第一印象を決定づけるのは着ている服やメイク・髪型など。そんな素敵な装いを紹介する情報はたくさんありますが、服の下に合わせる下着まで指南する情報はあまり見かけません。そのためか「せっかくのおしゃれが下着選びで台無しになって、残念な印象を残す場面をときどき、見かけます」とは、ランジェリーライターの川原好恵さん。
川原さんが実際に目にしたNGシーンを聞くと、誰もが気をつけたい身近な事例ばかり。おしゃれも第一印象も台無しにする失敗をしないための対策法も合わせてご紹介します。
「私は大丈夫」と思う前に確認を!おしゃれを台無しにする下着選びのNG集5選
■1:まさかのパンチラ!Aラインワンピは厳重警戒
「さすがにパンチラはないでしょ」との声が聞こえてきそうですが、実はあるんです! 膝上10cm程度の丈のAラインワンピースを着た女性が床に落ちた物を拾うために腰を曲げた瞬間、背後に座っていた私の目に飛び込んできたのは紫のショーツ……。
暑い季節で素足だったことと、まさか背後に誰かいると思わなかった無防備な所作が重なったのでしょう。同じスカート丈でもタイトスカートだったら大丈夫だったのかもしれませんが、Aラインのワンピースやフレアスカートの場合は厳重警戒した方が良いですね。
解決策は……?
そんな失敗をしないためのアドバイスとしては、「膝上丈のスカートの下にはキュロットパンツやフレアパンツをはくこと!」
屈んだときだけでなく、風のいたずらでパンチラという失態を防ぐためにも「スカートの下はショーツだけ」というのは避けた方が安心。短い丈でも裾が見えないキュロットパンツやフレアパンツを着用しましょう。
■2:自分だけが気付いていない、悲しき背中の凸凹
最近、人気上昇中のニットワンピースやニットアンサンブル。ボディーラインが程よく強調され、セクシーでありながら、柔らかい雰囲気を出せる便利なアイテムです。ただ、気をつけたいのが背中。綺麗に着こなしているのに、背中にブラジャーが食い込んで段差がくっきりという方も。
女性は年齢を重ねると肉質が柔らかくなり、脇や背中に段差がつきやすくなります。鏡の前でも後ろ姿までチェックする事はなかなかないため、見送られた後の残念な後ろ姿に自分だけが気付いていないことも多いのです。
解決策は……?
そんな失敗をしないためのアドバイスとしては、「ニットワンピの時はシェイパーで段差ゼロを目指して!」
背中をすっきり見せるうえ、バストを寄せてカーヴィーなボディラインをメイクする便利なアイテムがシェイパー。ニットスカートはショーツラインも出やすいため、ロングガードルとセットでの着用がおすすめです。
■3:隠したつもりが隠れていない、ショーツの存在
最近はエクササイズが生活の一部となっている方も多いですよね。そんなときのウエアの定番はぴったりフィットのスポーツタイツ。パンティーラインが出ないように、皆さんショーツ選びには注意されているようですが、時折目にするのが、ショーツ全体が食い込んでその存在が強調されてしまっている方。
たぶん、伸縮性の強い生地のショーツで、お腹押さえなどのシェイプ効果を期待して着用されたのだと思いますが、ウエストやヒップに段差ができて逆効果になっている場合も多々……。
解決策は……?
そんな失敗をしないためのアドバイスとしては、「裾が切りっぱなしになっている薄手のソングがベスト!」
スポーツタイツの下のショーツは、裾やウエストが切りっぱなしになっている、できるだけ締め付け感がない薄い生地のものを選ぶのがベスト。ソング(Tバック)ならさらに安心です。
■4:モードなワンピースから、ベージュの肩ヒモがチラリ
アームホールのくりが深い黒のノースリーブワンピースを着こなした女性。後ろに座ったら、生々しいブラジャー感のあるベージュの太い肩ヒモがチラリ。それ以降、モードなワンピースよりチラ見えするベージュの肩ヒモが気になるばかり。
ノースリーブワンピースやサンドレスなどは肩ヒモが見えがちですが、見えた肩ヒモが黒だったら、これほど下着の生々しさはなかっただろうに……。ワンピースがとても素敵だったから余計に惜しまれます。
解決策は……?
そんな失敗をしないためのアドバイスとしては、「見えることを前提としたバックシャンな黒ブラなら完璧!」
肩ヒモが見える可能性がある服の時は、見えてもおかしくないよう装飾が施された肩ヒモのブラを選ぶと下着の生々しさを回避できます。もしくは、見えることを前提にバックスタイルがデザインされているものなら、背中が大きく開いたトップスにも合わせられて便利です。
■5:太陽の下、ロングスカートに太ももがくっきり
軽やかな素材のロングスカートは春夏シーズンの定番アイテム。裏地がついていないものが多いため、なかには太ももの付け根あたりまで脚のシルエットがくっきり出てしまっている方も。たぶん、自宅を出る前に鏡でチェックされていると思いますが、屋内ではOKでも、太陽の下では光線の具合で想像以上に透けてしまう場合があります。
リゾート地などでは許されても、ビジネスシーンやオフィシャルな場ではやはりNG。白のスカートはとくに注意が必要です。
解決策は……?
そんな失敗をしないためのアドバイスとしては、「ベージュのペチコートを一枚用意しておくと便利!」
裏地がついていないスカートをはく時は、ペチコートをはいた方が安心。透け防止だけでなく、汗でスカートが脚にくっついたり、静電気で脚にまとわりついたりするのを防ぐなど、とても便利です。
どれもが、自分では気づきにくい意外な落とし穴。これからは、鏡の前でのコーディネートチェックの後に、後ろ姿まで確認するのも大人の女性の心得といえそうです。
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- TEXT :
- 川原好恵さん ランジェリーライター
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- Getty Images(Image)
- WRITING :
- 川原好恵
- EDIT :
- 石原あや乃