「一月は行き、二月は逃げ、三月は去る」という言葉で、年の初めがあっという間に過ぎることを教えてくれたのは小学校の先生でした。というわけで、皆様はもう年度末の大掃除のことなどお忘れかもしれませんが、私が2015年、何より情熱を注いだのが、フローリングの隙間掃除でした。なんのことはない、床板の間を掃除機に付けたブラシ付きのノズルで吸うだけなのですが、これが目に見えてゴミやホコリがなくなって、本当に気持ちよかった。一方、家人は大物の片付けに精を出していましたが、こんなことにも性格は出るもので、引いた目で見て整っているのを好む質、寄った目で見て整っているのを好む質、私は圧倒的に後者なのです。

クリニーク ボトム ラッシュ マスカラ 01 ブラック ¥2,200(税抜)
クリニーク ボトム ラッシュ マスカラ 01 ブラック ¥2,200(税抜)

「一事が万事」というもので、メークにおいても細部ばかりが気になります。ファンデーションは手のひらで大雑把にのばすくせに、マスカラはぐいぐい鏡に寄ってチェック。特に繊細な毛束づくりと下まつげのボリュームは譲れません。そこでクリニーク『ボトム ラッシュ マスカラ』の出番。おそらく世界で唯一の、下まつげ専用マスカラです。ブラシ部分は約9ミリ。細く、短い下まつげ一本一本にフィットし、自然にすっと伸ばしてくれます。この小回りのよさは、もちろん上まつげにも有効。目頭から目尻まで少しずつ仕上げていくことで、適度な毛束感でまつげを濃く見せつつ、扇形にセパレート。品よく、つぶらな瞳が完成します。

「木を見て森を見ず」な自分の性格が嫌いで、特に仕事においてはもっとマクロな視点をもちたいと、常々思ってきました。でも、もしかしたらメークは別なのかもしれません。「神は細部に宿る」という言葉のとおり、まつげや口角、爪、毛先etc.すみずみの美しさこそが、上質な女を裏づけるように思えるから──。

■汗、涙、皮脂にもにじまないくせに、ぬるま湯ですっと落ちる、クリニークならではのフォーミュラを採用。全長も約8.5センチとコンパクトだから化粧直し用に持ち歩くのにも便利な、まさに小さな名品。

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※この情報は2015年2月1日時点のものになります。詳細はお問い合わせください。

この記事の執筆者
1967年生まれ。出版社から転職し、1996年小学館入社。Domani創刊編集部、CanCam編集部、和樂編集部、Precious創刊編集部を経て、’10年にPrecious編集長に。’13年1月よりDomani編集長、’15年10月よりLIVErary.tokyo編集長、現在は和樂のファッションディレクター。好きなもの:タートルネック、デヴィッド・ボウイ、くまのぬいぐるみ、シャンパンorカヴァorフランチャコルタ、池波正太郎、大滝詠一、坂田靖子、相撲とテニス観戦、便箋と封筒、時短コスメ、『ディーバ』、シャーロック・ホームズ(グラナダTV版)、磨崖仏、U2、ダイアナ・ヴリーランド、納豆ごはん、ピアノ協奏曲第20番(モーツァルト)、育ちのいい不良
クレジット :
撮影/中田裕史 文/吉川 純