2021年Precious6月号の「好きなコーディネート」1位~10位を発表します

ラグジュアリーファッション誌『Precious(プレシャス)』6月号をお読みいただいた方へのアンケート調査(ネットアンケート&郵便はがき)にて、「好きなコーディネート」に選ばれた着こなしを、その理由とスタイリングのコツを交え、ランキング形式でご紹介します。

Precious6月号(5月7日発売)の表紙
Precious6月号(5月7日発売)の表紙、カバーモデルは大政 絢

今回10位~1位に選ばれたコーディネートは、夏のアペリティフ・タイムにもぴったりの、こなれたドレスアップ感を演出できる「モノトーンスタイル」や、格段にセンスのよさが際立つ「ジュエリー×洗練ワードローブ」の着こなしが多数登場。暑い夏に向けて、シンプルでありながらもおしゃれな存在感はしっかりキープしたい! と思う方が多かったようです。

それではさっそく、10位から順を追って1位まで見ていきましょう(※)。このなかに、あなたがこれからの着こなしに取り入れてみたいコーディネートはありますか?

※1位は3つ、5位は2つ、7位は3つのコーデが同順位のため、2位、3位、6位、8位、9位は存在せず

【10位】ネイビーブラウス×白パンツ&シューズ×イエローバッグ

10位(10位) P113
ブラウス¥77,000(ブラミンク<ブラミンク>) パンツ¥41,800(ストラスブルゴ<ストラスブルゴ>) 時計¥1,265,000(LVMHウォッチ・ジュエリー ジャパン ゼニス) ネックレス¥767,800(ミラモア ファイン ジュエリー) バッグ¥117,700(ブルーベル・ジャパン<マーク クロス>) 靴¥83,600(ジャンヴィト ロッシ ジャパン)[Precious2021年6月号113ページ]撮影/小林美奈子

今回のランキングで半数以上を占めたのが、スタイリスト髙橋リタさんが提案する“ディナー未満のドレスアップ”。スマートに仕事をこなした午後、ディナーの前のアペリティフを楽しむ時間を、より美しくラグジュアリーに過ごすための「アペリティフ・スタイル」です。

その着こなしの核となるのは、オフィスでも浮かない気品と程よい流行感を備えた服。そこに小物で旬の気分を加えています。10位にランクインしたのも、そんなアイテムを組み合わせたコーディネートでした。

エアリーなコットンシルク素材のネイビートップスは、細いリボンが繊細な甘さを表現。白の足首見せパンツが爽やかなこなれ感を演出します。白のフラットサンダルはシンプルな装いを旬の佇まいに導くと共に、抜け感のある足元でクリーンな華やぎを醸すポイントに。

ネイビー×白×イエローでフレッシュなトリコロールを構成した配色センスも注目され、「爽やかな印象」「すっきりと上品で、しかも無難にまとまっていない」という声が寄せられました。

【7位】ネイビーセットアップ×白バッグ&シューズ

7位(9位) P106
トップス¥38,500・パンツ¥22,000(ビームス ハウス 丸の内〈<エムフィル × エッフェビームス>) サングラス¥49,500(グローブスペックス エージェント<アーレム>) ピアス¥748,000・バングル¥1,441,000・リング¥891,000(フレッド) バッグ¥605,000(デルヴォー・ジャパン) 靴¥52,800(アマン<ペリーコ>)[Precious2021年6月号106ページ]撮影/長山一樹

続いてのコーディネートも、ネイビーの辛口セットアップを大胆な“差し白”で印象一新させた「アペリティフ・スタイル」。こちらの着こなしには、「かっこいい」「シンプルな組み合わせなので真似できそう」「きちんと感があるのに涼しげ」といった反響が。

ロングトップス+セミワイドクロップドパンツのバランスが今らしいダークネイビーのセットアップを、白小物を大胆に効かせることで佇まいをトーンアップ。初夏の夕暮れに映える、爽やかなリラックス感が魅力です。

コーディネートの鍵は、短めストラップでクロスボディにした白のミニバッグとフラット靴。旬のテイストを加えることで、定番のネイビー×白のマリンテイストを一気にアップデートできます。

