2019年Precious4月号の「好きなコーディネート」1位~10位を発表します
ラグジュアリーマガジン『Precious(プレシャス)』4月号の読者アンケート調査にて、「好きなコーディネート」に選ばれたスタイリングを、1位~10位までのランキング形式でご紹介します(※)。
このなかに、あなたが真似してみたいコーディネートはありますか? 同じアイテムではなくても、手持ちのアイテムの合わせ方や色の組み合わせはきっと、着こなしをより洗練させる参考になるはずです。
それではさっそく、10位(同率7位)から、順を追って見ていきましょう。
【7位】薄手ニットにふんわりプリーツスカートを合わせた「甘すぎない、シャープさのある」スカートコーデ
「仕事仲間と女子会」をテーマにスタイリングされた、こちらのコーディネートが「バランスがよい」「かっこいい」「スカートなのにシャープ」「きちんとして見える」と人気コーデに選出されました。
スタイリングを手掛けたスタイリスト・戸野塚かおるさんによれば「ふんわりスカートを選ぶなら、断然プリーツが今年流。さりげなくトレンドを取り入れるのが大人の流儀です。トップスは、シンプルに徹して薄手のタートルニットを合わせて。首元にはジ ュエリーでなくスカーフをさりげなく巻いて、バッグはエレガントなキャメルでメリハリをつけるのがポイントです」とのこと。
甘すぎず、トレンド感もあって、シャープさもある。そのバランスのよさが、このスカートコーディネートの人気が高かった理由のようです。
【7位】ローファーとセンタープレスのパンツを生かした万能・ネイビー×白のコーディネート
「爽やかに見られそう」「洗練されて見える」「白パンツがすっきりして見える」と、そのシンプルで爽やかな雰囲気に人気が集まった、ネイビージャケットとセンタープレスパンツのコーディネート。
定番のネイビージャケット×白パンツコーデこそ、細部へのこだわりが着こなしにクラス感を漂わせる肝のよう。
センタープレスパンツは白でも透けにくい、ハリのある生地を選ぶこと。プレーンなパンプスではなく、あえてのローファーでカジュアルさを加えること。バッグはライトグレーで装いに溶け込ませ、軽やかさを出すこと。…といったあたりに気をつけると、凛とした印象に仕上がります。
【7位】ピンク×グレーというやわらかい色味を掛け合わせた、とろみ感のあるパンツスタイル
ウエストシェイプされたニッティングジャケットに、とろみのあるグレージュのパンツを合わせ、同系色の小物を重ねた、ワントーンコーディネート。「上品で真似できそう」「色合わせが優しく見られそうで好き」など、その品の良さで人気を集めました。
きちんと感をキープしながらも、動きやすく、やわらかい印象に見られるジャケットは、キャリア女性の強い味方ですよね。このコーディネートを手掛けたスタイリスト・戸野塚かおるさんによれば、このタイプのジャケットは「白いコットンパンツやスニーカーを合わせれば休日にも活用でき、一枚でいくつもの顔が楽しめる万能さがウリ」とのこと。
ティファニーのシンプルなジュエリー使いも、グラデーションコーデを引き締めるのに一役買っています。
【7位】上質なスニーカーでアクティブに!淡色トーンのトレンチ×足首見せパンツスタイル
「かっこいい」「カジュアルだけれどすっきりしている」「スニーカーのグレージュ色が素敵」と、その軽快さとすっきり見えるラインに評価が集まったスタイリング。
ベージュ~オフホワイトの淡色コーディネートに、上質なブルネロ クチネリのスニーカーが切れ味を加えています。胸元と足首の抜け感が、女らしさを演出しているバランスもお見事!
