

【1】MARIA SANTANGELOの紺シャツ×黒パンツ
シャツ(ADORE〈MARIA SANTANGELO〉)、パンツ(コロネット〈ボリオリ〉)、ピアス・ネックレス・チェーンブレスレット・バングル・リング(ティファニー・アンド・カンパニー・ジャパン・インク)、バッグ(J&M デヴィッドソン 青山店)、靴(トッズ・ジャパン)、ベルト(アノア〈リビアナ・コンティ〉) 撮影/石倉和夫 BY:『Precious7月号』小学館、2018年

大ぶりなゴールドで小粋なリッチ感を。ラフに開けたネイビーシャツの襟元、ロールアップした袖口、足首見せパンツでヘルシーな色香を意識しましょう。

【2】マイケル マイケル・コースのネイビー地ドットシャツ×ネイビーパンツ

【2】マイケル マイケル・コースの紺地ドットシャツ×紺パンツ
シャツ(マイケル・コース〈マイケル マイケル・コース〉)、パンツ(イーストランド〈ヴィクトリア ヴィクトリア・ベッカム〉)、時計・ピアス(ティファニー・アンド・カンパニー・ジャパン・インク)、バッグ(ヴァレクストラ・ジャパン)、靴(ブルーベル・ジャパン〈マノロ ブラニク〉) 撮影/石倉和夫 BY:『Precious7月号』小学館、2018年

透け感のあるネイビーのドット柄シャツと艶やかなワイドパンツで、凛とした華やぎスタイルに。細いチェーンにボールが揺れるピアスと、端正なウォッチ。甘さ控えめのデザインでスタイリッシュな女らしさを演出しましょう。

【3】ボスのネイビーシャツ×キャメルパンツ

【3】ボスの紺シャツ×キャメルパンツ
パンツ(サポートサーフェス)、シャツ(ヒューゴ ボス ジャパン〈ボス〉)、ピアス(showroom SESSION〈ヒロタカ〉)、時計(DKSHジャパン〈ベダ&カンパニー〉)、ベルト(ストラスブルゴ〈メゾン ボワネ〉)、バッグ(ロベルタ ディ カメリーノ)、靴(アマン〈ペリーコ〉) 撮影/熊澤 透 BY:『Precious5月号』小学館、2018年

ネイビーのシルクシャツとキャメルカラーのパンツの組み合わせは、知的で媚のない女性らしさが香ります。色調は統一しつつ、ベロアのハンドバッグやパイソンのサンダルでリッチな個性をプラス。端正だけではない、着る人の美意識を感じさせるコーディネートに仕上げましょう。パンツは軽くて上品な艶のある、キャメルカラーのウール。上半身をコンパクトに見せるハイウエストが着映えポイントです。

カーキシャツの着こなし


【1】エストネーションのカーキシャツ×カーキスカート

【1】エストネーションのカーキシャツ×カーキスカート
シャツ・スカート(エストネーション)、ニット(ロンハーマン)、ピアス・バングル・ブレスレット・リング(ティファニー・アンド・カンパニー・ジャパン・インク)、ベルト(コロネット〈エアロン〉)、バッグ(RHC ロンハーマン〈KAYU〉)、靴(アマン〈ペリーコ〉) 撮影/水田 学(NOSTY) BY:『Precious3月号』小学館、2019年

オールカーキのなかにフレッシュなグリーンをニット、バッグ、靴にちりばめて。仕上げは、ゴールドジュエリーをたっぷりと重ねづけして、リッチ感を演出しましょう。

シャツとスカートの合わせ方


【1】サルヴァトーレ フェラガモの黒シャツ×柄スカート

【1】サルヴァトーレ フェラガモの黒シャツ×柄スカート
シャツ・スカート・バッグ・時計(フェラガモ・ジャパン〈サルヴァトーレ フェラガモ〉) 撮影/生田昌士(hannah) BY:『Precious3月号』小学館、2019年

女性の多様なライフシーンを支えてくれると評判のバッグ『フェラガモ ストゥーディオ バッグ』が、最新の柄でアップデート。仕事にもプライベートにも重宝なクラシカルなシェイプと横向きの『ガンチーニ』のクロージャーが華やかなアクセントになってくれます。同柄のスリットスカートと黒シャツの組み合わせで、柄のパワーをより高めましょう。

【2】フィナモレのブラウンシャツ×ベージュスカート

【2】フィナモレのブラウンシャツ×ベージュスカート
スカート(アングローバル〈イレーヴ〉)、シャツ(アマン〈フィナモレ〉)、靴(J.M. WESTON 青山店)、帽子(タア トウキョウ〈タア〉)、ピアス・ブレスレット(日本橋三越 ミグジュアリー〈ドナテラ・ペリーニ〉)、バッグ(エストネーション〈ペラン〉)、サングラス(プロポデザイン〈プロポ〉) 撮影/佐藤 彩 BY:『Precious8月号』小学館、2018年

辛口のシャツに甘口のフレアスカートを合わせると、それだけでニュアンスのある着こなしに。さらにかごバッグとスニーカーで「甘×辛」ミックスを繰り返すと、シンプルでも奥行きのある着こなしが完成します! 

