ファッションジャーナリスト・藤岡篤子さんが、現在開催されている2020年SSのコレクション会場で見つけた、おしゃれなファッショニスタをご紹介する企画。あっという間にミラノ コレクションも終了し、パリコレクションがスタートしました! 早速、初日の様子をお届けします。
夏日だったミラノから、小雨のパリへ。さぁ、パリ コレクションのスタートです!
ciao、藤岡篤子です。
怒涛のミラノから、初冬のパリへやってきました。お天気は曇り、小雨、暴風…と、こちらもコレクションさながらにコロコロ変わります。気温はぐっと寒くなりました。
パリコレクション初日は、期待の新星「MARINE SERRE(マリーン セル)」からスタート。朝の9時半からです。なんだ、ミラノと同じくらいスケジュールがみっちり詰まってる…と思いながら、ストリート系の人々をかき分け、次々にコレクション会場や展示会をハシゴします。
サンローランの会場は、今シーズンもギャラリーでいっぱい!白熱した一夜をレポート
もっとも期待しているのは、夜8時半からスタートするサンローランです。
しかしながら、お天気は雨。しかも、屋外…。事前に「しっかり防寒してくるように」とのお達しがあったほどです。なので、今シーズン初のコートを着て、スカーフを巻いて行きました。
サンローランはこのところずっと、Eiffel Tower(エッフェル塔)の目の前にあるTrocadero(トロカデロ 広場)が会場です。エッフェル塔を背景にできるなんて、素晴らしいですね。
小雨にも関わらず会場前には、ギャラリーがいっぱい。
噴水には蓋がしてあり、サッカー場のような大きさの会場にしてあります。凄い仕掛けです!
それに、不気味に動く会場いっぱいのこの仕掛けは、いったいなんなのでしょうか?
ショーの前に突然突風と強い雨に襲われ、もう傘しか見えずーー。屋根があるといっても壁がないので、すごく寒い。すると、ブランケットが用意されており、各席に配られるという心配り。老舗メゾンの素晴らしさを改めて感じました。
コレクションは素晴らしく、ゴージャスでありながら、大人の落ち着きを漂わせるミディスカートがたくさん登場しました。私のカメラでは写真がぶれてしまっているので、後ほど展示会でゆっくり見ることにします。
サンローランLOVERたちの着こなしが、アイコニックすぎる!
熱狂的なファンをもつサンローランだけに、来場者にもアイコニックなコレクションルックをまとった方が多いです。
このくらい黒を綺麗にサンローランらしく来ていると素敵だなぁ。
ロングの黒のテイラードジャケットに黒のレギンス、そしてインナーには黒白の水玉のボウブラウス。足元は黒のフラットブーツを合わせて、全身黒でまとめているけれど、軽快さがあるのはレギンスで、ボトムスをスリムにまとめたから。腰まで隠したちょっと長めのジャケットとのバランスが抜群で、清潔感があります。
彼女を見ていたら、やっぱりサンローランのボウブラウスが欲しいと思いました! もう、欲しいものだらけなんだけどなぁ〜。
ショー終了後も素晴らしいスペクトルな照明は辺りを照らし、エッフェル塔もファンタジックなブルーの光に包まれて、立ち去りがたい美しさでした。
ショーの最後には雨が上がると言うミラクルなフィナーレでした。今シーズン忘れられないコレクションのひとつとして、ランクインしました!
以上、藤岡篤子さんが現在開催中の2020年のSSコレクション会場で見つけた、おしゃれなファッショニスタをリアルタイムでご紹介する企画、パリ編の初日の様子をお届けしました。
なお、藤岡篤子さんのインスタグラム(@fiorinatokyo)でも2020年SSコレクションの様子が投稿されていますので、そちらもチェックしてくださいね!
- TEXT :
- 藤岡篤子さん ファッションジャーナリスト
- WRITING :
- 藤岡篤子
- EDIT :
- 石原あや乃