フィリピンの次なるビーチ・ディストネーションとして、注目を集めているノーザン・パラワン(パラワン諸島)。なかでもユニークな形をした石灰岩の島々が点在するエルニドは、無垢の自然がたっぷりと残り、旅行サイト『トリップアドバイザー』などのビーチランキングで上位にランクインしています。
エルニドのリオ空港へはマニラから国内線で約1時間15分、セブ島やボラカイ島からも国内線が毎日飛んでいます。空港近くの桟橋からボートで移動すること約25分。“太陽の島”というニックネームで呼ばれる、1島1リゾートのパングラシアン島が見えてきます。
サンライズとサンセット、どちらも1日のハイライト
南を向いた東西に細長い島は、背後に熱帯雨林の小高い丘を抱き、この周辺では貴重な750メートルもの白砂ビーチがのびています。波打ち際から少し泳げば、リーフフィッシュが群れる、豊穣の海。敷地内を散歩していると、草むらから尾っぽを隠し忘れたオオトカゲや、遊びに来たサルと出会うことも。そして、この島ではサンライズとサンセット、両方を拝めるのもポイントです。
島の面積は約4.85ヘクタールとそれほど大きくはなく、ヴィラ数も42棟と、ちょうどいいサイズ。パーソナルサービスの評判も高く、スモール ラクシャリー ホテルズ オブ ザ ワールドの一員でもあります。
42棟のヴィラは窓から緑の息吹が伝わる開放的なデザイン
クゴンという草で屋根を葺いたヴィラは、コンテンポラリーなフィリピン・スタイル。窓を大きくとった65平方メートルの室内と、15平方メートルのバルコニーの、ゆとりある間取りで、自然がすぐそばに感じられます。室内には、滞在中に利用できるストローハットの用意も。ヴィラはほぼ同じ造りながら、ロケーションにより4タイプに分かれます。
高さ15~18メートルの「キャノピーヴィラ」は、2012年の開業から木々が成長し、緑の中に埋もれるよう。木々で海は見えないものの、波音が聞こえ、セミの声に包まれます。唯一バスタブがあるのも、こちら。「ビーチヴィラ」は直接ビーチへ降りることができ、「プールヴィラ」はプライベートプール付き。島の西のはずれにあるひっそりとした入江に築かれた「カラウ・ヴィラ」は、このリゾートの最上位クラス。ラッププールやガゼボを4棟のヴィラでシェアでき、グループやファミリーで貸し切って利用するのも一案です。
メインエリアにはレストランやバー、ラウンジなどがゆったりと配置され、さらにヴィラエリアには、インフィニティプールやグリルレストランなどを置く「リゾートセンター」もあります。ゲストはそれぞれ気に入りの場所でくつろぎ、島全体がしっとりとした静けさに包まれています。
豊富な無料アクティビティーでストレスフリーに遊べる
リゾートのコンセプトは"エコ・ラグジュアリー"。贅沢であるだけでなく、自然に触れ、土地の文化を知り、環境への興味を抱かせるきっかけがちりばめられています。例えば、島に常駐しているエンバイロメント・オフィサーというスタッフが自然や環境への興味を喚起させ、「スハイラウンジ」(エコセンター)では地域の暮らしの知恵や昔の慣習などが展示されています。
リゾートでは無料で体験できるアクティビティーもたくさん。カヤックやパドルボードなどのマリンスポーツから、早朝のサンライズハイクやハウスリーフでのスノーケリング、アイランドホッピング、丘の上のビューデッキへのサンセットハイクまで、朝から晩まで豊かな自然と触れ合えます。贅沢さとは、あるがままの自然であると、感じられるはずです。
問い合わせ先
- パングラシアン・アイランド Pangulasian Island
- 日本での問い合わせ先/エル・パラダイス TEL:03-5304-5814
- 料金/ビーチヴィラ35,700フィリピンペソ~/泊 ※税・サービス料別 1フィリピンペソ=約2.14円 ※2019年4月9日現在
- 住所/El Nido, Palawan 5313 Philippines
- TEXT :
- 古関千恵子さん ビーチライター
公式サイト:古関千恵子ホームぺージ
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- WRITING :
- 古関千恵子
- EDIT :
- 安念美和子