【3】3.1 フィリップリム の白シャツ×ネイビースカート

【3】3.1 フィリップリム の白シャツ×ネイビースカート
スカート・シャツ(3.1 フィリップリム ジャパン)、ピアス・ブレスレット・リング(シャンテクレール 東京店)、時計(オメガ)、眼鏡(シャネル アイウェア事業部) 撮影/熊澤 透 BY:『Precious6月号』小学館、2018年

ピンストライプのスーツ生地を用いた、ビジネスシーンにふさわしい「美デザインスカート」。サイドにシャーリングを施すことで、フェミニンなシルエットを実現しています。パフスリーブのシャツやスウィングピアスをクリーンな白でそろえて、清潔感のある着こなしに。スカートはストレッチのきいたウール素材で、ストレスフリーの着心地。アシンメトリーなデザインが、ひざ下をすっきり長く見せてくれます。

【4】レ・コパンのベージュシャツ×イエロースカート

【4】レ・コパンのベージュシャツ×イエロースカート
スカート・シャツ(サン・フレール〈レ・コパン〉)、ネックレス・リング(フレッド)、時計(オメガ) 撮影/熊澤 透 BY:『Precious6月号』小学館、2018年

明るい印象へと導く、イエローのスカートを主役に、春のワードローブを一新させて。端正なベージュシャツも、変形ラップスカートを合わせることで、ぐっとこなれた雰囲気に。淡色カラーの着こなしで膨張しないよう、シャツのVゾーンから肌をのぞかせて、キレ味をプラスしましょう。

ビジネスにぴったりなシャツの着こなし


【1】サルバトーレ フェラガモの白シャツ×柄パンツ

【1】サルバトーレフェラガモの白シャツ×柄パンツ
コート・シャツ・パンツ・バッグ・靴・サングラス(フェラガモ・ジャパン〈サルヴァトーレフェラガモ〉) 撮影/生田昌士(hannah) BY:『Precious3月号』小学館、2019年

カシミヤをブレンドしたヴァージンウールのコートはレザーのパッチポケットが付き、シャツはレイヤードされた襟元が、ラグジュアリーな個性を物語っています。『ガンチーニ』のバッグの力強い存在感で装いを辛口にまとめましょう。

【2】トム フォードの黒シャツ×白パンツ

【2】トムフォードの黒シャツ×白パンツ
シャツ・パンツ・バッグ(トム フォード ジャパン)、サングラス(トム フォード アイウエア)、サイモン アルカンタラのピアス・ソフィー ブハイのチョーカー(ストラスブルゴ)、靴(JIMMY CHOO) 撮影/水田 学(NOSTY) BY:『Precious8月号』小学館、2018年

前立てにピンタックを施したメンズライクな黒シャツは、袖を思いきりロールアップさせるのがミラノ風。深めに開けたVゾーンにゴールドのチョーカーを輝かせ、妖艶な艶をプラスすれば、辛口なのにたまらなくセクシーな、大人のためのカジュアルが完成します。

カジュアルなシャツの着こなし


【1】フィナモレのブラウンシャツ×ブラックデニム

【1】フィナモレのブラウンシャツ×ジーンズ
シャツ(アマン〈フィナモレ〉)、靴(J.M. WESTON 青山店)、バングル・ピアス(ティファニー・アンド・カンパニー・ジャパン・インク)、パンツ(ゲストリスト〈レッドカード〉)、スカーフ(ボータレス〈ベグ アンド コー〉)、サングラス(プロポデザイン〈プロポ〉) 撮影/生田昌士(まきうらオフィス) BY:『Precious8月号』小学館、2018年

シャツ+デニムというオーソドックスな着こなしも、ブラウンのコットンリネンシャツ&ブラックデニムというセレクトで、今年らしく洗練された装いに。辛口度の高い着こなしには、ゴールドジュエリーで女らしさを添えることが必須です。

【2】マディソンブルーのライトブルーシャツ×ライトブルースカート

【2】マディソンブルーの水色シャツ×水色スカート
靴(ブルーベル・ジャパン〈ジュゼッペ ザノッティ〉)、シャツ・スカート(マディソンブルー)、帽子(アングローバルショップ 表参道〈エクア アンディーノ〉)、ピアス・バングル(ティファニー・アンド・カンパニー・ジャパン・インク) 撮影/生田昌士(まきうらオフィス) BY:『Precious7月号』小学館、2018年

ライトブルーの着こなしで爽やかに。自由を謳歌する日の着こなしに選ぶのは、パームツリーの「ジュエル靴」。おしゃれの冒険を楽しみながらも、手元にはソリッドなゴールドバングルを。どんなときでも、気品を大切に、リッチな輝きを添えるのも、大人のおしゃれの流儀です。

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