最高気温が25℃に満たない梅雨寒のある日、
カジュアルな場所ではありましたが、
夜に会食の予定が入っていました。
肌寒いけれど、7月という夏らしさは欲しい。
人が集まる席ならではの、きちんと感や華やかさも必要。
かなり迷った末に、パイル地でできた
ネイビーのセットアップをセレクトしました。
パイル地というカジュアルな素材ではありますが、
トップスがボートネックにブレスレットスリーブと、
エレガントなディテールを持っていること。
スカートもひざ下丈のタイトシルエットで、
女性らしさを醸し出してくれること、
さらにセットアップならではのきちんと感があることも
このアイテムを選んだ決め手に。
ただ少々華やかさに欠ける印象があったので、
普段なら白小物を合わせるところに、
差し色として、靴と時計に赤を効かせてみました。
気分としては、ちょっとだけマリンテイスト。
これで夏らしさも出せたのではないかと思っています。
ちなみにボートネックは、トップスのなかでも
好きなディテールのひとつです。
なぜなら女性のデコルテというものは、
年齢を重ねても肉が付きにくく、
カリッとした印象をキープできる部位だと
大昔に聞いたことがあるから…。
以来、ボーダーのカットソーに始まり、
ニットやブラウスなど、かなり増えてまいりました。
写真の一枚は、20数年は愛用しているニット。
肩ぎりぎりまで開いているボートネックが潔く、
肌の露出は控えめなのに、
デコルテを女らしく演出してくれます。
さらにそで口とすその左右にスリットが入っていて、
直線的でシンプルなデザインながら、
上半身に存在感を与えてくれるのです。
同じようなデザインのトップスとはなかなか出会えず、
長年愛用アイテムのなかでも、大切な一着となっています。
(写真/エディターH&J 文/エディターJ)