2019年Precious11月号の「好きなコーディネート」1位~10位を発表します

ラグジュアリー・ファッション誌『Precious(プレシャス)』11月号をお読みいただいた読者へのアンケート調査(ネットアンケート・郵便はがき)で、「好きなコーディネート」に選ばれたスタイリングを、その理由と着こなしのコツを交え、ランキング形式でご紹介します。

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Precious11月号(10月7日発売)の表紙、カバーモデルは女優・杏

今回は10スタイルのうち、5スタイルが上下が黒同士、グレー同士など「ワントーン」な色調でまとめているコーディネートで占められました。ふつうに上下同じ色で着てしまうと、のっぺり感や制服感が出てしまいますが、合わせるアウターの質感や、ブーツやバッグなどの艶感のあるレザー小物の存在で、奥行きのある着こなしに見せることができます。レザーストラップがのっぺりさせないアクセサリー効果を発揮するためか、ショルダーバッグ率が高いのも特徴。

また、ロングブーツの復活により、ひざ下丈・ミディ丈のスカートに合わせる「ロング&ロング」の足元バランスも好まれている様子。

それではさっそく、9位から順を追って1位まで見ていきましょう(※)。このなかに、あなたが真似してみたいコーディネートはありますか?

※2位が2つ、4位は2つ、6位は3つ、9位は2つのコーデが同順位のため、3位、5位、7位、8位、10位は存在せず

【9位】トレンチコートとワンピースで凛とした美しい女性に

コート_1,ワンピース_1,アクセサリー_1,バッグ_1,靴_1,秋コーデ_1
トレンチコート¥235,000 (マッキントッシュ青山店) ワンピース¥61,300(VINCE 表参道店) ネックレス[長] ¥220,000・[短]¥450,000(ア ルテミス・ジョイエリ〈アルテ ミス・ジョイエリ〉) 靴¥192, 000(リエート〈サントーニ〉) [Precious2019年11月号71ページ]  撮影/浅井佳代子

「かっこよくてシンプル」「トレンチコートなのに華やか」「マッキントッシュのトレンチコートのシルエットが美しすぎます!」など、凛とした美しい雰囲気に評価が寄せられたコーディネート。シンプルエレガントな黒のロングワンピースの傍で、歩くたびにレオパード柄が覗く、しなやかな色気が人気を集めた様子。レースアップサンダルやホーザーリーの艶感も、美しさに拍車をかけています。

【9位】特別なオーラが漂うエルメスのブーツをデニムにINし、コートとグローブで端正に

バッグ_2,ブーツ_1,コート_2,秋コーデ_2
ブーツ『ヴァリアシオン』[ヒール3.5㎝]¥296,000・コート¥499,000・デニム¥152,000・バッグ¥1,010,000・グローブ¥127,000(エルメスジャポン) [Precious2019年11月号93ページ]  撮影/浅井佳代子

「バッグとブーツの組み合わせがいい」「ベーシックでマネしやすそう」「エルメスのレザーのよさがいかんなく発揮されていて、美しい」との声が寄せられた、エルメス特集の1シーン。

カジュアルさのなかにも、気品が漂う美しいフォルムから、エルメスの真骨頂ともいわれる「乗馬ブーツ」。今季は、カーフレザーの本体に加え、マットラッカーのバックルも、ラバーソールもブラックというモデルが登場。シックで軽やかなブーツは、大人のオンからオフまで幅広く活躍するアイテムです。

【6位】長めトレンチコート&ロングスカート&ロングブーツで優美に

コート_3,アクセサリー_2,ブラウス_1,ブーツ_2,スカート_1,バッグ_3,秋コーデ_3
ブーツ『マヘサ』[ヒール6.5㎝]¥202,000(JIMMY CHOO) コート¥210,000・スカート¥70,000(ブラミンク〈ブラミンク〉) ニット¥25,000(デミルクスビームス新宿〈スローン〉) ブレスレット¥1,195,000・リング¥400,000(フレッド) バッグ¥358,000(ヴァレクストラ・ジャパン) [Precious2019年11月号110ページ]  撮影/熊澤 透

