最高級のカシミアやウールで知られるLORO PIANA(ロロ・ピアーナ)。男女を問わず、世界中の「本物の価値を知る」エグゼクティブたちから圧倒的な支持を得るイタリアブランドです。今回は、改めてロロ・ピアーナにフォーカス。テキスタイルへのこだわりから名品、今季の新作まで、ブランドの魅力をたっぷりとご紹介します。
ロロ・ピアーナが教えてくれる、真のラグジュアリーとエレガンスとは?
■1:最高級の素材を求め、産地をサポートするサステナブルな姿勢
ルーツを遡れば200年ほど前、19世紀の初頭に毛織物商人として北イタリアでビジネスをスタートしたロロ・ピアーナファミリー。その後、20世紀に入り、高級ウールやカシミアなどに特化したオートクチュールのためのファブリックサプライヤーとしての地位を確立します。
80年代に絶滅の危機に瀕していたビキューナ*を保護するため、ペルーに投資をスタートしたことを皮切りに、中国やアルゼンチンなど、優れた原材料の産地に対して本格的なサポートを始めます。
ロロ・ピアーナが世界中を探求して見出し、サポートを続けてきた最高級の素材…例えば、先出のビキューナにカシミア、ザ・ギフト・オブ・キングス®という登録商標をもつメリノウール、さらには蓮の茎から作られるロータス・フラワー®。
いずれも産地と強い協力関係を築き、現地の人々と一丸となって素材の品質向上とサステナブルな生産体制を探求している点が特徴です。
原材料となる動物や生産の様子など、サステナビリティの実現に向けた取り組みを美しい画像によって描きだすのが、『皇帝ペンギン』でアカデミー賞を受賞したリュック・ジャケ監督とロロ・ピアーナが共同制作したドキュメンタリー。
三部作のうち、現在は第1弾の『Cashmere – The Origin of a Secret』がロロ・ピアーナの公式サイト内で公開中。テキスタイルがうまれる環境や生産者の様子を3年に渡って追いかけた作品は必見です。
■2:希少なテキスタイルを心地よく、洗練されたウエアに仕立てる職人技と感性
最高級かつ希少な原材料も、それをいかす技術とテクノロジー、感性なしに美しいウェアは完成しません。ロロ・ピアーナでは、生産者との強い繋がりをいかして素材への研究を続け、厳しい生産管理のもと、うっとりするようなテクスチャーと軽さを備えたウエアを生み出しています。
生地を「買う」のではなく、「つくる」のがロロ・ピアーナ。原産地とイタリアで丁寧に洗毛したのち、繊維1本1本をほぐして糸から生地をつくります。希少な産地と丹念な作業によってうまれる無二の生地。その生地を美しく仕立てるのが、イタリアに息づく職人技とサルトリア(テーラリング技術)、そしてタイムレスな価値あるものをうむ感性です。
■3:20年以上愛されているメンズシャツ「アンドレ」のウィメンズ版がデビュー!
カシミアや高級ウールのイメージが強いロロ・ピアーナですが、布帛の名品も見逃せません。ブランドを代表するアイコニックなアイテムのひとつが、コットンリネンのメンズシャツ「アンドレ」。1998年に誕生して以来、「1枚でも重ね着してもきまる」とスタイリッシュなイタリア紳士たちから圧倒的な支持を受ける名作です。
その「アンドレ」に、今季(2020年春夏)待望のウィメンズバージョンが初登場! 一見シンプルな白シャツですが、オープンにしてもラフになりすぎないよう計算された襟からフロントにかけてのつくりや丸みを帯びたカフスなど、こなれたシャツスタイルをかなえるディテールが凝縮されたデザイン。着るほどにその魅力が実感できる名品です。
■4:纏う人の魅力を引き立てる、洗練されたウエアたち
ロロ・ピアーナのウエアに、わかりやすいロゴやマークはついていません。最高級の素材を柔らかく、軽く仕立てて、うっとりするほど快適な着心地を提供する…その信念のもとには、ブランド名を強調する必要はないのです。そして、奇抜なデザインとも無縁。シンプルで洗練されたデザインの、纏う人の魅力を引き立てるウエアがそろいます。
例えば、新作のリネンジャケット。「アンドレ」同様シンプルに見えて、縫い目が見えない縫合や美しいドレープをうむパターンメイキングなど、着るほどにわかる魅力が詰まった1着です。
ロロ・ピアーナならではの上品な柄物にもご注目を。今季はジャカード編みのボートネックドレスが登場。落ち着いたカラーリングで、開放感と大人の洗練をあわせもったアイテムです。
■5:アートピースさながらの限定ブランケット
ロロ・ピアーナはブランケットやタオル、スリッパなどホームコレクションも充実。今回は、なかでも限定品のエクスクルーシブなブランケットをご紹介します。
高度な職人技を必要とするプリント・ブランケットは、数量限定アイテム。コレクターもいる人気商品で、スエードの縁取りとカラフルで緻密なプリントが特徴。こちらには1930年代の上海・外灘の様子が描かれています。
プリント・ブランケットのモチーフは街やスポーツなどさまざま。こちらは「ゴルフの聖地」と称されるスコットランドのセント・アンドリューズで、1930年代に開催されたゴルフの試合風景を描いたシリアルナンバー入り。ゴルフ好きにはたまらないアイテムです。
世界最高のテキスタイルを追求し、産地のサポートを含めてサステナブルなブランドのあり方を追求するロロ・ピアーナ。今回はその素材へのこだわりの一端や定番アイテム、新作などをご紹介しました。トレンドと一線を画す、真のラグジュアリーとエレガンスを教えてくれるブランド、それがロロ・ピアーナだといえるでしょう。
※掲載した商品はすべて税込み価格です。
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- TEXT :
- Precious.jp編集部
- EDIT :
- 石原あや乃
- EDIT&WRITING :
- 門前直子