絶妙な色の組み合わせの「多色パレット」。これさえあれば美しき変貌を遂げられそうと期待は高まりますが、現実は多色=持て余す色・・・であることも。
「多色パレット」の特技は配色、質感が計算されていて、難しいグラデーションづくりを考えなくても重ね塗るほど奥行きが生まれること。たるみまぶたでも骨格に沿って陰影をつくり、目元全体を引き締める力に。
そして多色だからこそ、「透け感」ある軽快な目元にも、会食にも対応できる「こっくり」色にも演出できるのです。単色アイシャドウ使いでは得られない、新時代のアイメイクレッスン、ぜひチェックしてみてください。
第二回目は、カネボウの寒色系名品アイシャドウパレットを使ったアイメイク術です。
血色感を仕込むことでくすみを消し、まぶたが若返る
2016年に誕生したこのブランドはすべてのメイク製品に赤の要素を取り込み、思わず高揚したときや上気したときに見せる、息を呑むような美しさを表現。内側からにじみ出るような血色感が生まれ、肌色老化に悩む大人に支持されています。
このアイシャドウも赤の要素を含む、淡いピンクがまぶたベースに。くすみが消え、さらりとした質感がシワを抹消する若返りカラーです。素のまぶたはくすみがあるから、透け感メイクには自信がない…という人もいるでしょう。でもこの淡いピンクで補正すれば問題なし。さらに透明感のある水色をオンすれば初夏の日差しに映え、シアーで軽やかな透け感アイメイクに。
一方、こっくりアイメイクは白目をキレイに見せる、艶のあるネイビーが決め手。きつくならず、夏の会食スタイルに涼やかさ&華やぎをもたらします。
カネボウ「セレクションカラーズ アイシャドウ 08」
2016年に登場した、粉体技術を駆使して肌に溶け込むようなシアーな発色にこだわったパレット。光効果で目元の骨格が際立つように計算され、加齢で凹凸感を失った目元にメリハリ感が生まれる。この08は今2019年2月に登場した新色です。
名品「多色パレット」だから実現する、今どきの老けない「透け感」「こっくり」の2パターンメイク
■1:3色使って「透け感」アイメイク
■2:4色使って「こっくり」アイメイク
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ひとつのパレットで2パターンのメイクが完成する「多色パレット」、いかがでしたでしょうか?次回は、オレンジベースのディオールの多色パレットをピックアップ。お楽しみに!
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- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 『Precious5月号』小学館、2019年
- PHOTO :
- 戸田嘉昭・池田 敦(パイルドライバー/静物)、鈴木 宏(人物)
- HAIR MAKE :
- 尾花ケイコ
- MODEL :
- 真樹麗子(Precious専属)
- EDIT :
- 荒川千佳子、五十嵐享子(Precious)