印象的なカラーコートは「日常に取り入れるのは難しい…」と思っている方も多いのではないでしょうか。そんな方にとっては「赤色コート」は避けがちなアイテムかもしれません。ですが、トーンダウンしがちな冬スタイルのポイントに取り入れたいのも事実。では、おしゃれの達人たちは、どのように日常に取り入れているのでしょうか?

今回は、世界が注目するロイヤルレディたちの「赤コート」の着こなしから、上品で華やかなワントーンスタイルに注目します。レティシア王妃、マキシマ王妃、キャサリン妃は、さりげなく細見え効果も狙っていました! それぞれから、スタイルアップできる秘訣を学んでいきましょう。

【レティシア王妃 編】コートの裾からのぞかせた「柄スカート」がメリハリ効果を発揮

アウター_1,冬コーデ_1,コート_1,レティシア王妃_1
異素材や柄のマリアージュで、知的なムードを漂わせたレティシア王妃

色使いが上手なスペインのQueen Letizia(レティシア王妃)。ガウン風のコートをウエストでベルトマークし、ボリューミーになりがちなデザインもほっそりとしたシルエットに仕上げました。裾から幾何学的な花柄のスカートをのぞかせ、単調になりがちな同色スタイルをメリハリある印象に。

シルバーチェーンのバッグを合わせて、情熱的なルージュカラーのコートに知的な遊び心も投入しました。ニットやレザーのグローブはブラックにして、辛口なムードも添えて。レティシア王妃らしい着こなしです。

【マキシマ王妃 編】全身レッドに「黒のマスク」を投入でスタイルアップ&小顔効果を実現

コート_2,アウター_2,冬コーデ_2,マキシマ王妃_1
柄の主張が強くならないよう、全体のバランスを上品に整えたマキシマ王妃

フラワー刺しゅうが施された華やかなコートが主役の全身レッドスタイルが話題となったオランダのQueen Maxima(マキシマ王妃)。この日は音楽教育関連の会議に出席するため、華やかなコーディネートを披露されました。コートの中には、ウエストでブラウジングされた同色のロングドレスを着て、バッグもブーツもルージュレッドで統一しました。

マスクは意外性のある黒をセレクト。キャリア世代には苦手感がある黒マスクも、赤にはマッチする事が判明しました。顔まわりに印象的な「黒マスク」を取り入れることで視線が上にいくので、スッキリ見せるための視覚効果として意識しているようです。さらには小顔効果も抜群です!

【キャサリン妃 編】「チェック柄のボリュームコントロール」&「ポイントブラック」テクニックで縦長効果を意識

冬コーデ_3,コート_3,アウター_3,キャサリン妃_1
クラシカルな装いを得意とするキャサリン妃

クリスマス休暇前に英国王室列車でさまざまなコミュニティーを旅する英国王室のKate the Duchess Of Cambridge(キャサリン妃)。王室行事とだけあって、英国らしさを醸し出したコーディネートが印象的です。

細身のプレーンな赤コートには、スカートと同柄のタータンチェック柄のマフラーを巻いて、立体感をプラス。存在感のあるチェック柄はシンプルに垂らして、ほっそり縦長効果も演出しました。インナーに着たタートルネックニットやグローブ、ロングブーツは黒で統一して正当派なイメージに。華やかな赤も黒をプラスするとクラシカルな表情に整えることができます。


今回は、「赤色コートでスタイルアップする」テクニックを、ロイヤルレディたちの着こなしから紐解きました。同じ赤コートスタイルも、三国、三者三様。それぞれの個性が発揮された着こなしは、私達の日常にも生かせそうです。華やかで細見え効果も高い、ロイヤルレディ達のコーディネートをお手本に、この冬のコートスタイルをアップデートしてみませんか?

この記事の執筆者
Precious.jp編集部は、使える実用的なラグジュアリー情報をお届けするデジタル&エディトリアル集団です。ファッション、美容、お出かけ、ライフスタイル、カルチャー、ブランドなどの厳選された情報を、ていねいな解説と上質で美しいビジュアルでお伝えします。
PHOTO :
Getty Images
WRITING :
阿部有希
EDIT :
石原あや乃