Precious4月号からスタートした新連載『現代の紳士たち』の初回ゲストとしてご登場くださった、竹野内 豊さん。4月からスタートする月9ドラマ『イチケイのカラス』(フジテレビ系)に11年ぶりに主演し、奔放で型破りな裁判官役を見せてくれます。
そんな竹野内さんが普段聴いている音楽や、好きな映画、休日の過ごし方、ファッションへのこだわりなど、気になる近況やプライベートに迫りました。本誌未公開カットにもご注目。
――思い出に残っている旅について聞かせてください。
ニューヨークですね。とても好きな街です。皆が、イエス、ノーがハッキリしていて、外からの情報にとらわれず、「私はこう思う」と自分自身の考えを持っている。自分を信じているというか、自分の軸というものがしっかりとあるんです。
自分自身、本音と建て前といった曖昧な感じが好きではなくて、いつも本質を見ていたいという気持ちが強いので、あの街に行くとラクですね。
――好きなアート作品はありますか。
先日、「俳優 緒形拳とその時代ー戦後大衆文化史の軌跡ー」※という企画展に行って感動しました。緒形拳さんの書画も展示してあって、それがすごく温かみのある字で。書かれている言葉も心に刺さりました。もっとご一緒したかったですね。
――気分を上げるために聴く音楽はありますか。
昔から聴いて元気をもらうのは、桑田佳祐さん、トータス松本さん…。あとエレファントカシマシも好きです。先日、宮本さんがテレビ番組で『ハレルヤ』を歌っていらして、素敵でした。
――ストレスを感じたとき、どのようにして気分を切り替えますか。
車の運転が好きなので息抜きにドライブをすることが多いです。
――休日はどのように過ごされていますか?
ジムに行くことが多いです。
――好きな映画を教えてください。
たくさんありますが、特にクリント・イーストウッドの作品は好きです。素晴らしいものがありすぎて、この作品とは決められないですね。俳優としても監督としても、男としても、年を重ねられてますます魅力が増していく。自分の中では永遠のあこがれのヒーローです。
――お料理はなさいますか。
ほとんどしなかったのですが、自粛中はやりました。焼いて、炒めてといった単純なものですけど。でも体調管理をきちんとやって自分で作らないとダメだなとあらためて思いました。
以前『太平洋の奇跡 フォックスと呼ばれた男』という映画の役作りで体重を落としたら、帰国後、1年間戻らなくて、免疫力が回復するのに時間がかかって大変でした。「食」は本当に大切ですね。
――ファッションについて、こだわっていることはありますか?
シンプルなものが好きで、着飾るとか流行を追いかけることは好きではないです。こだわりというほどではないですが、昔から受け継がれている、職人の技は、本当に素晴らしいと思うし大切にしていきたい。
――お気に入りのファッションアイテムは。
気に入ると、それを長く着るタイプなんです。いま着ているジャケットも、15年目。でも、いつか着るなと思いながら溜まっていた服を、この間、思いきって断捨離しました。何だかモノに支配されている自分がすごく嫌になって。本当に必要な最低限のモノがあればいいと思ったんです。精神的にスッキリしました。
――今回ご登場いただいた企画のタイトルは『現代の紳士たち』ですが、竹野内さんにとって、理想の"紳士"とは、どういう男性でしょうか。
難しいですね…(笑)。表面的には『007』の世界ですが、たぶん回りの場の空気を読めるとか、自分自身というものをちゃんと持っている人。そして人に対して思いやりを持てる人ではないでしょうか。
――人生でいちばん大切になさっていることは、何でしょうか。
それも難しい質問ですね…。ニューヨークの話ではないですが、やはり内面に、しっかりした自分軸を作るために頑張っているような気がします。
誌面掲載のインタビューの中で、「ムダな時間なんてない。 よい作品を作ろうと命がけでやる 。熱い現場にいる 、そのことこそが喜びです」と語った竹野内さん。11年ぶりとなる月9ドラマ『イチケイのカラス』(フジテレビ系)の中で見せてくれる刑事裁判官姿が、ますます楽しみです。
※掲載した商品はすべて税抜きです。
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- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 『Precious4月号』小学館、2021年
- PHOTO :
- 秦 淳司
- STYLIST :
- 島津由行
- HAIR MAKE :
- ヤダチハル
- WRITING :
- 水田静子
- EDIT :
- 小林桐子(Precious)