「色合わせが素敵」「コートとスカートのバランスが上手」「コートとブーツのバランスがいい」「知的で上品」という声が寄せられた、長めのトレンチコート&長めスカートに、ロングブーツを合わせたロング&リーンなコーディネート。

ロング丈コートのベストパートナーは、ミディ丈のタイトめなスカートと、黒のロングブーツ。コートのボリューム感に負けず、バランスよく安定感のある着こなしに仕上がるのです。さらに、黒のロングブーツのなかでも、エレガントなヒールタイプを選ぶことで、スタイルアップと同時に、コートスタイルに上品な女らしさが生まれます。ヴァレクストラの極シンプルなホワイトのバッグも、抜け感をつくるのに大切な要素。

【6位】ムートンジャケットとオフ白のタートルネック&パンツでスッキリ見せたワントーンコーデ

バッグ_4,アクセサリー_3,ジャケット_1,ブーツ_3,パンツ_1,ニット_1,秋コーデ_4
ジャケット¥270,000(トラデュイール) ボクーのニット¥63,000・トモウミ オノのパンツ¥39,000(チェルキ) バッグ¥465,000(モワナ メゾン GINZA SI X) 靴¥88,000(トッズ・ジャパン) [Precious2019年11月号141ページ]  撮影/佐藤 彩

「色合わせが好き」「すっきりしている」「優しくて品のある女性に見られそう」「上品なのにアクティブ感があって、楽しそう」と、色合わせと動きやすさに評価が集まっていたのがこのスタイリング。

オフ白~グレージュでまとめた好感度の高いカジュアルは、全体をピンクがかったニュアンス色でそろえることが成功のポイント。まずはインナーのタートルとパンツをピンクがかったオフ白でつなげて縦を強調。そこに一段濃い、ピンクみの強いグレージュ系のムートンジャケットをプラス。そで口に配したファーの色が、インのニットやパンツとリンクしているから、全体のまとまり感が生まれます。

【6位】ニットスカート×ロングブーツでしなやかな&女らしいコーデ

ニット_2,ブーツ_4,アクセサリー_4,スカート_2,サングラス_1,バッグ_5,秋コーデ_5
ブーツ[ヒール4㎝]¥75,000(HAUNT代官山/ゲストリスト〈ヴィットリオヴィルジリ〉) スカート¥32,000・ニット¥44,000(ピーチ〈ラスパイユ〉) サングラス¥55,000(アイヴァン7285 トウキョウ〈アイヴァン 7285〉) ブレスレット/上から¥210,000・¥129,000(ティファニー・アンド・カンパニー・ジャパン・インク) バッグ¥132,000(J&Mデヴィッドソン青山店) [Precious2019年11月号109ページ]  撮影/佐藤 彩

読者から寄せられた声の代表は「上品でまとまり感がある」「リラックスしているのにリッチに見える」「真似できそう」。

グレーのタートルネックニットとミディ丈のスカートのセットアップに、端正な黒のスエードブーツを合わせ、優しげなメリハリをつくったスタイリング。タイトスカートとロングブーツが、すっきりとしたラインを実現しています。

グレート相性のいいソリッドなシルバーのジュエリーたちを手元に添えているのもポイント。辛口な輝きが、シャープな印象を与えます。

【4位】白で統一した上下に、なじませベージュのカーディガンでリッチに

バッグ_6,靴_2,トップス_1,パンツ_2,サングラス_2,アクセサリー_5,秋コーデ_6
カーディガン¥159,000・トップス¥48,000・パンツ¥141,000(マックスマーラジャパン〈マックスマーラ〉) サングラス¥47,000(ケリングアイウエアジャパン〈ボッテガ・ヴェネタ〉) ピアス¥555,000・ネックレス¥1,890,000・ブレスレット¥620,000・[チェーン]¥865,000(ティファニー・アンド・カンパニー・ジャパン・インク) バッグ¥185,000(トッズ・ジャパン) 靴¥60,000(JIMMY CHOO) [Precious2019年11月号140ページ]  撮影/佐藤 彩

「色選びが好みです」「スニーカーなのにゴージャス!」「カジュアルでも品がいいカジュアルになっているのがいい」など、高級感とカジュアル感が上手に融合しているコーディネートが4位に選出。

