2019年2月、軽井沢にオープンした「ししいわハウス」。世界的建築家の坂 茂氏が設計したホテルには、感性を刺激する魅力がいっぱい詰まっています。別荘のような宿で、新たな宿泊体験をしてみませんか?

軽井沢の隠れ家リゾート「ししいわハウス」で、新しい感覚のホテルステイを!

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「ししいわハウス」の外観

2019年2月、高原の保養地として名高い軽井沢に、プリツカー賞受賞建築家、坂 茂氏が設計した「ししいわハウス」が開業しました。敷地内での樹木伐採を最小限に留め、曲線状に設計された、こだわりのある建物が周囲の自然に美しくなじみます。

建築美を通じ、ゲスト同士の交流が楽しめる、新感覚のリゾートホテル「ししいわハウス」

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「ししいわハウス」の外観

首都圏から約1時間と利便性がよく、別荘地として人気が高い中軽井沢エリアに位置する「ししいわハウス」。オーナーであるシンガポール在住の投資家が、アメリカに住む娘と合流する場として、こちらを建てたそうです。

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ホテルに到着するとまず案内されるライブラリーでチェックイン。国内最大級の木枠のガラス扉が迫力十分の空間で、四季折々の庭の美しい景観を楽しめる。ウェルカムドリンクは、長野らしくシードルやりんごジュース。

木造2階建てで全10室、曲線状の形状が印象的。設計は建築界のノーベル賞といわれるプリツカー賞を受賞した坂 茂氏。これまでのホテル建築には珍しいユニークな木造パネル工法を、軽井沢の敷地の自然環境とホテル仕様に発展させて採用しています。

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ダブルルームタイプの全客室には、専用バスルームとライティング・デスクが備えられていて、客室によってはプライベートテラスを完備。各部屋で異なる眺望を楽しめるのも魅力。オーナーが所有する杉本博司氏、元永定正氏などの、坂建築に調和するアート作品を堪能できることもうれしい。

木造パネル工法とは、木材を合板で挟み込んだ構造モジュールフレームを工場で作成し、完成したフレームを現場へと運び、建てる方法です。このフレームは蜂の巣状になった紙が原料なので、木を伐採する際に発生する二酸化炭素が発生しない、という面でも環境へ配慮されています。

屋内にも客室や公共スペースの家具として、紙管が使われた坂氏デザインの作品が設置され、サスティナブルなアクセントに。

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中庭から撮影されたグランドルーム。季節のいいときには、中庭へと続く大きな窓を開放して食事を楽しむことも。たまたま居合わせたゲスト同士が、リビング兼ダイニングの空間をシェアして、交流を深めるこの部屋には暖炉もあり、優雅な夜を演出してくれる。

また「ししいわハウス」では中庭の美しい景観を望めるグランドルームを、ゲスト全員が集まる場所として利用できます。さらにグランドルームへとつながるクラスターは、3〜4のベッドルームから構成され、共用のリビングルームが。ここにはミニキッチンが配置されています。

共有スペースが多いのは、ゲストたちが世界の事象やトレンドについて意見交換したり、交流を深める場に、というオーナーのコンセプトに基づくもの。ソーシャルホスピタリティの概念がありながら、プライベートな空間は確保されている。まさに人と人の絆を強める新たなホテルです。

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朝食は軽井沢や長野の食材を使ったコンチネンタルブレックファーストが提供される。事前に予約をすれば、地元シェフによるケータリングサービスを利用し、オリジナルのディナーもいただける。

今後もこんな宿泊施設をつくる計画が、次々と進行中とのことなので、目が離せません。

問い合わせ先

  • ししいわハウス
  • 宿泊料金/¥35,640~(1泊1室2名、朝食付き、税・サ別)
  • メールアドレス/reservation@shishiiwahouse.com
  • 住所/長野県北佐久郡軽井沢町長倉2147-646

PHOTO :
平井広行
EDIT&WRITING :
佐野有紀