2017年5月14日、滋賀県信楽にあるMIHO MUSEUMにて、ルイ・ヴィトン 2018 クルーズ・コレクションが開催され、大きな話題となりました。

会場には女優のミシェル・ウィリアムズ、ジェニファー・コネリー、ソフィー・ターナー、イザベル・ユペール、ライリー・キーオ、ローラ・ハリアー、ファン・ビンビン、マリーナ・フォイス、中田英寿、忽那汐里、山本未來、山本寛斎など、世界中からセレブリティが集結。その様子をお伝えします。

©Louis Vuitton Malletier
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MIHO MUSEUMってどんな場所?

©Louis Vuitton Malletier
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滋賀県甲賀市信楽町にある、I.M.ペイ氏の建築による博物館。「市街から離れ、深い緑に囲まれた山中にあるMIHO MUSEUMは、山の尾根と尾根とをトンネルと橋で渡すことと、 樹影の濃い斜面に建物を埋設させることで、可能な限り自然を残し、周辺の景観との調和をはかることを目指しました。建築容積の約80パーセントが地下に埋設された設計は、設計者I.M.ペイ氏が理想郷としてのランドスケープをここにつくり上げようとする意図がうかがえます」(MIHO MUSEUM公式サイトより引用)。I.M.ペイ氏が理想郷としてイメージしたのは、ヒマラヤの秘密の谷にあるという桃源郷。

山の尾根と尾根をトンネルと橋で渡し、建物を斜面に埋没させるとは、なんとも大胆な設計! 強いモダニティと周囲の自然との調和を表すシンボルとしてMIHO MUSEUMが今回のランウェイに選ばれたのです。

©Louis Vuitton Malletier
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今回のルイ・ヴィトン2018クルーズ・コレクションは、日本の各地に見られる都会と自然の融合伝統からスタート。モダニティへの進化を表現しているウェアは「侍や象徴的な彫刻、墨色の風景、式服、武道の稽古着、黒澤 明監督による映画の演出法、北野 武監督による映画の独特な哀愁を連想させます」とリリースにもあるよう、日本独自の伝統的なモチーフのみならず概念をも取り込んでいます。

世界中のセレブのスナップをキャッチ!

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この神秘的な場所に、女優のミシェル・ウィリアムズ、ジェニファー・コネリー、ソフィー・ターナー、イザベル・ユペール、ライリー・キーオ、ローラ・ハリアー、ファン・ビンビン、マリーナ・フォイス、中田英寿、忽那汐里、山本未來、山本寛斎など、世界中からセレブリティが集まりました。

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左から女優のミシェル・ウィリアムズ、ジェニファー・コネリー、ソフィー・ターナー。

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左から山本未來、山本寛斎、中田英寿。

今回のクルーズ・コレクションでは、パリでファッションショーを開催し、自身の作品をフランスで披露した先駆けとして、デザイナーの山本寛斎にも敬意を表しています。デヴィッド・ボウイの衣裳のほとんどをデザインしていたことでも知られる山本寛斎によるアイコンやシンボル、キャラクターが、今回のルイ・ヴィトンのバッグやアクセサリーにあしらわれています。

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左からタイの女優 ウッラサヤー・セパーバン、中国の女優 ティファニー・タン、香港の女優 ジャニス・マン。

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ルイ・ヴィトンのウィメンズ・コレクション アーティスティック・ディレクター ニコラ・ジェスキエール(左)と女優の忽那汐里(右)。

ニコラ・ジェスキエールは次のように語っています。 「数年前、MIHO MUSEUMを訪れた際に、建築と自然を調和させたI.M.ペイ氏のコンセプトに魅了されました。日本は、私にとってなじみの深い国です。およそ20年前、インスピレーションを求めて旅していたときに最初に訪れた場所のひとつでもあります。それ以来、定期的に訪れているので。本コレクションでは、私が長年にわたって日本から得たものを組み合わせています」

日本の伝統にインスピレーションを受けたフランスの伝統が生み出す最先端モダン。日本に住むわたしたち自身が気づけない魅力をも、新たに引き出しています。

動画で見るルイ・ヴィトン 2018 クルーズ・コレクション

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この記事の執筆者
TEXT :
Precious.jp編集部 
2017.7.2 更新
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クレジット :
構成/安念美和子