大好評! 人気ヘア&メイクアップアーティスト・長井かおりさんの連載記事をお届けします。シミやくすみ、たるみなど…、大人の女性を悩ませるエイジングサインを、長井さんの経験と知識、独自のテクニックをフルに生かし、メイクだけでお悩みをスッキリ解決。大人の肌や骨格の悩みが、みるみるなかったことに…!

第29回目は、肌のザラつきをカバーして、なめらかな肌に整えるテクニック。マットな下地をすり込むように塗り、クッションファンデを重ねると、理想のなめらか肌に!

マットタイプの下地で、なめらかな均一肌を手に入れる

【セルフメイク→長井メイク】

歳相応な印象のメリハリと血色感のないセルフメイクから、立体感と血色感をプラスしてフレッシュさを出した見た目年齢−5歳メイクに。
歳相応な印象のメリハリと血色感のないセルフメイクから、立体感と血色感をプラスしてフレッシュさを出した見た目年齢−5歳メイクに。

スキンケア商品をメインで扱う化粧品メーカーに勤めていたことがあり、スキンケアにはこだわっているものの、メイクには無頓着な松澤さん。「いろいろカバーしたい部分はありますが、どういうメイクをすればいいのか知識がなくて…」

松澤香織さん(41歳)
「以前、スキンケア商品を取り扱う化粧品メーカーに勤めていたので、スキンケアにはそれなりに時間とお金をかけています。ですが、メイクに関する知識がほとんどなく、どういう商品を揃えればいいのか、それらをどう使えばいいのか…など、わからないことだらけです。今気になっているのはスキンケアだけでは解決できない肌のザラつき。ファンデーションがきれいにのらず、困っています」

■A.「肌の凹凸を埋めるようにマットタイプの下地をすり込むことでなめらかな質感がかないます」(長井さん)

「スキンケアで解決できない肌のザラつきや凹凸は、毛穴の開きやシワが原因です。そんな場合は、マットに仕上がるタイプのプライマー(下地)を。パウダー状のシリコンが凹凸をなめらかに整え、ヴェールをかけたような質感に仕上がります。重ねるファンデーションも、ややマットに仕上がるタイプを。クッションタイプなら、テクニックがなくてもかんたんに理想のなめらか肌に」

【なめらかな肌に整えるベースメイクアイテム】

左から/3つのパウダーが毛穴やシワなどの凹凸を均一に整え、みずみずしくなめらかな陶器のような肌に導く。Amplitude コンプリートフィット クリームベース 32g ¥7,000、クッションなのに、肌の内側にほんのり光をはらんだような上品なマット肌がかなう。イヴ・サンローラン・ボーテ アンクル ド ポー オールアワーズクッション SPF50+/PA+++ ¥7,500
左から/3つのパウダーが毛穴やシワなどの凹凸を均一に整え、みずみずしくなめらかな陶器のような肌に導く。Amplitude コンプリートフィット クリームベース 32g ¥7,000、クッションなのに、肌の内側にほんのり光をはらんだような上品なマット肌がかなう。イヴ・サンローラン・ボーテ アンクル ド ポー オールアワーズクッション SPF50+/PA+++ ¥7,500

【なめらか肌ベースメイクプロセス】

1.マットタイプの下地をオン
パール1粒分の下地をクルクルと円を描きながら広げておくとつけすぎやムラづき防止に。
パール1粒分の下地をクルクルと円を描きながら広げておくとつけすぎやムラづき防止に。

マットタイプの下地(Amplitude)を手にとり、ザラつきや凹凸が気になる部分にのせます。

2.肌を引き上げながら下地を広げる
指先ををこめかみ部分に置き、斜め上に引き上げます。肌をピンと張った状態で下地を押し入れるように塗り込むと、毛穴やシワなどの凹凸をフラットに整えることができます。
指先ををこめかみ部分に置き、斜め上に引き上げます。肌をピンと張った状態で下地を押し入れるように塗り込むと、毛穴やシワなどの凹凸をフラットに整えることができます。
口をすぼめて肌を伸ばした状態で、下地をすり込むように塗り広げます。
口をすぼめて肌を伸ばした状態で、下地をすり込むように塗り広げます。

片手でフェイスラインを引き上げ、肌をリフトアップさせた状態で下地をすり込むように塗り広げます。ほうれい線やマリオネットラインなどが気になる口元は、口をすぼめ肌をのばしてから広げると◎。

3.ファンデーションを塗る
下地のときと同様にこめかみ部分に指を置き、斜め上に引き上げて、肌をピンと張った状態でファンデーションを塗布。
下地のときと同様にこめかみ部分に指を置き、斜め上に引き上げて、肌をピンと張った状態でファンデーションを塗布。
塗り終わったらファンデーションをつけ足さず、そのままのパフで肌を押します。表面を均一に整え、ファンデーションを定着させる効果も。
塗り終わったらファンデーションをつけ足さず、そのままのパフで肌を押します。表面を均一に整え、ファンデーションを定着させる効果も。

下地同様にクッションファンデ(イヴ・サンローラン・ボーテ)も、片手でフェイスラインを引き上げてから塗ります。その後、ファンデーションを押し込むようにパフを肌に押し当て、表面をフラットに整えます。

【BEFORE→AFTER:ツルンとなめらかな均一肌に】

ザラつきや凹凸を一切感じさせない、なめらかで生き生きとしたハリ肌に。 
ザラつきや凹凸を一切感じさせない、なめらかで生き生きとしたハリ肌に。 
長井かおりさん
ヘア&メイクアップアーティスト
多くの女優やモデルからの指名を受ける人気ヘア&メイクアップアーティスト。雑誌や広告など第一線で活躍する傍ら、メイクレッスン講師としても活躍。ひとりひとりの個性や魅力を引き出す、上品なメイクテクニックにファン多数。Precious.jpでは、大人のリアルな肌や骨格の悩みをメイクだけで見事解決。

※掲載した商品の価格はすべて税抜です。

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この記事の執筆者
Precious.jp編集部は、使える実用的なラグジュアリー情報をお届けするデジタル&エディトリアル集団です。ファッション、美容、お出かけ、ライフスタイル、カルチャー、ブランドなどの厳選された情報を、ていねいな解説と上質で美しいビジュアルでお伝えします。
PHOTO :
小川 健(will creative)
HAIR MAKE :
長井かおり
EDIT&WRITING :
新田晃与