Preciousスタイリストの個人的最愛名品 vol.5 青木貴子さん編
永遠に愛し続けるであろう個人的な最愛名品について、『Precious』でおなじみのスタイリストに尋ねました。
「名品は日常的に使ってこそ、その価値がある」全員が口をそろえたこの言葉に隠れる美の哲学、そして、絶えず変化する流行性と不易の本質を宿した、それぞれの名品の魅力に迫ります。
今回、個人的な最愛名品を紹介してくれるのは、スタイリストの青木貴子さんです。
「私の最愛名品の条件は、シンプルの極みの中にシャープ感や色気を宿し、気分を高揚させる力があるもの」
名品と触れ合う環境に育ち、その体験から培われた審美眼をもつ青木さん。
「両親から学んだ名品との向き合い方を突き詰めた結果、私にとっての最愛名品の共通点は、シンプルなたたずまいを極めた完成度の高さ。その中に、シャープなモダンさやセンシュアリティーを感じられるものです。
カルティエのテニスブレスレットは、手首にのせるとしなやかに沿って、色気が香りますし、アライアは、体を入れることで完成する服。着るとキレのいいボディーになったと錯覚するほど、そのパターンの美しさには惚れ惚れします」
つけ心地のしなやかさ、色っぽさはカルティエがいちばんです!
Cartierのテニスブレスレット
「15年程前のロンドン旅で訪れたニューボンドストリートのカルティエで試着。まるであつらえたかのように、私の手首にぴったりで。ご縁も感じましたし、それこそ“一生もの”なので思いきって購入しました。出合いの想い出とともに、愛着は深まるばかりです」。
問い合わせ先
着ると、華やいだ気持ちと自信に満たされる美しい服
ALAÏAの構築的ドレス
「10代、20代でよく着ていたアライアの服。体を入れるとシルエットが映えるつくりで、写真のドレスも構築的な仕立てが優美でグラマラス。私物の30年もののブルゾンやニットは今も活躍。いい服は一生とはいわずとも、長く着られるものだと教えられます」
問い合わせ先
※掲載した商品はすべて税抜です。
- PHOTO :
- 戸田嘉昭・池田 敦(パイルドライバー)
- EDIT&WRITING :
- 下村葉月、中村絵里子(Precious)