極薄で透け感のあるトップスとマットなパンツを、黄みがかったクリーミーホワイトで統一した「ワントーン」に、 黄みが強いベージュのカーディガンをプラス。モヘア混の起毛素材がリッチ な表情を与えて。

優しい淡色でなじませた 「上品ワントーン」は、エレガントな装いでも、カジュアルな装いでもうまくいく、大人にとってなくてはならないカラーリングだということがわかります。

「今までもプラチナやクリーミーなど、同色で濃淡差をつけた着こなしを提案してきましたが、実は淡い色ほど色をそろえるのが難しい」と語るのは、このコーディネートを手がけたスタイリスト大西真理子さん。「たとえば、ベージュでも青みの強いものから、黄みの強いものまでいろいろあるでしょ。その微差を無視しては成り立ちません!」。

確かに、ミラノマダムのスナップでも、違和感なく流れるような一体感は必要不可欠。色調を吟味すれば、より上品なワントーンを実現することができます。

【4位】ふんわりとエアリーなスカートを、ビターなブーツで引き締める

ニット_3,バッグ_7,アクセサリー_6,ブーツ_5,スカート_3,秋コーデ_7
ブーツ[ヒール3.5㎝]¥171,000(トッズ・ジャパン)スカート¥109,000(アオイ〈ファビアナフィリッピ〉)ニット¥32,000(スローン)ピアス¥360,000・リング¥1,380,000(TASAKI)バッグ¥438,000(JIMMY CHOO) [Precious2019年11月号107ページ]  撮影/熊澤 透

「スタイルが良く見える」「スカートとブーツのバランスが絶妙」「スカートの質感が素敵」「カジュアルなニットにセンシュアルなスカートという組み合わせがいい」という声が読者から寄せられたスタイリング、こちらも同率4位。

約10mにも及ぶ生地を用い、4層に重ねたやわらかなチュールスカートと、光沢のあるバイカーブーツのレザーが奏でるコンビネーションが見事。定番のざっくりタートルニット+ロングスカートというフェミニンなスタイルに、メリハリを出すことに成功しています。

TASAKIのデザイン性のあるジュエリーも、のっぺりさせず立体的に見せる一助に。

【2位】コンパクトな上半身に、フェミニンなAラインスカートの黄金バランス

スカート_4,ブーツ_6,ニット_4,バッグ_8,スカーフ_1,秋コーデ_8
タートルニット¥63,000(三喜商事〈ストラネス〉)スカート¥127,000(アオイ〈ファビアナフィリッピ〉) スカーフ¥26,000(エルメスジャポン) ベルト¥75,000(アクリスジャパン〈アクリス〉) バッグ¥279,000(ロジェ・ヴィヴィエ・ジャパン) 靴¥202,000(JIMMY CHOO) [Precious2019年11月号144ページ]  撮影/佐藤 彩

「華やかなのにシック」「スカーフの取り入れ方が絶妙に上手」「黒のワントーン、真似してみたくなった!シックで素敵」と絶賛の声が相次いだのが、難しい黒のワントーンを洗練させて見せているスカートスタイル。

ひじ下までの長いリブ、セットインスリーブの端正なシルエットを繊細なカシミア糸で表現したタートルニットを、ボトムインしてウエストマーク。首元のスカーフは小さめにあしらう、シルバーのチェーンや金具がポイントとなる黒のバッグやブーツを合わせる、太ベルトで立体感を出しつつ足長に見せるなど、小物使いの絶妙さが高い支持に繋がりました。

【2位】美脚効果の高いロングブーツでタイトスカートのバランスアップを

ブーツ_7,ジャケット_2,スカート_5,バッグ_9,秋コーデ_9
ブーツ『テンプ』[ヒール8.5㎝]¥148,000(JIMMY CHOO) スカート¥48,000(オットデザイン〈ルームエイトブラック〉) ジャケット¥138,000(チンクワンタ) ニット¥36,000(ドゥロワー六本木店〈ドゥロワー〉) ピアス¥260,000・ブレスレット/手首側から¥1,550,000・¥620,000(ティファニー・アンド・カンパニー・ジャパン・インク) バッグ¥148,000(エリオポール代官山〈ザンケッティ〉) [Precious2019年11月号108ページ]  撮影/熊澤 透

