ムーブメントを自社一貫製造できるブランドは「マニュファクチュール」として憧憬を集める存在ですが、そのなかでもゼニスはさらに高い次元で輝いています。

『エリート レディ ムーンフェイズ』[ケース:ローズゴールド、ケース径:36mm、ストラップ:アリゲーター、自動巻き]¥1,740,000(税抜)
『エリート レディ ムーンフェイズ』[ケース:ローズゴールド、ケース径:36mm、ストラップ:アリゲーター、自動巻き]¥1,740,000(税抜)

なぜなら、ゼニスはムーブメントを他社から供給されることはいっさいなく、内包するのは100%自社製ムーブメント。当然クオーツを積むこともあり得ず、そこまでのこだわりをもつブランドは、ゼニスのほか片手でも余るほどごくわずかです。そんなマニュファクチュールとしての誇りを宿す名ムーブメント「エリート」を搭載したコレクションに、今年新たに36mmサイズが加わりました。叙情的な趣を醸し出すムーンフェイズが、ベゼルやインデックスのダイヤモンドと繊細なコントラストを描き、ロマンティックに時を刻みます。

 

■ムーブメントは3.97mmという脅威の薄さを誇りながら、50時間以上のパワーリザーブという実用性も兼ね備える。ラグの形状に合わせ、大きさの異なるダイヤモンドをセッティングする宝飾技術の高さにも、一流の矜持が漂う。

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この記事の執筆者
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岡村佳代さん 時計&ジュエリージャーナリスト
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『Precious7月号』小学館、2016年 / 2017.7.10 更新
東京都出身。大学在学中から雑誌『JJ』などで執筆活動を開始。女性向け本格時計のムックに携わったことから、機械式時計に開眼。『Precious』などの女性誌において、本格時計の魅力を啓蒙した第一人者として知られる。SIHHとバーゼルワールドの取材歴は、女性ジャーナリストとしては屈指のキャリアの持ち主。好きなもの:海、ハワイ(特にハワイ島)、伊豆(特に下田)、桑田佳佑様、白い花、シャンパン、純米大吟醸酒、炊きたてのご飯、たまご、“芽乃舎”の野菜だし、“エルメス”のバッグと“シャネル”の靴、グレーのパーカー、温泉、スパ、素敵旅館、村上春樹、宇野千代先生、神社、日本の陶器(特に唐津焼)、朝ドラ、ドラミちゃん、長文のインタビュー原稿
クレジット :
撮影/武田正彦 文/岡村佳代