SA・PA（サービスエリア・パーキングエリア）といえば、「高速道路上の休憩所」。しかし近年のSA・PAは、単なる休憩スポットの域に留まらない、個性豊かな楽しい場所へと変化を遂げています。

例えば、東北自動車道「羽生PA」は、池波正太郎の代表作『鬼平犯科帳』の世界観を表現した江戸の街のような雰囲気を演出。東名高速道路「富士川SA」や、神戸淡路鳴門自動車道「淡路SA」などには大きな観覧車があり、ひとつのアミューズメントパークを形成しています。

もちろん、ご当地の「食」に関しても個性豊かに展開し、東名高速道路「海老名SA」を筆頭に、レストランやワンハンドフードメニュー、お土産品などが充実しています。

「休憩所」から「立ち寄るのが楽しみなスポット」に変化を遂げつつあるSA・PA。今回は、そんなSA・PAで旅気分を盛り上げてくれる「愛らしくてご当地感のあるソフトクリーム」を紹介します。

大人が食べたくなる、日本のご当地ソフトクリーム５選

■１：上信越自動車道 小布施PA（下）の「栗みつソフトクリーム」

栗みつソフトクリームの画像
栗みつソフトクリーム　¥500（税込）

群馬、長野、新潟を渡る上信越自動車道。小布施PA（下）は千曲川に面した位置にあり、四季折々の景観が楽しめます。こちらでオススメなのが、「栗みつソフトクリーム」です。

信州・長野県にある小布施町は、室町時代から生産されていると言われる栗の名産地。その品質は高く、江戸時代には幕府にも献上されたそうです。

そんな小布施で200年、栗菓子を作り続けてきた老舗「桜井甘精堂」の栗みつを、濃厚なソフトクリームにたっぷりと！ また栗の甘露煮もゴロゴロっと乗っていて、栗好きにはもちろん、小布施名産の栗を手軽に味わうのに打ってつけのスイーツです。栗の形の最中の皮が添えられているので、皮に甘露煮を挟んで、ソフトクリームもちょっとつけて、と味わい方もさまざまに楽しめます。

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■２：中央自動車道 釈迦堂PA（上）の「フルーツプレミアムミックスソフト」

フルーツプレミアムミックスソフトの画像
フルーツプレミアムミックスソフト　¥490（税込）

東京都杉並区から、山梨県富士吉田市をつなぐ中央自動車道。モモ畑やブドウ畑が周辺に広がる山梨県甲州市にあるのが釈迦堂PA（上）です。ちなみに下りのPAは、お隣りの笛吹市に位置しています。

山梨といえば、やはりフルーツ。甘い恵みをふんだんに味わえる「フルーツプレミアムミックスソフト」には、県産の生のフルーツが4〜5種類入って、練乳タイプの濃厚なソフトクリームが上からたぷっと乗せられています。

ちなみに今の時季のフルーツは、モモ、自社農園産のサクランボ、スモモなど。フルーツは当日使用する分のみカットした新鮮なものが使われています。ソフトクリームの上からはイチゴソースがかけられていて、見た目も鮮やか。食べれば心身ともにリフレッシュできそうです。

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■３：東名自動車道 上郷SA（上）の「しゃちほこソフト」

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しゃちほこソフト　¥500（税込）

今年50周年を迎えた東名高速道路。東京都世田谷区から愛知県小牧市まで、首都圏から太平洋側を西へ向かう、物流の大動脈です。上郷SAは愛知県豊田市にあるSA。新東名高速道路の岡崎SAができるまでは、愛知県内唯一のSAだったそうです。

名古屋市に近いSAだからなのでしょうか、「名古屋と言えば金のしゃちほこ」を象った「しゃちほこソフト」があります。しゃちほこの口がソフトクリームを支えているような斬新な形、とてもインパクトがあります。

