今回はウイングのご紹介です。ラグビーのルールはよく分からなくても、他の選手はよく分からなくても、この選手なら知っている!それがたいていウイングの選手です。前回のラグビーワールドカップ日本代表として大活躍した松島幸太郎選手や福岡堅樹選手が有名ですね!

人気者なりの卑屈さも持つがゆえ……

落とすには細かいポイントも褒めよ!

イラスト/うぬまいちろう
イラスト/うぬまいちろう

ウイングあるある

・とにかく足の速い人
・トライ後のガッツポーズまでイメトレ済み
・なんなら試合後のヒーローインタビューまでイメトレ済み
・後半残り15分、他のメンバーに比べて圧倒的にユニフォームがきれい
・ウイングが痛んでいると、女子マネージャー全員が心配する

こんなポジション

ラグビーのポジションを陣形に見た時に、右と左の一番端っこにいるのが、背番号⑪と⑭のこのポジション。最左翼、最右翼の意味で「ウイング」と呼ばれます。選び方は割と単純で、チームの中で一番足の速い二人が選ばれます。そんな彼らの仕事はたったひとつのみ。ズバリ、トライをとること。トライをとるために生まれたのがこのポジション、それがウイングなのです。

スクラムやラックから出たボールを、スクラムハーフ⑨がスタンドオフ⑩につなぎ、スタンドオフがセンター⑫⑬につなぎ、センターがそのボールを持ってある程度陣地を進めたところで、ウイングにパス。ボールをもらったウイングは、ゴールラインめがけて猛ダッシュ。こうして美しいトライが生まれます。チームみんなで繋いで繋いで繋いだボールをトライする役目なのですから、華があり、最も注目をあびるポジションだと言っても良いでしょう。

しかし、注目を浴びる一方で責任感も伴います。ウイングの敵は敵チームのウイングになるわけですから、オフェンス時は敵ウイングを抜き去るスピードが求められ、一方、ディフェンス時は、ボールを持ってトライめがけて猛ダッシュしてくる敵ウイングを確実に仕留められるタックルスキルが必要とされます。足が速いだけでは活躍できない、奥が深いポジションです。

こんなキャラ

ウイングというポジションは、独走したり、トライをしたりと、とにかく華のあるポジションです。そんなポジションをやる人は、基本的に目立ちたがりです。裏を返せば目立ちたがりでないと活躍できないし、「みんな俺を見てて!」ぐらいの強いメンタルがないと成り立たないポジションなのです。なので、性格も明るく、みんなから愛されるキャラの人気者であることが多いです。

しかし、そんな明るさとは裏腹に、自分に厳しい一面も持ち合わせているのも彼らの魅力。ラグビー部なら誰だってトライを夢見るものですが、彼らは存在意義が「トライをとること」なわけですから、他のポジションとはトライへの執着が違います。

もちろん、ラグビーの基本精神は”One for all. All for one”なので、もしウイングがトライをしても、自分一人で挙げたトライだとは思ってないですし、他のポジションがトライをとっても、それはみんなで勝ち取ったトライなことに変わりはありません。しかし、自分が結果を出せないのは嫌なのです。なんなら試合が100対0で勝ったとしても、自分がゼロトライだったら全く嬉しくありません。それほど、自分の成果に厳しく、結果にこだわります。「頑張ったから良い」じゃなく、「勝ったから良い」でもない。「自分がどんな結果を出せたか」を問い続ける彼らは、まさに結果にコミットする1本芯の通った男と言えるでしょう。

裏の一面

強いチームのウイングは、超速い上に、タックルが上手だったりとコンタクトプレーが無敵です。

しかし一方で、人数の足りないチームのウイングは、ルールすらよく分かってない1年生がやらされたりします。そんな時の先輩からの命令は、「そこに立っとけ」「ボールをもらったら、全力で走れ」のみ。人数の少ないチームで一番最初の登竜門がこのポジション、ウイングであることが多いのです。

ウイングとの恋愛は?

イラスト/うぬまいちろう
イラスト/うぬまいちろう

よくラグビー部の中では、「ウイングはモテる」と言われます。他のメンバーが痛んでいても見向きもしない女子マネたちが、ウイングが痛み出した途端に全員で駆け寄ったりします。なので、「ウイングはモテる」は間違ってはいません。

しかし、それは男子目線であり、いざ恋愛となると話は別であると筆者は感じます。

確かにウイングは、トライをとることが仕事という華のあるポジションであり、足が速く、細マッチョ。イケメン率も高く、明るい性格で、みんなの人気者。モテないわけがありません。しかし、だからこそみんな、遠慮するんです。(笑)

前回のラグビーワールドカップでは、ラグビーを初めてみる女子たちの間でも、「松島くんかっこいい!!」「福岡くんかわいい!!」と大評判だったこのウイングというポジションは、その人気っぷりゆえに、完璧すぎるのがアダとなり、結果、敬遠されてモテづらいというのが本当のところです。そして、ウイング本人もその悲しい現実に気づいています。

「どうせお前ら、『ウイングかっこいい!』とか言っておきながら、本当の本命は、エイトだったり、ハーフだったり、プロップだったりするんだろ・・・」

と、ちょっとやさぐれています。なので、ウイングを彼氏にしたい女子は、弱気にならず大いに狙っていきましょう!ポイントは、とりあえず彼の試合中のプレーを凝視しておいて、褒めまくること。とにかく「自分がどれだけ良い働きをしたか」という結果を大事にする彼らですから、褒められると当然良い気分になります。しかし、「あのトライがカッコよかった!」「あの独走がカッコよかった!」だけでは、他の女子との差をつけられません。なので、「あの独走してる時の、敵をかわす時のステップがよかった!」「あのタックルで流れが変わった!」など、少し細かいポイントまで口にして、褒めるのがコツです。ウイングはトライだけが注目されがちですが、

それ以外にもキックや、敵のトライをギリギリで止めるトライセーブタックルなどの見所があるので、そういうのを細かく見て、なんなら試合ではなく彼だけを見て(笑)、彼の頑張りポイントを褒めてあげると良いでしょう。自分だけを見てくれていた嬉しさに、今度はあなたとの恋愛にコミットできるよう、彼らは頑張り始めるはずです。