グリーンはもともと自然界にある色なので、数あるカラーの中でも親しみやすく、気負いなくチャレンジできるのが魅力です。

ベーシックカラー一辺倒だった人も、是非グリーンにチャレンジして着こなしに鮮度を宿してみてはいかがでしょうか。

■1:ルイーザ・テレサ・グラスは…くすみグリーンと白黒をリズミカルに合わせてメリハリたっぷりに

白と黒をバランスよく配置した着こなしに、くすみグリーンを投入し立体感アップ。
白と黒をバランスよく配置した着こなしに、くすみグリーンを投入し立体感アップ。

ドイツのハンブルグを拠点に、デジタルクリエイターとして活動するルイーザ・テレサ・グラス。定番の白黒コーディネートにくすみグリーンを加えることで、印象チェンジに繋げました。

黒で統一したハイネックトップスとパンツの組み合わせは、クロップド丈のパンツを選び足首を覗かせることで、重く見えることを回避。そこにシャープでキレの良い真っ白な小物を合わせ、明確なカラーコントラストをつけ立体感をアップ。端正な白黒コーディネートに寄り添うくすみグリーンのジャケットを重ねれば、程よく柔らかさが加わって上品さと春らしさを醸すことができます。仕上げに白のニットプルオーバーをストール感覚で肩掛けし、色の配置バランスが小気味よい装いを完成させました。

■2:ナタリア・ヴェルザは…ライムグリーンのパンツで黒レザーを軽快に仕上げる

黒とライムグリーンのコントラストが効いて遠くからでも絵になる装いに。
黒とライムグリーンのコントラストが効いて遠くからでも絵になる装いに。

コンテンツクリエイターやアートディレクター、モデルなどマルチな活躍を見せる、ナタリア・ヴェルザをパリ ファッションウィーク中のストリートでキャッチ。冬ムード漂うシックな黒レザーを春らしく見せるには、ボトムスの軽やかさが鍵となります。

キャップ、ジャケット、ブーツを黒レザーで統一した着こなしは、ベルテッドジャケットやバイカラーブーツを選びメリハリを意識すると単調になりません。そこに気持ちまで明るくなるようなライムグリーンのパンツを合わせれば、足取りがたちまち軽快になり春らしさを演出することができます。グリーンに馴染む柔らかな白やキャメルも効かせることで、季節感の更新に繋げました。

■3:アレッサ・ウィンターは…鮮やかグリーン×黒の強い配色でモードな佇まいへ

くっきりとした色同士を合わせれば二色だけでもインパクト大。
くっきりとした色同士を合わせれば二色だけでもインパクト大。

2022年2月2日、コペンハーゲン ファッションウィークを訪れていたデジタルクリエイターのアレッサ・ウィンター。昨年に続きトレンド続行の鮮やかグリーンのアウターを活用し、キャッチーな着こなしへと誘導しました。

マットな光沢のあるレザーコートは、その鮮烈カラーだけでなく、ドロップショルダーやパフスリーブのディテール、そして共布ベルト付きでまさに一枚で様になるアイテムです。グリーンを引き立てるべく、他のアイテムは全て黒で統一。強いカラーコントラストを授けつつ、全てレザー素材でまとめればお洒落への探究心を満たしてくれるようなモードなコーディネートが出来上がります。


春らしさを演出できる「グリーン」を使った着こなしをご紹介しました。お気に入りの色味はありましたか? 実はチャレンジしやすい色なので、この春のキーアイテムとしてチェックしてみてはいかがでしょうか。

この記事の執筆者
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PHOTO :
Getty Images
EDIT&WRITING :
阿部芙美香