鯛焼きならぬ、しゃちほこの形をした「小倉しゃちほこ」が土台となっているため、中にはあんこがぎっしり入っています。触れた感触も鯛焼きのようだとか。かなりのボリュームがありますが、甘めの生地とあんこ、そしてソフトクリームの組み合わせは間違いありません。

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■４：徳島自動車道 上板SA（上・下）の「プレミアム鳴門金時ソフト」

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プレミアム鳴門金時ソフト　¥500（税込）

四国山脈の瀬戸内側、川之江東JCTからほぼまっすぐ東に走る徳島自動車道。上板SAは徳島県板野郡上板町にあり、上下とも、目印に阿波踊りの大きなモニュメントがあります。

徳島県を代表する農産物と言えば、サツマイモの「鳴門金時」。こちらを使用した「プレミアム鳴門金時ソフト」は「徳島らしいインスタ映えするソフトクリームをつくりたい」という思いから生まれた商品だそうです。

クリーム自体にも鳴門金時のペーストを練り込み、鳴門金時を使ったお菓子の専門店「栗尾商店」の「ひとくち蜜芋」をダイスカットにしたものを、ゴロンゴロンとトッピング。最後に同じく「栗尾商店」の鳴門金芋の風味と旨みが詰まった「大学芋のからめ蜜」をかけるという、鳴門金時のおいしさを味わい尽くせるソフトクリームになっています。

見た目もゴマの黒が映えて、かわいらしいほっこりとした姿、写真映えもしそうです。

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■５：松山自動車道 伊予灘SA（上・下）の「おいりソフト」

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おいりバニラソフト　¥330（税込）

四国の北西部を走る松山自動車道。松山平野の山麓に位置する伊予灘SA（愛媛県伊予市）は、展望スペースから松山市街や伊予市街、伊予灘が一望でき、特に伊予灘に沈む夕日と夜景が絶景と言われるスポットです。このような景観の良さから、全国の高速道路で初の「恋人の聖地」として認定されました。

2018年、「恋人の聖地」として認定され、10周年を迎えたことを機に、恋人の聖地らしいメニューとして愛媛県東部や香川県に伝わる伝統の嫁入り菓子で、また口に入れるとフワッと溶けてしまう食感とポップな色合いが特徴の「おいり」をトッピングしたソフトが販売されました。

ちなみに上下線ともに「おいりソフト」のバニラ味は販売していますが、それぞれもう一種類ずつフレーバーがあり、上りは栗風味、下りには伊予柑風味があります。

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■おまけ：関越自動車道 三芳PA（上）の「三芳限定ジェラート」

三芳限定ジェラートの画像
三芳限定ジェラート　¥450（税込）

最後に、ソフトクリームではありませんが、限定のジェラートをご紹介します。

イタリア・ボローニャに本部を持ち、東京を中心に20軒以上展開する飲食店チェーン「セガフレード・ザネッティ・エスプレッソ」が三芳PA（上）の「Pasar三芳」内にも出店。「三芳限定ジェラート」は、ここでしか食べられない一品です。

イタリアンジェラートのバニラ味に、フランボワーズ、グロセイユ（赤すぐり）、ブラックベリー、ブルーベリーの4種類のベリーを練り込んでいます。トッピングにもベリーが散らしてあり、サクサクのワッフルコーンも良いアクセントに。

バニラの甘さにベリーの酸味が際立ち、あとを引くおいしさ。トッピングのベリーも相まって、とてもかわいらしい見た目で女心をくすぐるジェラートです。

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各地のSA・PAには、かわいらしくご当地感あふれるソフトクリームがまだまだたくさんあります！ さらに、今回紹介したソフトクリームをはじめ、SA・PAには気になるフードメニューやかわいらしいお土産、楽しいスポットもいっぱい。ぜひ夏のクルマ旅、高速道路を走行したら、SA・PA独自のスイーツにも注目してみてください。きっと良い思い出ができることでしょう。

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Precious.jp編集部 
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WRITING ：
別役ちひろ
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