モード界のカリスマが追う、オペラ「椿姫」 のモデルの足跡

ファッション業界の広報として「アタッシェ・ド・プレス」の草分け的存在であり、元LVMH(モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン)広報ディレクターを務めるなど国内外のモード界に貢献され、現在はクリスチャン・ディオール株式会社の特別顧問である谷口久美さん。

LVMHを退職後、本格的に声楽を勉強し、さまざまなコンサートに関わる傍ら、公益財団法人「東京二期会」の理事として、オペラの振興に力を注いでいます。

谷口久美さん
公益財団法人 東京二期会 理事、クリスチャン・ディオール株式会社 特別顧問、 国連UNHCR協会 顧問
(たにぐち くみ)1975年クリスチャン・ディオール・パリ入社。「クリスチャン・ディオール」の顔として、またアタッシェ・ド・プレスの草分けとして活躍。1985年LVMHグループ全体の広報ディレクターを務めると共に「フレッド」の日本進出、経営に関わる。退職後、本格的に声楽を勉強し、多様なコンサートに関わる傍ら、公益財団法人「東京二期会」の理事のポストとしてオペラの振興に力を注いでいる。

その谷口さんが記した、ジュゼッペ・ヴェルディ作曲のオペラ「椿姫」のモデルとなった女性の足跡を追う書籍が、11月25日(月)に発売されます。しかも、ただ本が出版されるだけではなく、本に連動したコンサートの開催の中では、オートクチュール級な衣装も必見なのです!

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『椿姫に魅せられて』 谷口久美・著 中央公論新社刊

谷口久美さんが描くオペラ「椿姫」の魅力とは?ポイントは3つ

■1:「椿姫」のモデルの波乱に満ちた生涯や、オペラ作曲の背景も描かれた、谷口さんの新刊

ジュゼッペ・ヴェルディ作曲のオペラ「椿姫」は、フランスの作家、アレクサンドル・デュマ・フィスの小説『椿姫』を原作としており、そのヒロインのモデルとなったのが、マリー・デュプレシです。

谷口さんは自ら、パリ、ノルマンディーを旅し、19世紀前半、ノルマンディーの行商人の娘として生まれ、不幸な少女時代を過ごした彼女が、パリの裏社交界で花形として上り詰めるまでの、23年間の波乱に満ちた生涯を描きます。

さらに、今回の著書には、ヴェルディが「椿姫」を作曲した背景や、ソプラノ歌手、マリア・カラスの当たり役であった「椿姫」にまつわるエピソードまで盛り込まれ、世界で最も公演回数の多いオペラの魅力に迫る一冊になっています。

■2:谷口久美さん主演!出版記念、オペラ「椿姫」特別公演

退職後、本格的に声楽を勉強された谷口さん。2019年12月11日(水)には東京の紀尾井ホールで、出版を記念し、谷口さん主演によるオペラ「椿姫」の特別公演が開催されます。

モード界からオペラ界へ、華麗なる転身を果たしたスーパーウーマンの谷口さんによるオペラ公演。パリの社交界での身分の違いによる悲恋をテーマにした「椿姫」を、モードを通してパリを熟知する彼女がどのように表現するのかーー。新しい解釈が生まれそうで、要注目です。

■3:主演の谷口久美さんによる、オペラのオートクチュール級衣装

オペラ「椿姫」特別公演は、主演を務める谷口久美さんの衣装も、見どころのひとつ。今回はすべて、谷口さんデザインによるオートクチュール級の豪華さです。

スワロフスキーと小花が散りばめられた夜会用ソワレ、白のチュールロングドレスなど、モード界のカリスマである谷口さんらしく、ファッションという観点からも「椿姫」を堪能できます。

谷口久美さんによる「椿姫」は、華やかでエレガントな彼女の世界観も感じられます。読書の秋を気取るなら、教養を深めて、豊かな気持ちにしてくれる、谷口久美さんの新刊『椿姫に魅せられて』はいかがでしょうか?

※12月11日 谷口久美さん主演「椿姫」の公演に関する問い合わせは、ミヤビブランドコミュニケーションズまでお願いします。

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この記事の執筆者
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WRITING :
神田朝子