女性にとってベージュ口紅は、トレンチコートのような存在。時や場所を選ばない究極のベーシックとして、だれもが口紅ワードローブに備えているのではないでしょうか。
ところが「最近、ベージュの口紅が似合わなくなった」という声を耳にします。年齢とともに肌色がくすみ、顔立ちの立体感がなくなるためか、「顔色や表情が沈んで見える」という理由で、ベージュ離れしてしまう人も少なくないようです。
しかしベージュという色は私たちが思う以上に万能。その人の個性を際立たせ、輝かせてみせる特別な才能があります。同じベージュでも、輪郭がぼやけて見えるパールやラメ入りは避けてクリーミィなタイプにするとか、質感を変えるだけで『映えるベージュ』に出合える可能性が。
トレンチコートのデザインがそうであるように、ベージュ口紅もまたその時代のトレンドやテクノロジーによって進化しています。秋冬の新色も加わり、洗練カラーが豊富にそろう今こそ、運命のベージュと新たな出合いを果たしてください。
今回は、ベージュのトレンチコートを着る日も素敵に仕上がる、ベージュ口紅の塗り方をご紹介いたします。
唇老化は塗り方しだいで克服できます!
年齢を重ねると、口角が下がる、唇の色素が後退して上唇が薄くなる、左右の厚みが違ってくるなど、形が変わってきます。それなのに、地の唇にベージュ口紅を塗るだけでは老け唇のまま。
サポートアイテムも活用し、口角はキリッと引き上げ、唇はふっくらと立体的に見せる塗り方をマスターしましょう。
くすみ、シワを消してどこから見ても美しい唇に
まず下がり口角の原因、口角下のたるみの影をコンシーラーで消すことから始めます。動きの激しい口元には、ゆるめのものよりも、やや硬めでフィット感が高い、薄づきタイプが適任。
次にリップペンシルで輪郭補整を。ただし、地の唇の輪郭どおりに描くのではやせた唇を強調するだけで、若返り効果が得られません。後退して消えた唇の赤みを修復するように、ふっくら描き足すことも欠かせないひと手間です。
このように、若々しい口元に仕上げる土台を整えてから、ベージュ口紅をリップブラシで塗っていきます。
最近の口紅は質感が向上しているから直塗りでもキレイだし、わざわざブラシで塗るのは面倒、と思っている人も多いと思いますが、シワの溝にしっかりと塗り込めて凹凸をカバーできるし、色落ちもしにくくなります。
また直塗りだと口角の際までしっかりと塗れないこともあり、肌色に近い色だからこそ、雑でぼやけた印象になりかねません。手早く完璧に美しく仕上げるならば、ブラシ塗りを習慣にしましょう。
口角も引き上がって見える、ベージュ口紅の塗り方4ステップ
■1:口角下のくすみを消す
\リップとの境目を指でなじませるのがコツ/
\使用したコンシーラーはこちら/
■2:上唇はオーバー気味に
\リップペンシルは下から当てる/
\使用したリップライナーはこちら/
■3:中央から塗り広げる
\たっぷりブラシにとり、中央から外に向かって塗る/
\使用したベージュ口紅はこちら/
■4:口角まで塗り、引き締める
\下唇の中央のみ口紅を重ね塗り/
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いかがでしたでしょうか?次回は、唇のシワやカサつき、口元のたるみなど、ベージュ口紅を引き立てる優秀なサポートアイテムをご紹介いたします。お楽しみに!
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- 戸田嘉昭・池田 敦(パイルドライバー/静物)、鈴木 宏(人物)
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- 真樹麗子(Precious専属)
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- 荒川千佳子、五十嵐享子(Precious)