2020年Precious11月号の「好きなコーディネート」1位~10位を発表します
ラグジュアリーファッション誌『Precious(プレシャス)』11月号をお読みいただいた方へのアンケート調査(ネットアンケート&郵便はがき)にて、「好きなコーディネート」に選ばれた着こなしを、その理由とスタイリングのコツを交え、ランキング形式でご紹介します。
今回10位~1位に選ばれたコーディネートは、大人の上質カジュアルな装いにちょうどいいマニッシュテイストのパンツスタイルと、すっきりシルエットにまとめたスカートの着こなしが多数登場。また、秋色を効果的に見せる色合わせとともに、それぞれ異なる表情に仕上げられた”黒×白”の装いにも反響がありました。
それではさっそく、10位から順を追って1位まで見ていきましょう(※)。このなかに、あなたがこれからの着こなしに取り入れてみたいコーディネートはありますか?
【9位】ショート丈のポンチョ風コート×ボウタイブラウス×パンツ
10位にランクインしたのは、鈴木保奈美さんがドラマ『SUITS/スーツ2』で演じたトップキャリア、幸村チカの日常を想定したコートの着こなし企画から、ショート丈のポンチョ風コートにボウタイブラウスとパンツを合わせた装い。
ノーブルなネイビーカラーで統一したコーディネートは、「端正な佇まいが素敵!」「凛としたかっこよさと、女性らしい上品さが両立している」と高評価でした。
カシミア混のヴァージンウールを使用した、クチュールブランドのコートならではの上質な素材感と、首元になびかせたボウタイのエレガントなアクセント、かっちりシルエットのパンツとのバランス感が絶妙です。
【9位】オリーブグリーンのテーラードコート×グレーのカーディガン&パンツ
この秋の旬カラー、装いに今どきのシャープ感を添える”オリーブグリーン”に注目した読者も多数。「この色のコートがあれば、すぐに真似できそう!」という意見があったように、コートのインはグレーに白で清潔感を添えた、シンプルなパンツスタイルです。
「休日のお出かけにぴったりな動きやすい装いを、コートでぐっと格上げしている」「大人の落ち着きを感じさせるリッチカジュアル」などの反響を呼んだコーディネートの決め手は、上質なカシミアダブルフェースのテーラードコート。素材の上質さも映えるオリーブグリーンの辛口コートが、最旬のこなれ感をかなえます。
【8位】黒のブラウス×キャラメルベージュのスカート
「すっきりとしたシルエットがかっこいい!」「重めのブーツとのコントラストでスタイルがよく見える」「オン・オフどちらにも使えるコーデ」などの声が寄せられたのは、最愛の定番カラー”ベージュ”を、従来の上品さとはまた違う魅力にアップデートさせたスカートスタイル。
スカート選びのコツは、デザインや素材にワンポイントあり、温もりがあっても切れ味がいいこと。こちらのこっくりとしたキャラメルベージュのスカートは、右側だけに量感があってドレープが生まれて揺れる、アシメトリーなデザイン。ダブルジップで後ろ身ごろに入ったスリットを深く開けられるのも、切れ味よく艶やかに着こなせる理由です。
さらにクールな黒とのツートーンコーデにまとめることで、色彩的にもメリハリが生まれ、より印象的かつ新鮮な装いに仕上がっています。
【7位】ベリーレッドのニット×ネイビーのシャツ&パンツ
秋のシックカラーを代表する”ベリーレッド”のニットを主役に、艶やかなネイビーを合わせた端正なカジュアルスタイルが7位にランクイン。
これまでは黒を合わせることが多かったベリーレッドですが、今はネイビーでやわらかくなじませるのが気分。実はやや青みを帯びているので、グレーやネイビーとの相性が抜群なのです。「色合わせが新鮮で素敵」という回答も多く見受けられました。
「カジュアルだけど、きちんと感があっておしゃれ」「全体のバランスや組み合わせが参考になる」など、着こなしテクもお気に入りの理由に。ポイントは、流行のボトルネックからのぞかせたシャツの分量と、きれいな光沢のパンツ。ニットのカジュアルさを抑えて、秋色がなじみやすくなる秘訣なので、ぜひ参考にしてください。
【6位】キャラメルベージュのマント×白のニット&パンツ
6位のコーディネートも、”ベージュ”のイメージを一新させた着こなし。深みのあるキャラメルベージュが美しいマントに、白でまとめたニットやクロップドパンツ、スニーカーというカジュアルテイストのアイテムを組み合わせました。
艶やかなホワイトカシミアのダブルフェース素材の生地をたっぷりと贅沢に使って仕立てられ、さらにミンクのトリミングが華やかに印象づけるマントを、あえて軽快に仕上げた装いは、「まさにリッチカジュアルのお手本!」と大好評。
また、「ラグジュアリーなだけでなく清潔感がある」という意見もあり、秋冬に着る”白”がもたらす効果に着目した方も多かったようです。
【3位】黒のスモーキングジャケット&チュールスカート×白のロゴTシャツ
「こなれ感のある着こなしバランスを参考にしたい!」と、おしゃれ感度の高い女性の支持を集めたのが、こちらのモノトーンコーデ。単調な着こなしで終わらないよう、キャッチーなアイテムを取り入れることや、しなやかな素材を活用すること、光を集めるジュエリー使いを組み合わせるといった細部への配慮を駆使して、チャーミングに仕上げられています。
スモーキングジャケットとチュールスカート、ロゴTシャツ、ロングブーツ、ワンハンドルバッグ…と、それぞれ甘さや辛さに主張のあるアイテムながらも絶妙にしっくりまとまっている鍵は、プレイフルなロゴTシャツ。黒×白配色の緊張感をゆるめるとともに、全体をつなぐアクセントになっているのです。
「大人かっこいい」と「大人かわいい」という両方の感想が届いたのも、甘辛MIXコーデだからこそ。ときにはこんな遊び心が光る着こなしに挑戦してみてはいかがでしょうか?
