ファッション誌のイメージを「1枚の写真」だけで表現する、表紙コーディネート。その1冊の世界観、大きな特集がどのようなものか?を一瞬で伝える代表選手であり、名刺とも言える存在です。

そんな大切なコーディネートがどんなイメージでつくられていったのか、ラグジュアリーマガジン「Precious(プレシャス)」の2020年7月号より紐解きます。

この1冊では、大特集「この夏の『きれいベーシック』誌上レッスン」とともに、表紙スタイリングを担当したのはスタイリスト・髙橋リタさん。テーマである夏のベーシックスタイルの提案を、表紙でどう表現したのか?を直撃取材しました。

2020年7月号の「Precious(プレシャス)」の表紙は、ジル サンダーの白ワンピースと耳元にダイヤモンドの存在感を光らせて

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2020年7月号表紙

「7月号ということで、まず初めに涼やかなコーディネートをつくろうということから、担当編集者との打ち合わせがスタートしました。

打ち合わせをしていたのは、コロナによって日本中が自粛モードに入っていたころです。

でも、7月号が発売されるのは6月7日。そのころには、事態もきっと少しでも改善しているはずと、希望を込めて想定していました。

そしてそんなときに見たいのは、ニュートラルかつポジティブさの感じられるコーディネートではないかしら、と。

そして今シーズンの流行である肩の力を入れすぎていないムードを出そうということになりました」(髙橋リタさん談)

そこで選ばれた一着が、ジル サンダーのニットジャージーワンピースだそうです。

ナチュラルな風合いのニットジャージー素材とクリーンな白が涼やかな大人のエレガンスをアピール

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¥106,000(ジルサンダージャパン<ジル サンダー バイ ルーシー アンド ルーク・メイヤー>)

「伸縮性のあるニットジャージー素材、ノースリーブと、ゆったりと着られて涼しげな雰囲気に仕上がるワンピースだと思います。

首元はつまっていて、しかも白なので、爽やかで清潔感も十分です」(髙橋リタさん談)

切り替えが斜めに施されたロング丈のニットワンピースは、ボディラインを立体的に美しくつくり出し、絵になるシルエットに着られます。

リラックスしていながら、着映え効果を発揮できます。

顔周りに華やぎを添えるのはダイヤモンドの唯一無二の輝き

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¥4,090,000(ハリー・ウィンストン クライアントインフォメーション<ハリー・ウィンストン>)

「パッと目に入るカバーの場合、ワンピースがごくごくシンプルな分、華やぎをプラスしたくて、特別感を出すためにハリー・ウィンストンのダイヤモンドのイヤリングを加えました。

ダイヤモンドは女性にパワーを携えてくれるものです。

コロナ禍で沈んでいたムードをダイヤモンドの煌めきで前向きにしたい、という意図もあります。

表紙担当の編集者は、大政さんに『気持ちのよい表情でお願いします』というオーダーをしていました。

自然光のナチュラルな世界観にもマッチした表紙になったのでは、と思います」(髙橋リタさん談)

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このようにして、表紙の衣装は決まったようです。表紙のコーディネートをつくる上で、どんな思いが込められているのかがわかると、さらに興味深く雑誌を眺めてみることができるのではないでしょうか?

※掲載した商品の価格はすべて税抜です。

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<出典>
Precious7月号「この夏の『きれいベーシック』誌上レッスン」
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【内容紹介】夏の「きれいベーシック」/7月の「ワンピースカレンダー」/真夏の涼感名品/大人の毛穴ケア/大人の塗り絵/シャンパン&スパークリング/アートのある暮らし
2020年6月6日発売 ¥990(税込)

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この記事の執筆者
Precious.jp編集部は、使える実用的なラグジュアリー情報をお届けするデジタル&エディトリアル集団です。ファッション、美容、お出かけ、ライフスタイル、カルチャー、ブランドなどの厳選された情報を、ていねいな解説と上質で美しいビジュアルでお伝えします。
PHOTO :
田中麻以
EDIT&WRITING :
佐野有紀