【6位】ベージュのワントーンでつくる、「大人の休日」カジュアルコーデ
「休日ドライブ」を想定して組まれたコーディネートが6位にランクイン。「さわやかで上品」「カジュアルなのにすっきりしている」「カジュアルでも品がいい」「カーディガンのデザインがいい」などの声が読者より寄せられていました。
7位のピンク×グレーの淡いグラデーションコーデのカジュアル版とも呼べる、きれいめパンツスタイルです。ワントーンのカジュアルは、ときとして地味になりがちなため、単調にならないよう、光沢感のある服や小物、透け感のある服や小物を選ぶなど、素材選びに気を配ると、簡単に真似ができます。
【4位】レザーのスニーカーで切れ味を加えた、グレーの淡色スカートコーディネート
グレーのレザースニーカーに光沢感のあるスカートを合わせ、ワントーンでまとめたコーディネートに「上品できれい」「アジュアルすぎない」「シンプルだけれど、おしゃれ」といった声がアンケートに寄せられ、4位に選出。
パールネックレスとパープルのショルダーバッグが、グレーのワントーンに気品を加え、スニーカースタイルとは思えない洗練されたイメージに仕上げられています。春~夏の、大人のきれいめカジュアルのお手本と言えるスタイリングです。
【4位】知的な女らしく見える、とろみブラウスとプリーツスカートのコーディネート
「スーツ姿の上司と同僚とともにクライアントを来訪する日」というテーマでコーディネートされたモノトーンコーデに、「上品でエレガント」「スタイルが良く見える」「腰位置が高く見えて素敵、ベルトを真似してみたくなった」といった声が寄せられたスタイリング。
ボリュームそでのブラウスに、繊細なロングプリーツスカートを合わせた、たおやかさが際立つスタイリングです。ヴァレンティノらしい、スタッズのヒール靴が外し技になっているところもポイント。
【3位】透け感のあるレースのニット&カーディガンに、白デニムを合わせたコーディネート
「レースが上品」「レースがしつこくない、バランスがいい」「組み合わせがいい」など、モノトーンコーデにレースでひと技加えたパンツスタイルが、3位に選出。
レースニットの上品な肌見せが、ふっと気を抜いたときの表情までも美しく見せてくれる。雑誌『Precious』のスタッフがこぞって「永遠の名品」と絶賛する、ドルチェ&ガッバーナのレースツインニットを主役にした、白デニムスタイルです。
このドルチェ&ガッバーナのニット、微妙にシルエットや形を変え、毎年進化して展開されているので、気になる方は是非、チェックしてみてください。
【2位】華やぎレースと色香のある差し色小物で 仕上げた、黒パンツのコーディネート
「大人かわいい!」という声が多数寄せられたパンツスタイルが、2位に。エスカ―ダのリボン付きブラウスと赤いチェーンバッグという、パリジェンヌを感じさせるかわいらしさが、大人の女性のハートをつかんだ様子。まさに、登場した瞬間から好印象を抱かせる、会食向きのスタイリングです。黒パテント×透明PVCコンビの8.5㎝ヒールパンプスで、今っぽさとキレのいい女らしさを香らせているのもポイント。
【1位】タンクワンピースに身を包み、ネイビーがもつノーブルな魅力を堪能
栄えある第一位は、ぺセリコのワンピースを主役にした、マリン感がたっぷり漂うスタイリング。「色合わせがいい」「バッグと靴が印象的に効いている」「かっこいい!」と、絶賛の嵐でした。
ワンピースのミニマルで全身がほっそり見えるシルエットに、マリンな靴とバッグ…特にジミー チュウのシャープなフラット靴も「ありそうでない、欲しい」と人気が集まった様子でした。
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以上、ファッション誌「Precious(プレシャス)」2019年4月号の読者アンケート調査で、好きなコーディネートに選ばれたスタイリングを10スタイル、お見せしました。
ベージュやグレーなどの淡い色で上〜下にグラデーションをさせたスタイルが4つ、モノトーンが3つと、人気を2分。大人の女性はカジュアルでも、エレガンスでも「淡いグラデコーデ」「モノトーン」が美しく見せられる秘訣だということがわかります。
また、10スタイルのうち6スタイルが、フラットシューズやスニーカーなどの「平らな靴」という結果に。歩きやすい靴でエレガントに見える服装、という欲求が大人の女性読者に高まっていることが伺えます。
さらには、ボトムに「ほっそり見えるパンツ」「プリーツスカート」が目立っているのも特徴的。特にプリーツスカートはロング丈になり、しなやかなで揺れる素材と、これまで流行ってきたプリーツスカートとはかなり違うデザインとなっています。初夏から夏のスタイルを盛り上げるためにも、新しいプリーツは一枚、新調しておくと重宝しそうです。
全体的な結論としては、「歩きやすく、ほっそり見えて、優しく軽快に見えるor黒白でメリハリが効いて見える」コーディネートが人気ということがわかりました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 『Precious4月号』小学館、2019年