【3位】黒タートルニット×白フレアスカート
”グッドガール”テイストに仕上げられた黒タートルとフレアスカートの着こなしは、「スカート丈のバランスがいい」「シンプルなアイテムの組み合わせなので真似しやすそう」などが人気の理由に。
フェルトのように起毛させたスカートはダブルフェースの贅沢な仕立て。技あり素材の白スカートが、好感度の高い大人のフェミニンを完成させています。
また、足元に乗馬ブーツを合わせてほんのりトラッドを香らせるのも、今っぽさを演出するためには欠かせないテクニック。この冬の装いに、ぜひ取り入れてみてください!
【3位】 シルクサテンのハイネックブラウス×ブークレ生地のAラインスカート
厚手の素材感が秋冬らしいブークレ素材のスカートは、Aラインがすっきりとしたフォルムを描いているのが特徴。ハイネックや細かなギャザーにクチュール感が宿るシルクサテンのブラウスや、レディライクなバッグ&シューズを合わせることで、ほっこり感ではなくエレガントな表情に仕上がっています。
「とても女性らしいのに、媚びていない感じがいい」というメッセージが印象的だったこのコーデには、モノトーンにリッチ感を与えるコツが隠されています。それは、ニュアンスのあるオフ白を選ぶこと。
ブラウスはもちろん、耳元や手元に添えた淡水パールのジュエリーもクリームがかった白なので、肌に優しくなじみ、しなやかな女性像へと導いてくれるのです。
【2位】黒タートルニット×白パンツ
黒と白の配置の仕方によって印象が変わり、センスのよさを左右するモノトーン配色。安定感を求めるがゆえに、ともすれば「トップスが白、ボトムが黒」のバランスに収まりがちですが、こちらのコーデはその逆。
ボトムに白を選ぶという簡単なルールを徹底するだけで、想像以上に洗練度がレベルアップしたモノトーン・スタイルに仕上がるということに「手持ちの服ですぐに真似できるのがうれしい」「決して難しくない着こなしルールなので参考になる」という読者が続出しました。
【1位】オリーブグリーンのワンピース×ダークトーンのタートルニット&パンツ
見事1位に輝いたのは、”オリーブグリーン”が主役の着こなし。9位でもご紹介したように、オリーブグリーンは今季注目のトレンドカラー。カーキ人気の延長にあるようなマニッシュなこなれ感と伝統的なブリティッシュグリーンを思わせる端正さを併せもち、装いをキリッと引き締めてくれます。
そんな一枚で様になるオリーブグリーンのワンピースを、あえてアウター風にダークトーンのタートルニットとパンツを合わせたのが、こちらのコーデ。細身のラインが強調されるので、オリーブのシャープさがさらに際立ちます。
「色が素敵」という声が多く寄せられた一方、「スタイルがよく見える着こなし」「ワンピースの着回しの幅が広がる」「ネックレスの重ねづけを真似したい」などスタイリングテクニックをお気に入りの理由にあげる読者も多数。程よく肩の力が抜けた装いが、さまざまなシーンで活躍してくれそうですよね!
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以上、ファッション誌「Precious(プレシャス)」2020年11月号の読者アンケート調査で、好きなコーディネートに選ばれたスタイリングを10スタイル、お見せしました。
このなかに、あなたが真似してみたいスタイリングは、ありましたか?
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