いま、ラグジュアリーなマンションには、ある変化が起きています。
これまでの「都会の中心の高層マンションの高層階」といった“上へ上へ”と地上から離れて暮らすのとは異なる潮流が。近頃は、都会の中心からやや離れた閑静な場所で、低層階に住むトレンドが生まれてきているというのです。また、「高級リノベーションマンション」もよりこだわって、贅沢に住まう方法のひとつとして注目が集まっています。
高級マンションの流行に変化が起きている!
今回は、こうした高級マンションの潮流の変化について、マンション販売に携わる識者の見解を参考に探っていきます。
■「低層階」が好まれる流れが起きている背景
昨今、低層マンションの低層階に住むというのがトレンドになっています。どうして低層階が好まれているのでしょうか。「MAJES元麻布ガーデンズ」という麻布十番駅から徒歩10分圏内にある高級リノベーションマンションの販売を手掛ける三井不動産リアルティの後藤さんにお話を伺いました。
「東日本大震災をきっかけに、有事の際に安心かつコミュニケーションの取りやすい低層マンションが注目されるようになってきました。また、平時にも子育て目的などでコミュニケーションの取りやすい環境を好む方に選ばれる傾向にあります。低層マンションは戸数が少ないため、希少価値が高いのも魅力のひとつです。贅沢で、風通しのよい住環境が好まれる時代になってきたのではないでしょうか」
地に近づくほど地域が身近になり、コミュニケーションが密になるとは、なるほどと言いたくなりますね。3~5階建てで、低層マンションのひとつに数えられる「MAJES元麻布ガーデンズ」は、部屋から並木道が見えたり、四季を感じられたりと、高層マンションでは味わえない自然を感じることができるといいます。
■こだわりを追求できる「高級リノベーションマンション」も人気
そして中古物件を一新して新たなデザインや間取りに変えることで、新しい価値が生まれる「リノベーション」を施したマンションも人気が高まってきているといいます。
「物の価値を大切にする風潮がある中、リノベーション住宅が注目されています。このようななかで、元麻布というアドレスにおいて広大な敷地で成り立つMAJES元麻布ガーデンズは、低層マンションとして希少性が高く、『ハイリノベーション住宅』としてより一層の価値を高めている物件です。間取りや什器に至るまで、購入者が自由にリノベーションの内容を決められるため、自分のこだわりを追求できる点に魅力があります」
後藤さんによると、MAJES元麻布ガーデンズは購入者が決まり、住戸ごとにリノベーションできるため、自分の好みに合わせて自由に設計・デザインや素材のセレクトができるといいます。これは、ただのリノベーションではない、ワンランク上の「ハイリノベーション」ならではの特長といえそうです。
■日本を代表するふたりの名匠によるシンボルと贅を尽くしたペントハウス
MAJES元麻布ガーデンズがただのリノベーションマンションと一線を画しているのは、シンボルであるアート作品が、敷地の中心に物言わず強い存在感を放っているところにもあります。
備前焼の唯一の人間国宝である陶芸家の伊勢﨑淳氏と、イサム・ノグチと石彫を追究した石彫家の和泉正敏氏がコラボレーションしたこの「大地の輝」は、積み上げられた陶板や石の壁から水が流れ落ちる、観ているだけで心が鎮まる作品です。
また、ペントハウスのうちの1戸は、フランスを中心に世界的に活躍する建築家・インテリアデザイナーであるエリオット・バーンズ氏によってデザインされています。「Sky Forest(スカイ・フォレスト)」をコンセプトとして、室内に「自然」を表現するためにセレクトされた、岩肌をイメージした壁紙、木の葉が舞い落ちるようなガラスのオブジェなど贅が尽くされた仕様になっているそう。
世界中のラグジュアリーホテルに実際に宿泊してきた層も満足できるよう、これまでの日本の住宅とは一線を画したデザイン、間取り、仕様で世界基準を求めたといえます。
低層で地上に近く、自然に囲まれ、近隣とのコミュニケーションが取りやすい風通しの良さ、そしてハイリノベーションならではの設計・デザインの自由度の高さは、まさに都会に住む現代日本人が真に求めるものがそろっているように感じます。
新しい流れが起きている高級マンション事情。今後またどのように変わっていくのか楽しみです。
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- TEXT :
- Precious.jp編集部
- EDIT&WRITING :
- 石原亜香利