【7位】黒ノースリーブ×白スカート×黒バッグ&シューズ

7位(8位) P105
ニット¥20,900(スローン) スカート¥82,500(カオス丸の内<カオス>) ピアス¥625,900・ブレスレット¥1,493,800(ダミアーニ 銀座タワー) バッグ¥35,200(ADORE<ADORE>) 靴¥135,300(ロジェ・ヴィヴィエ・ジャパン<ロジェ ヴィヴィエ>)[Precious2021年6月号105ページ]撮影/長山一樹

そして、またしても「アペリティフ・スタイル」がランクイン!  黒×白のシンプルなモノトーンコーデながら、絶妙なバランス感で今っぽさを添えた着こなしは、「堅苦しさはないのにきちんと感がある」「すっきりとスタイルがよく見える」「バッグと靴のカジュアル感が新鮮」など注目されました。

おしゃれ見えを実現している秘密は、旬を物語る小物を散りばめて新鮮に仕上げただけでなく、そのシルエットにもあります。クラシカルなフィット&フレアラインを、ノースリーブタートルと構築的なフォルムのオーガンジースカートでモダンにシフト。上品な肌見せが、ONとは違うドレスアップ気分を高めるポイントです。

【7位】白ワンピース×迫力イヤリング

7位(7位) P69
片耳用イヤリング『クラッシュ ドゥ カルティエ』¥1,148,400[PG]・同リング¥385,000[WG]・同ブレスレット 左手の手首側から/¥1,095,600[WG]・¥770,000[PG]・¥3,036,000[PG]・右手の手首側から/『エタンセル ドゥ カルティエ』¥836,000[YG×DIA]・『マイヨン パンテール ドゥ カルティエ』¥770,000[YG](カルティエ) カーディガン ¥184,800・ワンピース/共布ベルト付き ¥503,800・ベルト ¥88,000(ブルネロ クチネリ ジャパン) バッグ¥434,500(ヴァレクストラ・ジャパン)[Precious2021年6月号69ページ]撮影/熊澤 透

Precious6月号でもうひとつ大きな関心を集めたのが、「ジュエリー×洗練ワードローブ」をご提案する企画。スタイルが確立された大人の着こなしにとって、洗練やリッチ感を演出するだけでなく、センスの決め手となるジュエリー使いを、ハンサムvsフェミニンのふたつのベクトルで紹介しています。

清涼なホワイトワンピースのアクセントにしたのは、今の時代にふさわしいクリーンさと凛とした輝きの“ハンサムジュエリー”。ゴールドのスタッズがインパクトを放つ独創的な片耳用イヤリングです。

リネン混のワンピースとシアーなカーディガンで仕上げた清潔感溢れる着こなしに、スタッズやビーズで個性的なフォルムを描くイヤリングを加えることで、意志ある女性の眼差しと共鳴。手元にも大胆にゴールドを重ねてドラマティックな輝きを演出したコーディネートは、「“できる女”という印象」「セレブライクな高級感がある」「エレガントなだけじゃないインパクトが素敵」など高評価。

艶めくゴールドやボリュームのあるデザインが放つモダンな表情は、肩の力が抜けた、すっきりとした装いにプラスしてこそ威力を放つもの。意外性のあるバランスで一歩先の洗練へと導く着こなしテクを、ぜひ参考にしてください!

【5位】ベージュニット×ブレスレットウォッチ&ジュエリーのレイヤード

5位(6位) P90
時計¥5,170,000(パテック フィリップ) ピアス¥440,000・ブレスレット「イコニカ」¥385,000[RG]・リング/左手[人差し指]小¥308,000[RG×WG×スモーキークォーツ]・大¥396,000[RG×WG×プラシオライト]・[薬指]¥638,000[RG×WG×DIA×ホワイトトパーズ]・右手[薬指]¥330,000[RG](ポメラートブティック 銀座店) マックスマーラのニット¥75,900・タンクトップ¥51,700・バッグ¥138,600・スポーツマックスのパンツ¥73,700(マックスマーラ ジャパン) 帽子¥58,300(ボルサリーノ ジャパン)[Precious2021年6月号90ページ]撮影/熊澤 透

