連日の暑さと湿気、ある程度髪を伸ばしている女性にとって、まとめ髪は死活問題。とはいえ、忙しい毎日のなかで「こなれた雰囲気に髪をまとめる」のは、なかなか難しいもの。「暑いから」「時間がないから」「パーティー風にしたいから」などの理由で、1パターンなまとめ髪になってしまっていませんか?
「こなれたまとめ髪」、ハードルが高そうに思える髪型もありますが、実はきちんと下準備さえしておけば、こなれた雰囲気をつくり出すのは簡単なんです。
今回は、逆毛でボリュームを出すことにより、年を重ねてペタンとしてしまった髪もアンチエイジング&小顔効果がある「大人の女性のための洗練されたポニーテール」のスタイリングのコツを、3つのステップでお伝えします。
ボリュームUP&小顔効果のある「ポニーテール」のつくりかた
下準備をきちんとすれば、こなれたスタイルは思いのままに
トップにボリュームを出し、毛先に艶と動きを出すことで、シンプルなポニーテールが、知的で清潔感が漂うスタイルにバージョンアップされます。きちんと下準備したぶん、髪をまとめるときは手グシでザクッとまとめることが、ラフさやこなれ感を生み出す秘訣です。
■STEP1:前髪の後ろ~後頭部を3つにブロッキングし、逆毛を立てる
■まずは太めのヘアアイロンで、髪の中央から毛先にかけて、挟んでスッと引っ張るようにして毛先を軽くカールする。こうすることで、髪に艶が蘇ります。
■前髪の後ろから後頭部までを3ブロックに分ける。根元から10cmくらいまでハードスプレーをかけ、上下に何度かコームを動かし、逆毛を立てていきます。
■後ろから前のブロックへと順に逆毛を立てていき、いちばん後ろの3つめのブロックは逆毛を立てた状態です。こうすることでトップがふんわりとなります。
■小指を小刻みに左右に動かしながら、ジグザグの分け目をつくる。分け目をはっきりさせないことで、無造作でこなれた雰囲気が生まれます。
■STEP2:ボリュームを出した髪を、サイドからひとまとめに
■ふんわりとしたボリューム感を出すために、サイドや襟足の根元に、内側から全体にまぶすようにざっとハードスプレーをかけていきます。
■髪をまとめる前の下準備が完了した状態。このくらい、立ち上がりやふんわりしたボリューム感を出すことが大前提です。
■手指を大きく開き、手グシでサイドから後ろへザクッと髪をひとまとめにする。まとめる位置は、耳上の延長線上から指2本分上の位置がベストです。
■まとめた髪を片手で押さえながら、もう一方の手で、トップの毛束を上に引き上げボリュームを出す。形が決まったらゴムで結びましょう。
■STEP3:前髪はキープ、トップの毛束を上に引き上げる
■前髪を毛の流れを生かしながらサイドに流し、ハードスプレーでキープさせる。べったりとタイトにしないのが、 このスタイルのポイントです。
■もう一度、ゴムの結び目を押さえながらトップの毛束を少しつかんで上に引き上げる。高さが出ることで小顔効果も期待できます。
■結んだ毛の上部から、少し毛束を取って、ゴムを隠すように根本にくるりと巻き付けていきます。
■アメリカピンを、ポニーテールの根元にグッと差し込むようにして、巻いた毛先を留め、ハードスプレーで固定する。ゴムが隠れることで洗練度がアップします。「洗練ポニーテール」の完成。
まとめ髪の下準備のポイント3つ
■1:トップに逆毛を立ててボリュームと高さを出す。
■2:結ぶ位置は耳上から指2本分上が目安。
■3:毛先をカールして艶とまとまり感を出す。
この3つの下準備ポイントをおさえるだけで、ただのひとつ結びとは洗練度が歴然と違う、大人の女性の風格がただようまとめ髪にすることができます。
以上、毛量が少なかったりぺたっとしてしまった髪の毛でも、ボリューム感と清潔感が両立し、小顔にも見えるポニーテールが完成しました。逆毛にすること、頭頂部を意識して引き上げること、毛先の艶を出すこと。ここを意識してスタイリングすると、知的で凛とした印象の女性になることができます。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 『Precious8月号』小学館、2014年
- PHOTO :
- 青柳理都子
- STYLIST :
- 富岡百合子
- HAIR MAKE :
- masato(marr)、尾花ケイコ
- MODEL :
- YOUKI
- EDIT&WRITING :
- 黒木治美、笠井直子(Precious)
- RECONSTRUCT :
- 難波寛彦