好印象なビジネス・スタイルを身につけるために、実は「下着の選び方も重要である」ということをご存知でしたか? 見えない部分だから…と思っていた方も、実は加齢によるボディラインの変化に応じて下着を選ばないと、コーディネートそのものがだらしなく、老けたものになってしまう可能性があるのです!

よく見るNG着こなしは「下着選びが原因」なことがあるということが今回、着こなしのプロ2人のお話から判明。その内容を5つの要素にまとめてお伝えします。

日本経済新聞社(日経ウーマノミクス・プロジェクト実行委員会主催)の女性向けセミナー「"ビジネス好印象"をつくる着こなし術~からだのエイジングとインナーウェアの選び方」内のトークショー「"品格フォルム"をつくるインナーウェアの選び方」で2名のプロが話した、女性のボディラインの変化と、下着の選び方のポイントとは?

ワコール ボディコンサルタントの赤松みゆきさんと、スタイリスト・犬走比佐乃さんが語る「ビジネス好感度が上がる」下着術とは?

トークショーに登壇したのは、雑誌『Precious』でおなじみのスタイリスト・犬走比佐乃さんと、「下着セミナー」の講師も務めているワコール ボディコンサルタントの赤松みゆきさん。

下着のプロフェッショナル、赤松みゆきさん
下着のプロフェッショナル、赤松みゆきさん

■1:よく見るNG着こなしは「下着選びが原因」なことが多い!

胸が横に流れていたり、ブラジャーの食い込みがはっきり見えていたり、ショーツのラインがくっきり浮き出ていたり…。そんな街でよく見かけるシルエットは、だらしなく老けた印象に見えがち。このほとんどが、間違った下着選びによるものなんです。

ゆるいカップ付きキャミソールで胸の形が崩れていたり、サイズが合っていなかったり…。加齢によるボディラインの変化に合わせて下着選びを変えていかないと、買ったときはフィットしていたはずの下着が、気づかないうちにだらしない印象を引き起こしているかもしれないのです。

■2:バストの「エイジング現象」を知っておこう

「垂れる」「広がる」など、漠然したイメージで感じているバストの加齢。その加齢現象がどう進むのか? 最初にステップを学んでおきましょう。

まず、デコルテ(上胸)のボリュームが落ちます。次に、バスト下部がたわみ、乳頭が下向きに。そしてバストが外に流れ、バストそのものが下がります。この変化には個人差があるので、ブラジャーを選ぶときには必ず試着をして、「そのときの自分のバスト」にぴったり合ったものを選ぶのが重要となります。

常にお気に入りのものを身につける…というのは、加齢してゆくバストにとって、よくない結果をもたらしている可能性があるのです。

■3:美しいバストのバランスは?

イベントでは、モデルとして、バストの位置が下がり気味、ヒップのボリュームがなくなっているワコールの社員さんが登壇。バストの黄金バランスを学びました。右側がスタイリスト・犬走比佐乃さん
イベントでは、モデルとして、バストの位置が下がり気味、ヒップのボリュームがなくなっているワコールの社員さんが登壇。バストの黄金バランスを学びました。右側がスタイリスト・犬走比佐乃さん

ワコールが考える美しいカラダのバランスはこの2つ

・乳頭間隔のバランスは、肩幅サイズの1/2
・バスト位置のバランスは肩幅とウエストの真ん中

上で登場したモデルさんも、きちんと身体に合ったワコールの下着をつけることでボディラインにメリハリがつき、服の着こなしがすっきりしたのが、おわかりいただけますでしょうか?
上で登場したモデルさんも、きちんと身体に合ったワコールの下着をつけることでボディラインにメリハリがつき、服の着こなしがすっきりしたのが、おわかりいただけますでしょうか?

バスト自体には筋肉がないので、鍛えてもとに戻すことはできません。でも、バストに合ったブラジャーを選べば、美しいバランスに近づけ、かたちを整えることが可能に!

■4:おろそかにしがちなヒップも重要!

人から見られたときの印象は、上半身だけではなく、全身で判断されるもの。自分では目が行きにくい、ヒップも重要なファクター。後ろ姿が素敵に見えるかどうかだけではなく、横から見たときにヒップがペタンとしていると、特にパンツスタイルのときに足が短く見えてしまいます。

こちらのモデルさんはワコールのシェイパー(キャミソールから下腹部まで一体型となった補正下着)を着用して、メリハリのある美スタイルに
こちらのモデルさんはワコールのシェイパー(キャミソールから下腹部まで一体型となった補正下着)を着用して、メリハリのある美スタイルに

ガードルやヒップパッドを使うことで、きゅっとヒップの位置を上げて見せることができます。

■5:白のトップスの下に、ベージュよりおすすめな下着の色は?

白トップスの下にはベージュの下着、というのは定説ですが、犬走さんのおすすめはもう少し濃いめの、モカやグレージュ。血管の色と近くなるので、自然に見えるそう。

また、白トップスにボトムがネイビーなど濃い色ときは、インナーは同じ濃い色にしてあえて透けさせ、ウエストで分断せずにつなげたほうが、スタイルアップ効果が狙えます。


以上、大盛況だった日経ウーマノミクス・プロジェクト実行委員会主催の女性向けセミナーから、「下着をよりよく着こなす」ポイントを、抜粋してご紹介しました。

一度「自分に合う」と思った下着を買い続けたり、身につけ続けてしまいがちですが、体型の変化やファッションに合わせてベストな下着を更新することが重要だということがわかりました。着こなしやメイク、所作だけでなく「下着事情」に目を配ることで、ビジネスシーンでの印象アップを目指しましょう。

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この記事の執筆者
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EDIT&WRITING :
安念美和子