5位にランクインしたのは、ブレスレットウォッチを主役にジュエリーをレイヤードして“華やぎインテリジェント”な手元をつくるコーディネートでした。

パテック フィリップの大人気ウォッチ「トゥエンティフォー」のソリッドな輝きに、同じくローズゴールドのジュエリーを重ねて艶のボリューム感を出した力強いレイヤード。さらに、あえて儚い透明感のあるストーンリングを取り入れることで、ベージュニットの抜け感やカーキ色のカジュアル感とも調和した仕上がりに。

「夏らしい色合わせ」「肩の力が抜けた格上スタイル」など、高級感がありながら決めすぎない、こなれたウォッチ&ジュエリー使いに惹かれた方が多くいらっしゃいました。

【5位】サファリ風ワンピース×インパクトリング

5位(5位) P70
リング 右手の人差し指/『ヴィクトリア』¥803,000[RG×ジェット]・薬指『イコニカ』¥330,000[RG]・左手の指先から/¥660,000[RG×ダイヤモンド]・¥396,000[RG]・同ブレスレット¥1,463,000[RG](ポメラートブティック 銀座店) ワンピース¥47,300(三喜商事<マレーラ>) サングラス¥37,400(モスコット トウキョウ) バッグ¥176,000(トッズ・ジャパン)[Precious2021年6月号70ページ]撮影/熊澤 透

「ジュエリー×洗練ワードローブ」から、“ハンサムジュエリー”のコーディネートがもうひとつランクイン。「大ぶりのジュエリーを気負わずつけている感じがかっこいい」というコメントが多かったこちらは、インパクトのある漆黒のリングやローズゴールドのジェエリーでこなれ感のある手元を演出しています。

サファリ風のベージュワンピースのドライな質感を生かすよう、シックな色味で統一。人差し指に添えた、大ぶりなジェットのリングが視線を釘づけに! 〝黒い琥珀〟とも呼ばれるジェットは、樹木が化石化した希少な素材で、美しい照りも特徴。ベージュとブラックのビターな色使いがかっこよさを加速するポイントです。

また、「ジュエリーはもちろんサングラスとバッグの合わせ方も垢抜けた印象」と、切れ味のいい小物使いも評価の理由となっていました。

【4位】黒ワンピース×黒バッグ&シューズ

4位(4位) P109
ワンピース¥107,800(カオス丸の内<カオス>) イヤリング[シングル]¥836,000・ブレスレット¥2,321,000(フレッド) バッグ¥148,500(八木通商ZANCHETTI事業部) 靴¥140,800(ジャンヴィト ロッシ ジャパン)[Precious2021年6月号109ページ]撮影/長山一樹

「黒でも重たくならず、かつ華やかさもある」「バッグと靴のカジュアル感が今っぽいバランス」「シルエットがきれい」などのコメントが寄せられたのも、「アペリティフ・スタイル」のコーディネートでした。

深めのバックスリットや優雅に躍動するシルエットなど、シンプルでも表情豊かなバックシャンのワンピースは、「一枚で魅せる」おしゃれを満喫できるアイテム。

日中はジャケットを合わせて知的エレガントに、アペリティフ・タイムは「一枚」でセンシュアルにと、バッグやシューズを変えずとも装いのメリハリをスマートに楽しめます。

【1位】黒ボリュームブラウス×黒ショートパンツ

1位(3位) P112
ブラウス¥57,200(カオス丸の内<カオス>) パンツ¥24,200(スローン) ピアス¥214,500・ネックレス¥429,000・ブレスレット¥832,700・リング¥435,600(TASAKI) バッグ¥28,600(オルサ<オルセット>) 靴¥57,200(アマン<ペリーコ>) インナー/私物[Precious2021年6月号112ページ]撮影/長山一樹

まだまだ「アペリティフ・スタイル」が続きます。「リラックス感がありながらかっこいい」と好評だったのは、上半身だけで“華”が成立し、佇まいを鮮度アップしてくれるボリュームスリーブトップスに、すっきりと涼しげなショートパンツを合わせたスタイリング。

着こなしがシンプルになる季節は、一枚で絵になるだけでなく、着回し力を意識するのが賢い選択。艶やかでハリのある黒のリネンシルクがエアリーに華やぐブラウスは、合わせるボトムしだいでエレガンスとカジュアルのさじ加減を自在にコントロールできる万能アイテムと言えるのではないでしょうか?

