ことさら本を愛して止まないのは、実は売り場で常に動向をチェックし、さまざまなジャンルの本に触れている書店員さん。その確かな目利きで、2019年に最も心をつかまれた本を厳選して、Precious読者のための一冊を発表していただきました!

本記事では、「紀伊國屋書店新宿本店」コンシェルジュ・池上晃子さんが推薦する、『ケイトが恐れるすべて』をご紹介します。

深まる謎に固唾を飲む、一気読み必至のミステリー

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『ケイトが恐れるすべて』 著=ピーター・スワンソン 訳=務台夏子 創元推理文庫 ¥1,100

「読み進めるとケイトの心が繊細で、問題を抱えていることがわかってきます。また、又従兄が住まいの交換を提案した理由は一体何なのか。視点が変わるごとに明らかになる事実、深まる謎、増していく緊張感に、一気読みしてしまうこと間違いなしです。何が事実で何が嘘なのか…。最後の最後まで目が離せません」(池上さん)

『ケイトが恐れるすべて』著=ピーター・スワンソン、訳=務台夏子

ロンドンに住むケイトは又従兄と住まいを交換し、半年間ボストンで暮らすことに。ところが、新居に到着した翌日、隣室で女性の死体が発見されて…。『そしてミランダを殺す』の著者が放つ衝撃作。

※本記事は2020年2月7日時点での情報です。

※掲載した商品は税抜です。

EDIT&WRITING :
樋口 澪・宮田典子・剣持亜弥(HATSU)、喜多容子(Precious)
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