DIOR(ディオール)より、2021 フォール コレクションにて登場したレオパードプリントの「バー」ジャケットのサヴォワールフェール動画が公開されました。

時代を経ても色あせない不朽の名品として、多くの女性を虜にするディオールの「バー」ジャケット。毎シーズンさまざまなスタイルでアップデートされ注目を集める、メゾンを代表するジャケットのひとつです。

まるでレオパードスキンを纏ったかのようなセンシュアルな佇まい!レオパード柄の「バー」ジャケットが誕生するまで

ディオールの2021フォールコレクションにて登場したバージャケット
シルクタフタの滑らかな光沢感が美しいレオパードプリントの「バー」ジャケット(C)Sophie Carre

現ウイメンズ アーティスティック ディレクターのマリア・グラツィア・キウリによる2021フォールコレクションには、センシュアルなレオパード柄を纏ったアイテムが多く登場しました。なかでも注目を集めたのは、レオパード柄をこよなく好んだとされるディオールのミューズ、ミッツァ・ブリカールを讃えデザインされた、シルクタフタの「バー」ジャケットです。

数百年前から存在するフランスの技術「シネ」によって仕立てられたシルク地

ディオールの2021フォールコレクションにて登場したバージャケットのスケッチ
レオパードプリント「バー」ジャケットのスケッチ(C)Sophie Carre

1950年代にムッシュ ディオールがデザインした華やかなコートからインスピレーションを得たという、今回のジャケット。“シネ”と呼ばれる1700年代半ばに伝わったフランスのシルク織りの技術を用いて、制作されたといいます。

完全無彩色のたて糸を先染めするユニークな技巧によって着色

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レオパードスキンのニュアンスを引き立てるためナチュラルベージュカラーのよこ糸を使用(C)Valentin Hennequin

完全無彩色の白のたて糸を先染めして織り上げられた生地に、インクジェットを用いてプリントが施され、再び織機に戻すというユニークな技巧が用いられています。

まるで一枚のレオパードスキンのような佇まいは、裁断から成形まで計算され尽くされて生み出されたもの。柄を揃え、すべてのパーツが重ならないように組み立てられています。

オールハンドメイド仕立てのくるみボタン

ディオールより、2021フォールコレクションにて登場したレオパード柄を纏った「バー」ジャケットの製造過程
柄が揃うよう細心を払って裁断される。(C)Sophie Carre

シングルブレストには、ディオールの伝統的なくるみボタンを採用。1列に並んだ3つの小さなくるみボタンは、トップステッチまでも手作業で仕上げられています。

ディオールの2021フォールコレクションに登場したレオパード柄のバージャケットのサヴォアフェール
内側の裾には、トップステッチとシネ風の織りでバンドがあしらわれています。(C)Sophie Carre

シネ風の織りで裾の内側にあしらわれた「CHRISTIAN DIOR」のシグネチャーも印象的です。

「バー」ジャケット誕生までのサヴォワールフェールを動画で公開

特別なピースが完成するまでの、こだわりの制作過程が、動画で公開されました。メゾンの伝統技術を用いつつも進化を遂げる、その魅力をご覧ください。


ディオールより公開された、レオパードプリントの「バー」ジャケット誕生までのサヴォワールフェールをご紹介しました。構築的なフォルムにメゾンの伝統と技術がもたらす「バー」ジャケットの存在感は圧巻。ぜひ公開された動画をチェックし、卓越したサヴォワールフェールの秘密に触れてみてください。

問い合わせ先

クリスチャン ディオール

TEL:0120-02-1947

この記事の執筆者
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WRITING :
池尾園子
EDIT :
石原あや乃