そしてより旬のテイストに仕上げるには、シャープなシルエットのボトムで辛さを加えるのが決め手。素肌で輝くゴールドジュエリーや華奢なサンダルでリッチな色香も意識すれば、脱・カジュアルを叶えた大人のショートパンツスタイルが完成します。

【1位】パウダーピンクのニットアンサンブル×鮮やかピンクのパンツ

1位 (2位)P108
カーディガン¥35,200・ニット¥25,300(ビームス ハウス 丸の内<スローン×デミルクス ビームス>) パンツ¥71,500(マディソンブルー) イヤーカフ¥225,500・ブレスレット¥1,177,000・リング¥1,034,000(伊勢丹新宿店本館4階=ジュエリー/レポシ) バッグ¥502,700(デルヴォー・ジャパン) 靴¥104,500(ジャンヴィト ロッシ ジャパン)

数多くランクインした「アペリティフ・スタイル」のなかで最も多くの票を獲得し1位に輝いたのは、トレンドとしても注目度が高いピンクワントーンでした。

今までなら黒やベージュに合わせていたピンクを、ワントーンで満喫するのが今の気分。シルクのニットアンサンブル&テーパードパンツの定番スタイルが、フレッシュにクラスアップします。

「甘すぎないピンクの着こなしとして理想形」「パンツの華やかさを生かした映えコーデ」「肩掛けしたカーディガンが優しい上品さを加えている」などのコメントが寄せられたこちらのコーディネートを参考に、旬のピンクに挑戦してみては?

【1位】ネイビーブラウス×淡色デニムパンツ×マチネーパールネックレス

1位(1位)p74
ネックレス¥3,960,000[WG×南洋真珠約9〜12.1㎜]・ピアス¥451,000[WG×DIA]・バングル『A World of Creativity』¥2,310,000[WG×DIA](ミキモト) ブラウス¥63,800(ドゥロワー 六本木店<ティー マット マサキ パリ×ドゥロワー>) デニム¥31,900(rag&bone 表参道店) バッグ¥445,500(ヴァレクストラ・ジャパン) 靴¥94,600(トッズ・ジャパン)[Precious2021年6月号74ページ]撮影/熊澤 透

そして、デニムスタイルをエレガントに変身させた「ジュエリー×洗練ワードローブ」の装いも同率1位に!

ネイビーのブラウスとウォッシュドデニムのワンツースタイルが、内側から発光するようなパールネックレスを添えるだけで、ぐんとノーブルな印象に仕上がっています。

“フェミニンジュエリー”の代表格ともいえるパールネックレスですが、こだわりポイントはその長さ。フランス語で音楽会など昼の公演を意味する〝マチネー〟から名付けられた「マチネーパールネックレス」は、約60cm超のレングスが特徴。フォーマルになりすぎず、さらりと楽しめる長さが、ニューノーマルな時代にフィットする注目アイテムなのです。

「手持ちのパールネックレスやデニムが新鮮に生まれ変わりそう」「清潔感のあるデニムスタイルのお手本にしたい」などの声が続出。それぞれのアイテムはシンプルで、誰でも取り入れやすい着こなしという点が多くの読者の心に刺さった理由のようです。

以上、ファッション誌「Precious(プレシャス)」2021年6月号の読者アンケート調査で、好きなコーディネートに選ばれたスタイリングを10スタイル、お見せしました。

このなかに、あなたが真似してみたいスタイリングは、ありましたか?

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この記事の執筆者
TEXT :
Precious.jp編集部 
BY :
『Precious6月号』小学館、2021年
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