ラグジュアリーファッション誌『Precious』の読者アンケートはがきでは、毎号さまざまな質問を投げかけ、読者からの生の声をリサーチしています。
そのなかでも、その後の実際の誌面づくりの参考になっているのが、「今月号に掲載された商品のなかで、実際に購入したいと思う商品はありましたか」という質問。
2019年7月5日に発売された8月号に寄せられたアンケートで、見事1位に選ばれたのは「品格と機能性を備えた『旅名品』」いう企画で紹介されたロエベのバッグ、『ハンモック』でした。
そこで、手作業で編み上げられたバッグの魅力を分析し、これから購入できる、上写真とは別の新作『ハンモック』を教えていただいたので、必見です。
Precious8月号の「読者が購入したいもの」第1位は、クラフト感あふれる風合いがラグジュアリーなバッグ『ハンモック』
2016年にロエベファンデーションが立ち上げた、「ロエベ ファンデーション クラフト プライズ」というコンテストがあります。こちらは、現代の優秀かつ美的価値のある、斬新なクラフトマンシップの発掘と顕彰を目的としています。
専門家からなる選考委員によって、75か国以上の国々を代表するアルチザンが制作した、1,900近い応募作品のなかから、ファイナリストを選出するそうです。
「ロエベのクリエイティブ ディレクターのジョナサン・アンダーソンが発案したこのコンテストは、今日の文化におけるクラフト(工芸)の重要性を認知し、現在活躍するアルチザンの才能、ビジョン、革新性が将来の規範となるよう奨励することを目指しています。
そんななか、2018年のクラフト プライズでファイナリストになった、ジョン・ホーガンの作品からインスピレーションを受けて、ロエベでは「かごをレザーで表現する」という手法を実現させました。
その後、国際家具見本市、ミラノサローネで発表された『ロエベ バスケット』というシリーズにつながっています。
ロエベの熟練した職人たちは、『メッシュ バケット』や『フリンジ バケット』など、籠細工を彷彿とさせるバッグを次々に生み出し、どれも世界中で注目される存在に。
そして8月号で購入したいもの第1位に選ばれたバッグ『ハンモック』は、2019年春夏を代表するバッグのひとつでした。レザーを手作業で編み上げ、かごのようにクラフト感あふれる仕上がりに。フォルムが自在に変化するユニークなデザインということも、人気につながったのではないでしょうか?
「このシリーズは『ハンモック』と、『パズル』、『トートバッグ』と、3タイプを展開していて、どれも人気モデルでした。春夏に出たものは、深いブラウン1色でしたが、2019年プレフォールの商品で、ブルーが発売。「そちらもすぐに完売して店頭には現在、ございません」と、PR担当者よりコメントが寄せられました。
手の込んだつくりで、流行に関係なく使え、夏の着こなしを軽快、かつリッチに盛り上げてくれるところが、本当に素晴らしい逸品の価値を知る、大人の女性の心に響いたのだと思います。
さらにバッグ自体の形が変わって、印象変えができるということも、購入したいと思わせたのでしょう。
それでは、これから発売される新しい『ハンモック』をご紹介しましょう。
秋の洗練マリンに映えるボーダーレザーで、ワンランク上のカジュアルを実現
「こちらが『ハンモック』の新作で、マリンをボーダーで表現したモデルです。キャメルとモノトーンボーダーの色合わせが大人っぽく、きちんとした雰囲気を漂わせながらも、ほどよいカジュアル感をアピールできます。シーンや季節を問わず、センスよくお持ちいただけると思います」(PR担当者談)
キャメル×ボーダーは、ブラウン系はもちろん、モノトーン、きれい色と、どんな色味のコーディネートにもマッチし、万能に使える存在です。
単色でなくボーダーが着こなしに、こなれた軽快さをリズミカルにもたらしてくれます。ぜひ、秋のおしゃれをアップデートするのに役立ててみてはいかがでしょうか?
8月号で購入したいもの第1位に選ばれたバッグは、レザーを手作業で編み込んだナチュラルさが魅力で、ラグジュアリーなリゾートスタイルにぴったりの仕上がりでした。
ぜひ秋、新しいバッグを購入するときの参考していただければ幸いです。
※掲載した商品はすべて税抜です。
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- TEXT :
- Precious.jp編集部
- EDIT&WRITING :
- 佐野有紀