大好評!人気ヘア&メイクアップアーティストの長井かおりさんの連載です。シミやくすみ、たるみなど…、大人の女性を悩ませるエイジングサインを、長井さんの経験と知識、独自のテクニックをフルに生かし、メイクだけでお悩みをスッキリ解決。大人の肌や骨格の悩みをなかったことに…!

第19回目は、メイクくずれを防ぐテクニックをご紹介。「塩」と「砂糖」2種のフェイスパウダー使いがポイントです。

フェイスパウダーは「塩」と「砂糖」の2種使いがマスト!

【セルフメイク→長井メイク】

メイクくずれを気にして、しっかりめに作り込んだマット肌がのっぺりと見えるセルフメイク。2種のパウダーを使いわけた長井メイクでは、透明感が生まれこなれた肌印象に。
メイクくずれを気にして、しっかりめに作り込んだマット肌がのっぺりと見えるセルフメイク。2種のパウダーを使いわけた長井メイクでは、透明感が生まれこなれた肌印象に。

証券会社に勤める木本さんが、メイクで気をつけていることは、きちんと見えること、厚塗りにならないこと。この季節、木本さんが悩まされるのがメイクくずれ。「朝、ちゃんとカバーしたはずのシミが夕方には浮き出ていたり、アイメイクがにじんでいたり…と、メイクのもちが悪く困っています」

木本明日香さん(41歳)

メイク直しの時間を確保できないこともあるほど多忙な木本さん。「この季節、メイクが夕方までもたないのがいちばんの悩みです。メイク直しができない日でも、夕方までくずれないメイクのコツがあるのなら教えていただきたいです」

■A.「フェイスパウダーを『塩』と『砂糖』の2種を用意して、部分的に使いわけると、くずれ知らずに」(長井さん)

「ほとんどの方が、1種類のフェイスパウダーでメイクを仕上げていると思いますが、メイクくずれが気になるようなら、『塩』と『砂糖』の2種類のパウダーの使いわけを。

『塩』パウダーは、粒子が細かくサラサラで肌に溶け込むタイプ。いわゆるフェイスパウダーやおしろいに分類されるもの。『砂糖』パウダーはミネラルが主成分でしっとりとした質感が特徴です。ミネラルパウダー=『砂糖』パウダーとして覚えていただいてOKです」。

【おすすめのベースメイクアイテムはこちら】

左から/内側に発光感のある上品マット肌をかなえるクッションファンデ。カバー力も◎。イヴ・サンローラン・ボーテ アンクル ド ポー オール アワーズ クッション SPF50/PA+++ ¥7,500、羽のようにエアリーなパウダーで隙のない肌に。引き締め成分であるキャビアスキンエキス配合。ラ・プレリー SCルースパウダー 40g(10gの携帯サイズつき)¥24,000、高品質なミネラル100%で、つけたまま眠れるほど肌に優しい。しっとりとした質感でなめらかな肌に。ヤーマン オンリーミネラル ファンデーション ツヤタイプ 7g ¥3,800、ファンデーションブラシ ¥3,500
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【くずれないメイクをかなえるフェイスパウダー使いプロセス】

1.塩パウダーをTゾーンに
一度のメイクに必要な量はこれくらい。多すぎるとムラづきの原因になるので要注意。
一度のメイクに必要な量はこれくらい。多すぎるとムラづきの原因になるので要注意。
パフを揉み込んで内側に粉を入れ込むことで、均一な仕上がりに。
パフを揉み込んで内側に粉を入れ込むことで、均一な仕上がりに。
パフを折り込み、圧をかけるようにのせるのがポイント。
パフを折り込み、圧をかけるようにのせるのがポイント。

ファンデーション(イヴ・サンローラン)を塗った肌に、パウダーをのせます。まずはサラサラタイプの塩パウダー(ラ・プレリー)をパフに揉み込み、皮脂の多いTゾーンにオン。

2.塩パウダーを目の下にも
塩パウダーでファンデーションの油分を抑えて、アイメイクくずれを防止。
塩パウダーでファンデーションの油分を抑えて、アイメイクくずれを防止。

続いて塩パウダーをアイシャドウブラシにとり、目の下を2往復。これが、アイメイクのにじみやくずれを予防する防波堤に。

3.砂糖パウダーをブラシにとる
ブラシを広げて内側にパウダーを含ませます。
ブラシを広げて内側にパウダーを含ませます。
ふたの縁をブラシの柄で軽くトントンと叩き、余分な粉を落とします。
ふたの縁をブラシの柄で軽くトントンと叩き、余分な粉を落とします。
ブラシの内側にパウダーを含ませておくことで、均一なヴェールを纏ったような仕上がりが実現。
ブラシの内側にパウダーを含ませておくことで、均一なヴェールを纏ったような仕上がりが実現。

しっとりタイプの砂糖パウダー(オンリーミネラル)をブラシにとります。まず余分な粉を落とし、その後ブラシの先を上に向けてトントンと粉をブラシの中に入れ込みます。

4.Uゾーンと首筋に砂糖パウダーを
頰など顔の内側は、ブラシの先を肌にそっとのせて砂糖パウダーを点置き。
頰など顔の内側は、ブラシの先を肌にそっとのせて砂糖パウダーを点置き。
フェースラインなど顔の外側は、軽く払うようにパウダーをのせるのがポイント。
フェースラインなど顔の外側は、軽く払うようにパウダーをのせるのがポイント。
首と顔の質感を揃えることで、より洗練された仕上がりに。
首と顔の質感を揃えることで、より洗練された仕上がりに。

乾燥しやすいUゾーンに、ブラシに含ませた砂糖パウダーをオン。ファンデーションがよれないよう中央は点置き、フェイスラインのみ軽く払うようにのせるのがコツ。ブラシに残ったパウダーを首筋にものせます。

【AFTER:一日中くずれないメイクが完成!】

塩と砂糖、2種のパウダーを使いわけることで、ベースメイクもアイメイクも一日中くずれることなく綺麗なまま。
塩と砂糖、2種のパウダーを使いわけることで、ベースメイクもアイメイクも一日中くずれることなく綺麗なまま。
長井かおりさん
ヘア&メイクアップアーティスト
多くの女優やモデルからの指名を受ける人気ヘア&メイクアップアーティスト。雑誌や広告など第一線で活躍する傍ら、メイクレッスン講師としても活躍。ひとりひとりの個性や魅力を引き出す、上品なメイクテクニックにファン多数。Precious.jpでは、大人のリアルな肌や骨格の悩みをメイクだけで見事解決。

※掲載した商品の価格はすべて税抜です。

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この記事の執筆者
Precious.jp編集部は、使える実用的なラグジュアリー情報をお届けするデジタル&エディトリアル集団です。ファッション、美容、お出かけ、ライフスタイル、カルチャー、ブランドなどの厳選された情報を、ていねいな解説と上質で美しいビジュアルでお伝えします。
PHOTO :
永谷知也(will creative)
HAIR MAKE :
長井かおり
EDIT&WRITING :
新田晃与