1921年に誕生した、革新に満ちたタイムレスな芳香
1921年、シャネルが初めて世に出した香水である「N°5」は、「女性そのものを感じさせる、 女性のための香り」というキャッチコピーで発売され大きな反響を呼びました。
マドモアゼル シャネルと専属調香師エルネスト ボーが紡ぎ出した、当時ではかなり斬新であった合成香料「アルデヒド」と80種類もの稀少な天然の香料を組み合わせた、これまでにない現代性をまとう香りと、シンプルなボトル。さらに5番目の試作につけられた数字であり、マドモアゼルのラッキーナンバーでもあった”N°5”という名前は神秘性を併せ持ち、まさに香水の革命であったのです。
その、時を超えて愛され続ける伝説的な香りが100周年を迎える2021年。メゾンのファイン ジュエリー クリエイション スタジオ ディレクターのパトリス ルゲローによるハイジュエリー コレクション「Collection N°5」が発表されます。
「シャネル N°5」に捧げる、壮麗なハイジュエリー コレクション
パトリス ルゲローは、アイコニックな香水「N°5」と、1932年にシャネルが初めて発表した斬新なジュエリーコレクション「Bijoux de Diamants(ダイヤモンド ジュエリー)」という2つの世界を、「Collection N°5」で1つに融合させました。
本コレクションは、シャネルにおいて最大の123点にもおよぶ美しいジュエリーの数々で構成され、ボトル、ボトルストッパー、数字(5)、花、残り香(シヤージュ)といった5つの側面に光を当てています。
これほど壮麗なハイジュエリー コレクションにインスピレーションを与えられる存在は、100年もの輝かしい歴史を持ち、神秘的かつアイコニックな香水、シャネル N°5 をおいてほかにはありません。
香水のような魔力を秘めた、55.55カラットのダイヤモンドネックレス
この壮大なコレクションを象徴する存在が、完璧な八角形のダイヤモンドが輝くネックレスです。55.55カラットのカスタムカットのダイヤモンドという、特別な宝石を用い、N°5のすべてのコードをその煌めきの中に表現。
すべての制作段階に立ち会ったという、シャネル 時計・宝飾部門社長のフレデリック グランジェ氏は、ネックレスについて次のように語っています。
「55.55のネックレスは、コレクションのシンボルとして、スタイルへの試みという次元をはるかに超え、 抽象的にも造形的にもシャネル N°5が持つ精神と、比類なきジュエリーとの絆を象徴します。
ボトルストッパーのフォルム、ボトルのシルエット、ラッキーナンバーを想起させる形のクラスプ、一つずつカットされた異なるサイズのペアシェイプダイヤモンドのカスケードが、コレクションに凝縮された芳香を象徴し、あらゆる意味で究極のネックレスを形づくります。 シャネル N°5の香水のような魔力を秘めたダイヤモンドを起点とした、特別なクリエイションです」
「N°5」の精神と卓越した技術の融合!メイキング画像を公開
石の大きさを見せる伝統的なハイジュエリーとは異なり、シャネルならではのクリエイティビティとサヴォアフェールが凝縮された特別なピースのメイキング画像も披露されました。
調和の取れたフォルム、エメラルドカット、象徴的な重量、Dカラーのフローレスという、55.55カラットのダイヤモンドのクオリティは、シャネルの完璧主義を証明しているかのようです。
アーカイブに収蔵!メゾンの「ヘリテージ(遺産)」に
マドモアゼル シャネルが過ごしたホテル、リッツ パリのスイートルームの対面となるヴァンドーム広場18番地には、1997年にオープンしたシャネルのファインジュエリー ブティックがあります。「55.55」ネックレスは販売されず、このシャネル ファイン ジュエリーの本拠地に収蔵されることが決定しました。
ネックレスのフロントを飾る、N°5の八角形のボトルストッパーのデザインは、彼女に数々のインスピレーションをもたらした、ヴァンドーム広場のフォルムを想起させます。
シャネルで初めて生まれた香水の伝説に、まばゆい輝きを添える特別なピース。メゾンの歴史として永遠に刻まれ、ヴァンドーム広場とN°5を結びつける、ゆるぎない絆の象徴であり続けるでしょう。
「シャネル N°5」に捧げる美しい讃歌 、「Collection N°5」の「55.55」ネックレスについてご紹介しました。
2021年5月には、このネックレス以外の「Collection N°5」のハイジュエリーもお披露目されるとのこと。今後もこの新たなコレクションから目が離せません!
問い合わせ先
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- WRITING :
- 神田朝子
- EDIT :
- 谷 花生