大好評! 人気ヘア&メイクアップアーティストの長井かおりさんのメイク連載、10回目です。

シミやくすみ、たるみなど…、大人の女性を悩ませるエイジングサインを、長井さんの経験と知識、独自のテクニックをフルに生かし、メイクだけでお悩みをスッキリ解決していただきます。

今回のテーマは、マンネリしがちな大人のアイメイク。複数色を使ったグラデーションをやめて、くすんだモーヴ単色で目の際に色をのせるのが、洗練された印象の抜け感アイメイクに仕上げるポイントです。

くすみモーヴの単色使いで、洗練された抜け感アイメイクに

【セルフメイク→長井メイク】

童顔に合わせた甘さのあるメイクから、洗練された印象の抜け感メイクに。グラデーションのピンク系アイメイクから、くすんだモーヴ単色アイメイクへシフトしたことで、目元がすっきりと洗練された印象に。
童顔に合わせた甘さのあるメイクから、洗練された印象の抜け感メイクに。グラデーションのピンク系アイメイクから、くすんだモーヴ単色アイメイクへシフトしたことで、目元がすっきりと洗練された印象に。

読者モデルとしても活躍している長尾さんは、童顔ゆえに「可愛い系」担当で、チークやリップはピンク系をチョイスされることが多かったそう。

「このまま可愛い系のメイクを続けていいのか、このメイクがベストなのか…etc. 自分でもわからなくなってきました。20代のころから続けているグラデーションアイメイクもマンネリ気味です」

長尾優子さん(44歳)
以前、読者モデルをしていた女性誌で童顔を生かした「可愛い系」メイクを施されることが多かった長尾さん。「自分にとってのベストメイクが、果たして可愛い系なのか違和感を感じるように。4色パレット全色を駆使したグラデーションアイメイクにも飽きてきました」

そんな長尾さんのアイメイクを、長井さんがどのように脱マンネリさせるのか、注目です。

■A. 「複数のカラーを使ってまぶたに陰影をつける、コンサバティブなアイメイクはもうおしまい。目元をほどよく引き締めるくすみカラーを単色で使用して、今っぽい抜け感のある目元にシフトして」(長井さん)

「アイホールにミディアムカラー、目の際にシェイドカラー、眉下や目頭にハイライトカラー…と、まぶたにグラデーションをつけたアイメイクは、抜け感が出にくく、堅苦しい印象になりがち。

アイメイクで今っぽさを出すなら、アイシャドウは単色使いがおすすめです。今回はブラウン感覚で使える、くすんだモーヴカラーをチョイスして単色で使用します。目元を引き締めながら、眼差しにほんのり色気を宿すことができる大人世代にぴったりなカラーです。ペンシルタイプを選べば、テクニックいらずで旬な目元が完成」

【旬な抜け感EYEに導くアイメイクアイテム】

左から/ローラ メルシエ キャビアスティック アイカラー 30、33 各¥3,000  シャネル スティロ ユー ウォータープルーフ 945 ¥3,200(2019年6月28日限定発売)
左から/ローラ メルシエ キャビアスティック アイカラー 30、33 各¥3,000  シャネル スティロ ユー ウォータープルーフ 945 ¥3,200(2019年6月28日限定発売)

【洗練された旬な目元に仕上げる5プロセス】

1.上まぶたの際にダスティモーヴを

上まぶたの際に、太めのアイラインを引く感覚でペンシルシャドウをオン。
上まぶたの際に、太めのアイラインを引く感覚でペンシルシャドウをオン。
アイシャドウの上の際と肌の境目をなじませるように指でぼかして。
アイシャドウの上の際と肌の境目をなじませるように指でぼかして。

パール感のあるくすみモーヴのペンシルシャドウ(ローラ メルシエ・左)を上まぶたの際、二重のラインの内側にのばし、その後、指で上向きにぼかします。

2.下まぶたの目尻側にもダスティモーヴをのせて

下側は、濃く入りすぎないように、軽いタッチで下まつげの際を埋めるような感覚でのせると◎。
下側は、濃く入りすぎないように、軽いタッチで下まつげの際を埋めるような感覚でのせると◎。
色をのせた終点を内側に向けて肌となじませます。
色をのせた終点を内側に向けて肌となじませます。

目の下の際、目尻から1/3にもくすみモーヴをのばし、指で目頭側に向けてぼかします。

3.下まぶた目頭側にハイライトを

目頭下にパール感のあるハイライトを入れると、涙袋をふっくら見せることができます。
目頭下にパール感のあるハイライトを入れると、涙袋をふっくら見せることができます。

下まぶたの目頭側に、パールピンクのペンシルシャドウ(ローラ メルシエ・右)をハイライトとして薄くのせます。

4.上まぶたの際にアイラインを引いてリフトアップ

ラインの多少のがたつきは気にしなくてOK。
ラインの多少のがたつきは気にしなくてOK。
まぶたが重くアイラインが引きにくい人も、この方法ならスムーズに。
まぶたが重くアイラインが引きにくい人も、この方法ならスムーズに。

ディープブラウンのペンシルライナー(シャネル)で、目尻側からアイラインを。一気に引くのではなく、小刻みに少しずつ引くのがコツ。目尻は、片手でまぶたを引き上げてから少しはね上げ気味に引き、目元をリフトアップさせます。

5.アイラインを綿棒でぼかす

アイラインの主張を弱めておくことこそが、抜け感のポイントに。
アイラインの主張を弱めておくことこそが、抜け感のポイントに。

引いたアイラインの上を綿棒でなぞってぼかしてアイシャドウとなじませることで、よりナチュラルな仕上がりが実現。

【完成!すっきりと垢抜けた印象のこなれEYEに】

パール感のあるくすみモーヴが、目元を色っぽく彩りながら程よく引き締め。
パール感のあるくすみモーヴが、目元を色っぽく彩りながら程よく引き締め。
長井かおりさん
ヘア&メイクアップアーティスト
多くの女優やモデルからの指名を受ける人気ヘア&メイクアップアーティスト。雑誌や広告など第一線で活躍する傍ら、メイクレッスン講師としても活躍。ひとりひとりの個性や魅力を引き出す、上品なメイクテクニックにファン多数。Precious.jpでは、大人のリアルな肌や骨格の悩みをメイクだけで見事解決。

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この記事の執筆者
Precious.jp編集部は、使える実用的なラグジュアリー情報をお届けするデジタル&エディトリアル集団です。ファッション、美容、お出かけ、ライフスタイル、カルチャー、ブランドなどの厳選された情報を、ていねいな解説と上質で美しいビジュアルでお伝えします。
PHOTO :
永谷知也(will creative)
HAIR MAKE :
長井かおり
EDIT&WRITING :
新田晃与