外出するときや人に会うときだけが口紅を塗るタイミングではありません。どんなときもどんなシーンでも、リップメイクは自分のために。唇を描く、その心地よい緊張感が顔・感性・魂をオンに切り替えてくれるから。
それが「ラグジュアリーリップ」であるならば、ジュエリーを手にしたときと同じような心震える感動が押し寄せてきます。
『Precious』5月号では、小さなリップの細部にまで詰め込まれた、ブランドの美意識やこだわりの魅力に迫りました。
今回は、昨年デビューして美容業界を騒がせた「HERMES(エルメス)」のリップをご紹介します。
【エルメス】いきいきとした人生と微笑みのためのアート。メゾンの誇りを唇で語る贅沢
あのエルメスから初のビューティ『ルージュ・ エルメス』が誕生したことは、昨年、最も衝撃的であり、歓喜の嵐だった美容ニュース。その勢いは止まることを知らず、過熱する一方です。
「手にするとき、知性を感じさせるものであること」、エルメス流儀の「用の美」を追求した特別なオブジェとして口紅は誕生しました。
75000色を超えるシルクと900色のレザーの色見本から着想を得た24色の定番コレクションに加え、だれもがひと目惚れする、シーズンごとに発表される3つの限定色。2021年の春夏リミテッドエディションは、はかなく消える楽園、灼熱の道に揺らめく色鮮やかな蜃気楼、大峡谷の景観、などを表現しています。
ファッションのキーカラーと調和する洗練を極めたルックスの配色マジックも見事。開閉部はマグネット式でカチッと心地よく音が響き、レフィルはどこから交換するのか見当たらないほど隙のない完璧なボトルデザインに。
ラグジュアリーの本質はここにあり、といわしめる、まさにエルメスならではの端正な職人技です。
※掲載した商品の価格は、すべて税込みです。
問い合わせ先
- PHOTO :
- 戸田嘉昭・池田 敦(パイルドライバー)
- STYLIST :
- 小林 綾
- EDIT&WRITING :
- 荒川千佳子、五十嵐享子(Precious)