「すっきり見えてエレガント」「女性らしくてかっこいい」「アイテムの組み合わせのバランスが整っている」とこちらも同率2位の評価を得たスタイリングです。

トレンドの「ミディ丈スカート」と、ブーム再燃中の「黒のロングブーツ」の相性の良さを証明しているコーディネートです。ブーティやパンプスを合わせると、脚のラインが分断されてしまいますが、ロングブーツでスカートからのぞく脚をすっぽりと覆ってしまうことで、バランスよく決まるのです。これによって、女らしくもハンサムという、絶妙な印象をかなえることができるコーディネートになっています。

【1位】タートルニット×ミディ丈のスカート×ロングブーツ×ショルダーバッグという黄金方程式

ニット_5,バッグ_10,ブーツ_8,アクセサリー_7,スカート_6,秋コーデ_10
ブーツ[ヒール4㎝]¥110,000(HAUNT代官山/ゲストリスト〈サルトル〉)ニット¥200,000(ムーレー銀座店〈ムーレー〉) スカート¥65,000(ドゥロワー六本木店〈ドゥロワー〉) ピアス¥365,000・バングル¥300,000・リング¥241,000(TASAKI) バッグ¥359,000(ブルーベル・ジャパン〈マーククロス〉) [Precious2019年11月号105ページ]  撮影/熊澤 透

「シンプルで真似しやすい」「色合わせが素敵。特にニットの色が素敵」「白のボトムなら何でも合いそう」といった声が寄せられ、最も人気を集めたスタイリングがこちら。

ロングコートやミディスカートなど、ともすれば重心が下がりがちな難しい丈のアイテムを、すっきりバランスよく着こなすために必要不可欠な「ロングブーツ」を主役にした装いです。

ロングブーツの着こなしを成功へと導く第一条件は、端正なフォルム&シックカラーを選ぶこと。これによって、コートやスカートのベストパートナーとなり、長く愛用することがきます。

こちらのスタイリングは、ミディ丈のAラインスカートに、人気再燃中の端正なフォルム&ナチュラルな艶が美しい乗馬ブーツを合わせた装い。こっくりとしたコニャック色が、秋のトラッドスタイルに奥行きをもたらしています。

以上、ファッション誌「Precious(プレシャス)」2019年11月号の読者アンケート調査で、好きなコーディネートに選ばれたスタイリングを10スタイル、お見せしました。甘めカラーのアウターを着るときはパンツスタイル、濃いめ・辛口カラーのアウターやトップスを着るときはスカートスタイルと、フェミニンとマニッシュのバランスを上手に取り入れているスタイリングが多く見られましたね。

また、全体的に重ねる洋服がふえるぶん、ジュエリーは大きめのものを複数つけるほうが、コーディネートに立体感が生まれる様子。バッグの金具とのカラーリングを合わせることも大切だとわかりました。

現在発売中のPrecious12月号では、年末年始の華やかなシーンで活用できるワンピースと、その着こなしを大特集。グレーとベージュの中間色「グレージュ」の甘さと辛さがMIXしたスタイリング特集も掲載、これに合わせてセルジオ ロッシとコラボした「ディープグレージュタイツ」が1冊に1枚、特別付録として付いてきます。

冬の着こなしの参考集と、実際の冬の着こなしに活かせる現物との2つの組み合わせ、ぜひお手にとっていただき、ご活用いただければ幸いです。

<最新号>
Precious12月号、絶賛発売中
【内容紹介】自分史上最高に知的で美しい!『理想のワンピース』最新版」/グレージュの「カジュアル名品」を主役に、ゆったり寛ぐ冬の休日/福山雅治さん&石田ゆり子さんが対談!年齢を重ねて見えてきた「美しい人生」の描き方/「かっこいい女は「黒のスティックパンツ!」の法則/今すぐ実践!「目力復活!」集中講座/語れる!伝わる!「お遣い物」ベストセレクション/【現品付録】美脚と洗練を叶える「ディープグレージュタイツ」が完成しました!
2019年11月7日発売 ¥1200(税抜)