アマルフィ最古のグランドホテル「ホテル・サンタ・カテリーナ」
南イタリアのソレント半島の南岸、アマルフィ海岸を一望する丘の上に佇むホテル・サンタ・カテリーナは、1904年に6室のゲストルームで創業。ガンバルデッラ家が4世代にわたり、この地のもてなしを伝える、アマルフィ最古のグランドホテルです。
これまでの顧客にはエリザベス・テーラーやリチャード・バートン、アンジェリーナ・ジョリーやブラッド・ピットの名前も並んでいます。
クリフトップの海岸道路にエントランスを構え、海へと降りていく斜面にわたり、リゾートは展開。
南イタリアの太陽をさんさんと浴びる海に面した斜面の敷地には、手入れの行き届いたガーデンと名産のレモン畑も広がっています。
全室にアマルフィの海を望むバルコニー付き
67の客室は本館を中心に、ガーデンの東と西に分かれて建つ「ヴィラ・サンタカテリーナ」と近年加わった「ヴィラ・ロッソ」の2棟、そして「スペシャル・スイート」からなります。すべての部屋に、サレルノ湾を望むバルコニー付き(テラスやガーデン付きも)。
室内には、アマルフィ海岸の小さな村、ヴィエトリ・スル・マーレで作られた手描きの陶器タイルや、20世紀初頭のアンティークの内装、凝った化粧漆喰の天井など、視線を変えるごとに胸はずむものが目に留まります。
客室はフェミニンな印象は共通ながら、すべての部屋でデザインが異なり、毎年少しずつリノベーションを加えているので、再訪すればきっと新たな発見があるはず。
憧れの客室は、レモンの木立の中やクリフサイドに建てられた2棟のみの「スペシャル・スイート」。そのひとつ、「ジュリエッタ・エ・ロメオ・シャレー」はほかの客室から少し離れた、海を見渡す斜面に築かれた2階建て。
インフィニティエッジの温水プールや、ブーゲンビリアに彩られた円形のテラスなどから、誰に気使うことなく、海を存分に愛でられます。サンルームを置くテラスやジャグジー付きのマスターバスルームなど、居心地のいい場所もあちこちに。
海のパノラマビューと、充実の朝食が毎日の楽しみ
レストランは2カ所。本館にある「サンタ・カテリーナ・レストラン」は、鏡のように磨かれた大理石とラピスラズリの床に、美しく整えられた食器とリネン、各テーブルには生花が飾られ、鮮やかなブーゲンビリアに彩られたテラスの向こうには海が広がります。テラスのコーナーテーブルは、まるでティアレア海に突き出たような錯覚も。
白いタキシードのウェイターが、満面の笑顔で迎えてくれる朝食から、一日がはじまります。ビュッフェとアラカルトを組み合わせた内容で、その充実ぶりに朝からついつい満腹に。もちろん、朝のシャンパンも冷えています。
本館のエレベーターを下りると、断崖をすり抜けて海近くのスパのフロアへ。ここのスパ、規模は小さいながらに、地中海のハーブなどを使ったフェイシャルやトリートメントがユニークです。
シグネチャーのレモン・マッサージは敷地内の畑でとれたフレッシュレモンをチャクラにのせ、レモン・オイルを使うこの土地ならではのもの。コスメではCARITAも使用しています。
スパのあるフロアから、別のエレベーターを乗り継いでさらに下がると、海がすぐそばに迫る温水の海水プールのあるビーチクラブに到着。ここには日光浴のためのサンデッキや、春から秋にかけて営業するビーチレストランもあります。そしてレモン畑も。
客室から一望するアマルフィ海岸の眺望、意匠を凝らしたそれぞれの客室、おいしい朝食。ガンバルデッラ家が100年以上伝えてくれる、南イタリアのホスピタリティを感じる滞在が叶えられます。
問い合わせ先
- ホテル・サンタ・カテリーナ TEL:+39-089-871012
- 料金/サイドシービュー(Partial Sea View)365ユーロ~、ジュニアスイート(Sea View)510ユーロ~、スペシャル・スイート(Sea View)1,040ユーロ~(朝食込み)
- ※料金は税・サービス料が含まれていません。別途10% VATとお1人様1泊につき city tax 5ユーロがかかります。
- 日本での問い合わせ先/ザ・リーディングホテルズ・オブ・ザ・ワールド TEL:0120-086-230
- TEXT :
- 古関千恵子さん ビーチライター
公式サイト:古関千恵子ホームぺージ
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- WRITING :
- 古関千恵子
- EDIT :
- 安念美和子、大西瞳(イクシアネクスト)