デンマーク発のコンフォートシューズ&レザーグッズブランド「ECCO(エコー)」。「一度履いたらその履き心地の虜になる」と、世界中に根強いファンがいることで知られています。
その「エコー」が、伊勢丹新宿店で、究極のカスタマイズシューズサービス「ECCO QUANT-U(エコー クアントゥー)」をスタート。3Dプリンターなどの最新技術を駆使して行われるというこちらのサービス、その全貌はいかに!? 専業主婦の田路典子さんに体験してもらいました。
世界初!最先端の3Dプリンターが、完全カスタマイズシューズを実現
「エコー」が伊勢丹新宿店で始めた新プロジェクト「エコー クアントゥー」は、着用者にかつてない最高の履き心地体験を提供するサービス。店頭で顧客の足を立体的に計測し、自社が持つ膨大な足形データを元に、3Dプリンターを使って完全カスタマイズのシリコーン製ミッドソールをつくるというものです。
今回、「エコー クアントゥー」にトライする田路さんは、「最近お洒落なデザインがぐっと増えたので、スニーカーを履く機会が増えました」とのこと。毎シーズンごとにスニーカーもアップデートし、近場に買い物に行く時などに欠かせない存在だといいます。
しかし、「足の甲が高いみたいで、スニーカーでも長時間履いているとキツさを感じることがあるんです」と続けます。そんな田路さんが、心から履きやすいと思えるシューズは手に入るのでしょうか?
究極のカスタマイズ靴ができるまでを密着取材!
今回は、どうやってカスタマイズシューズが完成するのか、その一連の流れを取材してきました。
■1:足の形を15秒で3Dスキャン
まずは、店内にある3D足型計測器で足を立体的にスキャン。生体力学や解剖学に基づいて開発された計測器で、足の隅々まで正確に計れます。かかった時間はたった15秒!
計測後は、専任のシューフィッターが、足の3Dデータを見ながら特徴を説明してくれます。田路さんの場合は、左の方が足長がやや長く、そして筋肉が多くついているそう。土踏まずのラインは非常にきれいですが、左右差があるので、既成靴に足を無理矢理合わせている疑いが!
■2:歩く時の動きやクセを計測&解析
次に、専用シューズを着用し、トレッドミルの上を約30秒歩いて、歩き癖や体重移動のバランスなどを複合的にチェック。シューズに備えられたセンサーが、靴内の温度や湿度をはじめ、膨大なデータを計測。
圧力センサーや加速度計も用いて、各個人の歩行の特徴をデータ化します。静止時だけでなく、歩行時の足の特徴までも、くまなく解析するのがすごい!
こちらでも、シューフィッターがデータを見ながら、田路さんの足の使い方を丁寧に説明します。「歩くときの歩幅も足の回転も、右の方がやや大きいですね」と、ここでも足の左右差があることが判明。
■3:世界にひとつだけのミッドソールを出力!
ここまで計測されたデータは店内の3Dプリンターへ。約60分でシリコン製ミッドソールが出力されます。
そして、ミッドソールはその場で専用のシューズ「SOFT 8 QUANT-U EDITION(ソフトエイトクアントゥーエディション)」に装着され、世界にひとつだけの1足が完成!
「ソフトエイトクアントゥーエディション」はローカットモデルが10色、ハイカットモデルが2色から好きなカラーを選べます。
ミッドソールはシューズの心臓部とされ、歩行時の靴の機能と履き心地の70%はその良し悪しで決まるそうです。オンリーワンのミッドソールを装着したスニーカーの履き心地はいかに?
「ものすごくフィット感があって、気持ちが良い履き心地です! 左右差もまったく感じません。足の甲の締め付けがなく開放感があるのに、かといって脱げそうでもない、というのは初めての感覚。履き心地の良いスリッパに足を入れている感じです!」と、田路さんは大感激した様子です。
なお、オーダーして受け取りは後日…というカスタマイズシューズは市場に数多く存在しますが、店頭ですべての工程が完結するのは世界でもこの「エコー クアントゥー」だけだそう。
自分のためだけに誂えられた完璧にフィットするシューズは、履き心地が良く立ち姿や歩く姿も断然美しい!
しかも、履き続けていると、足の左右差や使い方の歪みが緩和され、正しい歩き方へと足を矯正できるような感覚もあります。美と健康のためにも、1足誂えてみるのはいかがでしょうか?
※掲載した商品はすべて税抜き価格です。
問い合わせ先
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- PHOTO :
- 葛川栄蔵
- WRITING :
- 高橋京子
- EDIT :
- 石原あや乃